遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

劇団・木製ボイジャー14号『ドララ・キュララ』

2024-11-30 19:52:39 | 演劇を見てきた

2024/11/30

・札幌から離れた小さな町で、吸血鬼による多数の失踪や殺人事件が起き、住人たちが混乱する話。

・中心人物は大学で知り合って長く親友関係にある女性二人。演じるのは寺地ユイさんと山崎亜莉紗さん。

・以前、二人芝居を書いたことのある二人。久々にコンビで見られて懐かしい気持ちになる。

・複数のカラフルなボックスが並ぶ舞台美術がきれいで、特に十字架型の装置はモチーフに密接に結びつくだけでなく、自動車やベッドにもなる。汎用性が高い。

・ドラキュラという、たぶん世の中で最も有名な架空の存在が題材。

・本作のドラキュラ観は、どちらかというと悲劇的な存在として描かれているようにも見えるけど、そうでもない者、全然そうでもない者もいて、どう受け止めていいのか迷う。

・少なくとも三人の吸血鬼が出てくるけど、それぞれ全然ジャンルが違う。

・特に巨大なドラキュラは、人形で表現され、見た目がかなりデフォルメされている。

・北海道の田舎町で、あの大きさで、常にタキシードみたいなのを着ていたら、目立ってしょうがないと思うけど少しは周りに適応しようとかないんだろうか。

・たぶん山崎さんの演じている感じが一番自然で、実際にあの場所で吸血鬼が存在していたらああいう風にならざるを得ないような気がする。

・演出表現の手数が多い。人形やブルーシート、すだれ状の仕切りなど、一覧にして公開したら喜ぶ人が多いと思う。

・若いお母さん役の竹道光希さんの演技がとっちらかっててよかった。言葉の意味が繋がってないセリフが多いので覚えるのが大変そうだし、それをあの勢いで言うのは簡単じゃないと思う。

・おとぎ話のようでもあり、シスターフッドのようでもあり、風刺のようでもあり、日常系ファンタジーのようでもあり、そのどれでもないような、つかみどころのない話だった。

・自警団のところで急に生々しくなるのが怖い。

・白いふわふわに赤いチカチカしている物が何だったのか最後までわからなかった。

・今のところはアルビノの蝙蝠だと思っている。

(11/29 20時 シアターZOO)

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ゲイリー・マーシャル監督『プリティ・ウーマン』(1990年)

2024-11-28 22:00:47 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2024/11/27

・実業家の仕事人間エドワードが、娼婦のヴィヴィアンと一緒にいるうちに人間らしさを取り戻していく話。

・今まで見てきたどのリチャードギアよりも若い。

・ヴィヴィアン役はジュリア・ロバーツ。もともと娼婦にはあんまり見えないんだけど、素っ頓狂な衣装や動物みたいな行動で育ちの悪さを表現していた。

・たしかにあの衣裳はどんな人でも娼婦っぽくしてしまう。かっちりしたホテルの人々とのギャップが激しい。

・格差そのものという序盤の絵面が痛々しい。

・シンデレラのハリウッド版と言われがちな作品だし、実際、底辺女が資産家男に見出されて幸せになる。

・価値観の違う二人が交流してお互いに影響を受け合う話という言い方はできる。

・「仕事なら割り切れる」のような一言で娼婦と実業家をつないでいる。

・彼女は服装や仕草のような表面的な変化で、彼のほうは精神面の変化。

・とは言え、エドワードの財力が前提の話。冷静になって考えると夢の無いおとぎ話ではある。

・服屋を見返すところも金でねじ伏せているだけだし。

・魔法使いポジションの支配人、単にいい人なのか、何かの打算があったのかよくわからず、油断ならん人だった。

・むしろ、ヴィヴィアンと底辺仲間のキットとのほうが良い関係性に見える。

・思いもよらぬ幸運に遭遇した相方に妬むそぶりも見せない。クスリやっててもそこは譲らない。

・セックスよりもキスを上位に置くのは『月曜日のユカ』でも見た。類型は多そうだけど、元ネタあるのかな。

・コメディには欠かせない、人の良さそう(=頭の悪そう)な感じのエレベーターボーイ。

・ポロの土ならしの習慣おもしろい。

・「オペラは最初が肝心だ」という話、オペラ識者の意見を聞きたい。

・雇っているんだからちゃんとやれという正論にも、違う違うと思えるよう、うまく作られている。

・非常階段のシーンをうまく使いまわししている。

・リチャード・ギアが当たり前のようにピアノを弾いている。『シカゴ』ではタップダンスもしていた。芸達者。

・『裸足で散歩』を思わせるシーンもあった。靴をぬいで裸足になるって、西洋文化では特別な意味があるのかな。

・顧問弁護士の彼は気の毒なくらい悪人で俗物だった。

(Prime Video)

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ロジャー・ミッシェル監督『恋とニュースのつくり方』(2010年)

2024-11-18 01:04:28 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2024/11/19

・人気低迷中のモーニングショーのプロデューサーになったベッキーが、偏屈な老ジャーナリストをメインキャスターに据えて、立て直しを図る話。

・脚本家が「プラダ~」と同じというのは知っていたので、ちょっと身構えながら見始める。

・どちらもホーカーホリックな若い女性がクセの強い年寄りに振り回されながら自らの地位を確立していく話なんだけど、プラダの時のような嫌な感じがしない。

・たぶんファッションと報道の違い。同じ生き馬の目を抜くような業界でも、ニュースと言うくらいだし、報道は事件を追うリアルタイム性が本質にある。

・半面、ファッションの多忙さは業界内部の自家中毒感がある。

・もう荒み切った番組制作現場の雰囲気。

・「次は歌うのか」というセリフ好き。

・『王様のレストラン』と似た雰囲気を感じる。

・ヒロインが有能で決断力がある。そして、くじけない。うじうじしない。前進あるのみ。ちょっと怖いくらいだけど、これくらい振り切っていると、そういう業を背負ってしまった人なんだなと受け入れられる。

・ベッキー役は、レイチェル・マクアダムズ。顔をくしゃくしゃにしてサラダ食ってる。

・あんなに湿っぽくないセックスシーン初めて見た。コメディの雰囲気を残したままできるのがすごい。

・淡々とスイッチングしている人が指揮者みたいでかっこいい。話に関われるほどの尺がないのは惜しい。

・めんどくさい老キャスター役はハリソン・フォード。

・環境に馴染めない、馴染む気がない。本当にどうしようもない人なんだけど、たしかにこの人しかできない仕事を具体的にやって見せる。

・グッドバイの連呼は、もうああいうスタイルということでいいのではないか。

・不仲を隠さないほうが番組としておもしろいと思う。

・五人椅子に座っているシーンで五人とも足を組んでいた。アメリカにはそういうマナーでもあるのか。

・料理のところとか、細かい伏線が丁寧に回収されていてよくできたドラマだった。

・仕事がもうひと段落ついたら、ベッキーは一週間くらい休みを取って、思いっきり彼とセックスしたらいいと思う。

(U-NEXT)

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パブロ・ベルヘル監督『ロボット・ドリームズ』

2024-11-15 22:08:24 | 映画を見てきた

2024/11/14

・主人公と通販の人型ロボットが仲良くなっていくが、いろいろあって離れ離れになってしまう話(ネタバレ回避のふんわりあらすじ)。

・ごくシンプルな絵柄の長篇アニメーション。

・ロボ以外の登場人物は擬人化した動物。

・主人公は犬。表札はDOG。

・うれしくなると尻尾をフリフリするのかわいい。

・ただ犬要素が話に関わるのは海開き後の砂浜だけ。

・見た目は動物でほぼ衣服を身に着けていない。

・ギャグっぽく見せてはいるけど、海のときだけ水着をつけていたり、グンゼっぽいパンツが干してあったりするのを見ると、この世界の衣服の概念がよくわからない。

・食料事情も。肉とか食べるのかな。

・主人公はどうやって生計を立てているんだろう。

・『オッドタクシー』みたいに、擬人化に意味があるような作品のほうが異端だとは思うけど、以降の作品なので何かあるんじゃないかと期待してしまう。

・電話が存在する世界なので、音声言語がある設定なのに頑なに話さない。話せば早いことをゼスチャーでやっている。本作においてはその制約があんまりしっくりこない。

・三幕構成だったけど、途中までこの話がどこに転がっていくのかよくわからず、不安になる。

・ボーリングのボール目線の風景とか、色素入りジュースを飲んだ雪だるまの顔とか、鳥の鳴き声がロボットの内部で反響する感じとか、細かいところを楽しむ。

・それぞれの新しい門出を寿ぐタイプの恋愛映画みたいにまとめているけど、主人公とロボットの関係は恋人や親友と言うよりも飼い主とペットに近い。

・マグショット撮られるくらい執着していたのに、解放されてから主人公は自分が楽しむことばかりやっている。

・ロボットとの出会いをきっかけに、内向きの主人公の心が解放されていく話を狙っていたんだろうか。

・ただ、その間、ロボットは放置され続けているので、彼にとってロボットとの出会いがそこまで重要ではなかったように感じてしまう。というか、所有物に過ぎないという感じ。

・アンチ『her』なのかな。

・ただ、新しいロボットとの接し方に、過去のミスが人を成長させるというポジティブさを感じる。

・三幕目だけ見るときれいにまとまっているんだけど、ロボットの「夢」とどうつながっているのかがよくわからず。

・最後もロボットの夢かもしれないと思ったりした。まだ砂浜で寝ているのかも。

(サツゲキ)

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ローレン・ワイズバーガー監督『プラダを着た悪魔』(2003年)

2024-11-14 00:37:49 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2024/11/13

・最高峰のファッション誌で働くことになったアンドレアが、激務に適応していくにつれ、最後にある決断をする話。

・何かを得て何かを失う話の亜種。

・絶対的な権力者ミランダの存在が強力で、すべてのスタッフが彼女に合わせて行動しなければならない。

・抑揚のないポソポソした喋り方の威圧感。

・アンドレアも彼女の仕事のサポートはもちろん、飲み物の用意から娘の機嫌取りまで何でもやる。

・世界中に働きたい人がいる職場で、代わりがいくらでもいるのはわかるけど、雇っては潰すような新人の扱い方って本当に効率がいいんだろうか。

・アンドレアが、ファッション誌で働く以上、きちんとファッションに向き合う姿勢が大事なんだと気づいてから、一気に見た目がきらびやかになる。

・いろんな服装でさっそうと街中を歩く様子が、ただただかっこいい。

・それを見てしまうと、ダサいセーターを着ている時のほうが馴染んでいなかったように思える。

・職場に適応していく彼女に頼もしさを感じる一方で、環境も生活も一変してしまい、恋人と同じ空間にいることすら不自然に見えてくる。

・程度の差こそあれ、就職前後のカップルにはありがちな話なので、共感できる人は多そう。

・感じ方は人それぞれなんだろうけど、どうしても彼女のいる職場に歪さを感じてしまう。

・ミランダが望まないからやらないだけで、彼女が指示すれば人の一人や二人くらい殺しかねない雰囲気はある。

・接客業でたまに遭遇する、無茶なことを言ってくるような客って、こういうところで働く人たちなのかなと思ったりする。

・自分たちの職場のルールを職場の外の他人にも押し付けてくる感じ。

・ハリー・ポッターのくだりも、仕事ができる描写というより、ハラスメントの拡散に思える。描かれてないだけで迷惑を被った人はたくさんいそう。

・とはいえ、そこでしか得られないものがあるのも確かで、最終的には元の立ち位置に戻っているようで、確実にひとまわり成長している。

・ぱっとしないプロレスラーが一回ヒールを経験することで存在感を増す感覚に近い。

・成長って難しい。

(PrimeVideo)

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ロバート・ルケティック監督『キューティ・ブロンド』(2001年)

2024-11-13 01:54:25 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

2024/11/12

・金持ちで容姿も派手なエルが、政治家志望の元カレとヨリを戻すため、彼と一緒のハーバード大学のロースクールに進学して大活躍する話。

・あらすじを書いてみるとスッカスカな話に思えるが、女性蔑視という裏テーマがあって油断ならない。

・エルがフラれたのは、金髪でスタイルもいいという見た目が代議士の妻にふさわしくないという理由。

・SNSで「容姿の良い女性は男からチヤホヤされて得だと言われがちだが、むしろハイリスクハイリターンの人生を強要されるから大変なんだ」という投稿を見た。

・自分には縁のない話だけど、好きでもない男に付きまとわれる煩わしさや危なさぐらいなら想像できる。

・本作では、「金持ちで容姿がいい女は頭が悪い」という身もふたもない偏見がベースになっている。

・エルの派手さは学問としてファッションを学んでいることが前提にあるし、実際優秀な成績をおさめている。

・加えてイベントの企画を積極的に行い、友人たちからの信頼も厚い。育ちも年齢も全然違うネイルのおばちゃんとは親友のように付き合っている。

・あそこに出てきた無駄にセクシーなおじさん、重要人物かと思ったら、ただのセクシーなおじさんだった。

・彼女が本気で勉強すればハーバード大学にも入れる。ちょっと頭がいいというレベルではない。

・そんな傑物が、金髪でスタイルがいいという理由で不要に貶められている。

・たしかにチワワ同伴でロースクールに現れる彼女は明らかに浮いている。

・そんな彼女と、見た目が地味なだけで基本優秀な教師や生徒たちとぶつかる。その瞬間がおもしろい。

・仮装パーティーに真正面から向き合っている姿に笑った。全力で腕が振れている感じに好感が持てる。

・やがて彼女はうまく自分のスタイルを微調整して環境に適応する。賢い。

・何でもかんでもとんとん拍子で進むというライトコメディらしい進行を逆手にとって、貶められていたエルが本来の能力を発揮していく様子と重ねる。

・ライバル女をすぐに許してしまうのは軽すぎると感じたけど、そのあたりも彼女の懐の深さと解釈できた。

・あと、元カレの浅はかさが不憫だった。

・中終盤のかつての敵が味方に変わっていく感じや、最終的に法律ではなく、美容の知識で問題を解決しているところがとてもきれいだった。

・自分も僻みっぽい性格なので、容姿の良い人は性格が悪いとか頭が悪いとか何かしらの欠点を持っていていほしいと願ってしまいがち。できるだけ惑わされずに生きていきたい。

(U-NEXT)

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安田淳一監督『侍タイムスリッパー』

2024-11-11 21:11:12 | 映画を見てきた

2024/11/11

・幕末、会津の侍である高坂が、闇討ちのさなかに140年後の未来に飛ばされ、時代劇の斬られ役に転身する話。

・本物の侍がタイムスリップして、現代の時代劇に紛れ込むというコンセプトは誰でも思いつく範囲。

・アイディアは凡庸でも具現化するのは簡単ではない。

・時代劇の役者と140年前の侍を、フィクションの枠組みなかで差別化して見せなければいけない。

・そのあたり、主演の侍を演じた山口馬木也さんの演技力で何とかしていた。

・最初はメイクと衣裳の違いでわかりやすいけど、だんだん生活に馴染んできて、髪の毛、服装、行動までも現代化していくので、どんどん演技の難易度が上がる。

・髪の毛も服装も行動も現代人なのに、それでも幕末の人っぽい雰囲気を残せるのがすごい。

・本物の侍→時代劇の斬られ役に転身という、話の根幹部分に結構な飛躍があると思うけど、あんなに真正面から説明されたら納得せざるを得ない。

・現代社会に不慣れな人を茶化すような、ありがちなカルチャーギャップ描写はほとんど省略されている。

・むしろ、知的で謙虚、辛抱強さ、それゆえの著しい環境の変化に対する適応力。

・東北の人の良いパブリックイメージそのままの人柄で、好感度がすぐに上がるように作られている。

・「侍として生きたい。元の世界に戻りたい」となりそうなものを「豊かな日本になっていて嬉しい。自分の侍としての役割は終わった」と思える度量。

・こういう話だと支援者側の誰かは「昔の侍が現代にタイムスリップしてきた」と信じてあげるものだけど、それはしない。本人も説明しない。

・最初から最後まで記憶喪失でおかしなことを言っているおじさんとして認識されていて、展開のスピードアップに繋げている。

・時代劇というフィクションへの愛情を描く作品のなかで、本物の侍だからリアルな演技が見せられるというテーマ上の矛盾をどう解消するのかも難しいところ。

・歴史上の悲劇、終盤の見せ場、助監督の最後のリアクションを絡めて、エンタメの枠内で絶妙なところに着地させていたと思う。お見事。

・やや過去の話で、2024年現在の時代設定では成立しない話なのかと思うとちょっと苦い気持ちになる。

・助監督の眼鏡にレンズが入っていないのはずっと気になった。

(11/11 TOHOシネマズすすきの)

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「宗谷丘陵フットパス(ロングコース)」

2024-11-04 23:07:39 | 今月のソロ活

2024/11/3

・宗谷丘陵フットパスのロングコースに臨む。

・フリーペーパーの「稚内の楽しみ方50」で詳細を知った。この冊子の情報は意外と参考になった。

・宗谷丘陵は、約1万年前、氷河期の凍結と融解の繰り返しによって形成された。

・明治期の山火事で森林が失われたことにより、起伏の激しい丘陵風景をダイレクトに楽しめる。

・個人的には氷河期跡にそそられる。

・ロングコースが11㎞で約4時間らしい。観光名所「白い道」もコースに含まれる。

・結論、歩いてみたら2時間半くらいだった。

・休憩時間を含む目安だと思われるけど、歩いている間、休憩するような場所はほとんどなかったような。

・終盤の「白い道」を除いて、すべて舗装されている。アップダウンはあるものの極端に険しい道はない。

・天気は曇り。風を遮るものがないのでやや寒い。

・旅館に充電ケーブルを忘れてしまったので、位置情報を確認するとき以外、機内モードで節電に努める。

・緩やかな起伏の丘と底の見えない谷の組み合わせは雄大と言うしかない。何枚も写真を撮ってみたけど、その魅力の1割も残せない。もどかしい。

・必ずしも未開の地というわけではなく、牧場や風力発電、謎の建物、たまに行き来する自動車など、常に人の気配をうっすら感じる。

・遠くの野原をエゾシカの群れが駆け抜けていた。

・大きな野生動物は怖いし実際に危険なんだけど、それでも得したような気持ちになる。

・人間の若者に対して「ケツが青い」と言われることはあるけど、仔エゾシカのケツは白い。

・道の真ん中にキタキツネもいた。迂回できる感じでもないので、近づいていくと、なかなか逃げない。餌付けでもされたのかなと心配になる。

・シーズン終盤のこの時期に白い道がちゃんと白いのか心配だった。本当に白かった。

・貝殻の白で、何度も踏み固められているためか、ちょっと地面をこすったくらいでは土の色が出てこない。

・無事ゴールに到着。帰りのバスまで大幅に時間を余してしまい、更に隣のバス停まで歩いたりする。

・稚内に着いてから歩くことを決めたことだったけど、結果的に稚内旅行のメインイベントになった。

 

 




戦争の名残を感じさせる宗谷公園。












白い道まで結構かかった。

 

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