ほんの気持ちのエーゴです。@ goo

Just a little bit of English *almost* everyday!

オススメしない本のオススメする使い方

2019-03-14 20:16:40 | エーゴ学習のヒント

englico は、職業柄エーゴ関連の本をよくチェックします。使用するテキストはほとんどアメリカかイギリスで出版されているものですが、時々日本にいるネイティブが出版する魅力的なタイトルの本が出ると、むむむ、と覗いてみます。今回手にしたのは、

『日本人が知らないアメリカ英語の最新口語表現』

という本。なかなかに魅力的なタイトルではありませんか?

 

パラパラめくって読み始めると、確かにアメリカで使われている会話が載っています。

 

しかし!

 

あまりにもFワードが多すぎる!確かに、私がお勤めした会社のクリエイティブな部署を取り仕切っていたニューヨーカーのお姉さんは、every single word にファッXと言っていました。ですが、アメリカ人全員が一様に汚い言葉を使っているわけではないのです。ここにこの本の危険性があると思い書くことにしました。こういったFワードに代表される言葉を、foul language と呼ぶのですが、友達レベルで使っている分には良いのですが、使い方を誤ればとても失礼になるんです。

 

内容はフレンドリーな表現とか、SNSでの表現とか、私がアメリカにいる時に、いわゆるダチと交わした会話がバンバン出てきます。それを日本人が知らなくていいか?

 

englico は、別に知らなくたって大きな問題ではないと思うのです。なぜなら、日本人が交わす会話は、大人であればもう少しクラスが上のものであるからです。この本を読んで感じたのは、もし、あなたが、国際交流とかなんとか言って、とどのつまり夜のお友達が欲しい人には良いテキストかもしれません。そういうレベルの会話がたくさん載っているということです。スラングが好きとか、使ってみたいとかいう人には良いでしょう。ただし、相手を選んで使い分けられるレベルでないと危ないってことです。

 

もちろん、日常に使われる get it レベルのものもあるので、興味のある方は図書館などで借りて、へええええっこういう使い方するんだ~と知るのも良いでしょう。でも、日本で使える場面はあまりないでしょう。ビジネスなら当然のことながら、no good です。

 

この本はどちらかというと、海外生活をしたことがあって中級レベルから卒業したい、海外の友達と同等にフェイスブックでやり取りしたい、なんて人向けじゃないかなと思います。そして、多分、真剣にエーゴをものにしたいと思い手に取った人は、内容のレベルがギャング的な感じで嫌気がさすんじゃないかでしょうか。まして、この本に出てくる表現を覚えておいて使うなんてことは、私的にはアリエナイです。

 

追記:本の最後の方はラップミュージックに加えてドラッグの話です。この詳しさだったら、この人日本の麻薬ルートなんか知っていそうじゃない?って思ってしまいます。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。