そのお客様は歳の頃は60歳前後かな。
男性のかたでいきなりジェスチャーでしゃべってこられました。
訳すと「耳がパーなもんで」という感じ?
そうか、耳が聞こえない人なんだ。とおもって身振り手振りで
会話。
訳すと「しらす@せんべいを1個ね」
袋に入れておわたしすると、手をくるくるとまわして
ある動作をされた。
手をくるくるまわすしぐさが何かわからないでいる。
持っていたメモ用紙で筆談。
その動作は手話という意味だったのです。
訳すと
「手話でしゃべるよ。ありがとう」とまあそういうことでした。
その場で私たちは手話でありがとうをおぼえさせられて
ありがとうを連発。
すると今度は指を頬にあてるしぐさを。
「わからない。なに?」
すると、そのかたはその動作をともなった使い方の例を示す。
さらにわからない。
で、また筆談。
「私とあなたがキスするのはむつかしい」
おじさん、やめてよ~
でもその動作が「むつかしい」という意味なのだと妙に印象的に
覚えましたよ。
で、私たちは手話で
「手話はむつかしいです」と感想をのべました。
そのあとおじさんは別の店でも買い物をしてまた私たちのところにきました。
店がちがうのに江の島のイラスト入りの袋が同じなのが不思議だったみたい。
「これあそこの店で買ったのだけど同じ袋なのは何故?」
と聞かれたので
「ここは全部同じ袋なのよ」
と答えました。
この複雑な会話は身振り手振りで。
すごく素敵な笑顔の楽しいかたでした。
今度手話で誰かに話しかけられたちゃんと会話できますよ。
まずメモ用紙とペンをだしてから手話でこう言います。
「手話はむつかしいです」と。