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翼はいつまでも

2010-02-08 | 本・ゲーム・音楽
近頃涙もろくなったなぁと思うんです。
こういうところでも「年」を感じるかなぁ(汗)


「翼はいつまでも」
翼はいつまでも
青森のぱっとしない男子中学生が、ビートルズの曲と出会ったことから自らが変わり、そして友達の心まで開き、大人への第一歩を踏み出す青春小説。

彼とその仲間のやってることは、おじさんおばさんたち、みんなやってきたことだから、懐かしくて可笑しくて、そんなところでも涙が出そうになる。
白か黒か、どっちかできめられる、純粋だった頃の自分と重ねてみる。
白でも黒でもない灰色のドロドロとした世界で長く生きたおばさんには、もう戻れないとわかっていても、世俗の垢を洗い流そうとするかのように、涙がとめどなくあふれてくるんだわ、これが。
キラキラした時代に戻れなくても、その頃の気持ちをもう一度思い出すのもいいかもしれないよねぇ。
ただ、終章は無かったほうが良かったかな。
全体を通してあまりにもできすぎた話だから(あんなにうまくいかないのも、青春だよ)、その後の彼らについては、読んだ人それぞれが思い描けばいいと思う。

心が汚れたと感じたときに、何度でも読み返したい一冊。


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