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中華本

2021-11-02 | 本・ゲーム・音楽
中華料理の本ではない。
相変わらず華流好きなので(我喜欢中国剧)、近頃は中国の歴史本ばかり読んでいる。

図書館でこの系統の本を借りる人は稀なのか、貸出延長も楽々なので助かっているw



「仲達」
司馬懿の字(あざな)、仲達がタイトル。
最初に見たドラマ『三国志 Three Kingdoms』が強烈で、私の中の司馬懿はニー・ダーホンなのだが、
この本は『三国志 ~司馬懿 軍師連盟~』のウー・ショウポーの“仲達”だった。
柔らかい人当たりが垣間見える、仲達目線の三国志。
ドラマは2017年初放送、この本は2012年発売。
蜀漢の怪しげな薬がらみの策略は面白く、いわゆる孔明のイメージとは違うところも新鮮。
ドラマ同様、仲達の死で物語が終わってしまうので(『仲達』だから仕方ないけど)
三国時代を終わらせて晋建国ののち、どうしてあっという間に滅んでしまったのか、
司馬懿の子孫たちのダメっぷり(?)まではわからなくて残念に思う。




「則天武后」上・下(画像は下巻)
ご存じ、恐ろしい女帝のお話。
怖いものみたさで読み始めたのだがw
容姿端麗にして頭脳明晰に生まれ落ちた武照(則天武后)、
身近の男がアホばっかりだったために、女帝に上り詰める道を歩まざるを得なかった
そんな気の毒な面もあるのかもと思った。
儒教的価値観の支配のもと、ただ残酷な悪女と厳しく語られることの多い則天武后だが、
高い政治的手腕を持っていたという評価を、もっと一般にも周知されるべきだと思う。
冷徹残酷な面は確かなので、それらを想像しちゃダメなのである。



作家塚本青史は、歴史の主人公ではない人物を取り上げた物語が多いので、別の視点からの歴史ドラマを見るようで面白いと思う。




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