トルコエーゲ海のエフェシアンホテル日記

エーゲ海沿岸の港街、クシャダスのEphesian Hotel Guesthouse での日常生活日記

トルコの床屋に行ってきた

2014-07-17 01:27:51 | トルコのクシャダスってこんなとこ
めるはば~

ついにこの日がやってきました。

さかのぼること一年と半月。

日本の行きつけの美容院でトルコに移住する前にとカットとパーマ、カラーをしてもらったのを最後に今の今まで

放置しておりました。もう女じゃねえな。とか思いながらも自分の見てくれに気を遣ってられんぐらいバタコさん生活だし、でもほんとの理由は

トルコ人に頭いじられたくねえ!

だってこっちらへんの人の髪質と日本人の髪質全然違うし、特に私の毛って直毛で自分でも扱いきれてないのにトルコ人美容師の言いなりになる髪とは思えんかったんです。

しかし。暑くなってきて、パーマが毛のさきっちょにウネウネってびみょーに残った伸びちゃんこの毛をまとめてお団子作ろうにも

まるで肥料を蒔いた黒い花壇に時間が経った犬のう○こがのっかってるみたい。(カラーが全体の先半分しか残ってないので団子部分が真っチャッチャ)

しかも毛が多いから重たい。

で、何度もおジェイはん(うちの旦那)に

私:それなりにでええねん。ほんまにそれなりにしてくれるやろか...。

を100回ぐらい聞き、

おジェイはん:そういうてもプロやし、トルコ人にもアジア人みたいな髪質の人もおるから経験あるやろ。はよ行っておいで。

を同じく100回ぐらい飽きずに答えてもらい、しぶしぶ決心。

というか、そのプロってのがあやしいんよね。こっち来てから仕事におけるプロにまだ出くわしておりませんゆえに。

そして美容院選びを慎重に始めようとした時

おジェイはん:あ、フラッシュ(散髪屋の名前)行ってね。お客さん何回か紹介してくれたからお返しにちょうどええやろ。はは!

私:ちょちょちょちょちょちょちょちょっと待って!あそこ美容院ちゃうやろ。どっちかいうたらベルベル(バーバー。トルコ語)やん!いやや!

おジェイはん:でもご近所さんやし親身になってどんな感じにしてほしいんか聞いてくれるやろし、英語話せるし、多分安くしてくれるし~。

くっそ~やっぱそうきたか。一週間に一回トリートメントに行かせてとか言ってるんちゃうねんから贅沢させてくれよ!一年半放置しとったんやで!

ってカンカンなりましたけどね、おすすめ美容院探すのもある程度時間を費やさないといけませんし、見つけたところで一人で英語が通じるやらわからんとこに飛び込んでとんでもないことになるのもいややし。

ということで、フラッシュさん(名前もうさんくさく感じる)の前を通る度にじろじろと様子を伺ったところ、結構観光客で賑わってて、女性や子ども率高し。

いわゆる休暇中だけの子どもがよくやってるブレード?とかエクステが人気な様子。奥には足マッサージスペースやネイルスペースも。

なんか面倒くさくなってきたし、いっちょ勇気出して行ってみるか。ということで行って参りましたトルコの床屋!

フラッシュ道場の門を叩く前に、日本でお世話になってた担当美容師リエちゃんにメールで"髪の毛スイてくださいって英語でなんていったらいいん!?"って事前確認。普段は雑誌の切り抜き持って行くの好きじゃないんだけど(あんたの頭は頑張ってもこうはならんなとか思われるのが嫌)言葉が通じなかった時を想定して写真をiPadに保存し持参。

もちろん店長に担当してもらう段取りになっておりました。早速シャンプー台へ通され、軽めに洗う。タオルとか顔に掛けてくれないから目のやり場に困る。

さっきまでラフなタンクトップだった店長、裏に消えたかと思えば白衣でバシッとキメて登場。

アシスタントのおばちゃん、形相も声も妖怪みたいでいいキャラしてんだけど、チビ怪獣は声を掛けられる度に恐怖で固まる。

チビ怪獣のお昼寝中にこっそり抜けてきたんですが、起きた~って言いながら見にきたので写真ばしゃばしゃもーええから!ってぐらい撮ってもらいました。

笑いこらえるのに必死な私。

フラッシュ店長:うちはね~、櫛をはじめお客様に使う道具はすべて殺菌消毒済みでパックに入ってるのが売りなんだ~。

私:へぇ~

フラッシュ店長:昔クシャダスに住んでた日本人が里帰りするって日本に帰ったっきり戻って来なくなった嫁がいたけど、しょうがなしに旦那が日本に行ってあくせく働かされてるみたいよ~。

私:ほぉ~

とかいう会話をしながらも髪を切る時は真剣そのもの。足をそ、そこまで!?ってぐらい開脚し、一寸のくるいも許さぬ鋭いまなざしで櫛で測りながらじょきじょき。しかし片手で櫛のパックを開けられず、いつの間にやら私が小道具の袋を開けるアシスタントに...。

そしてさあ、いよいよ今回一番の山場。すく段階に突入。で、店長が手にしたもの。

すきカミソリ!っていうのかこれ!?

はさみをぽいっと置いてカミソリでじょーりじょーりやりだした!もう私は冷や汗でびっしょびしょ。痛むやろそれ。しかも毛先しかやってへんやん!

私:あの~、まだかなり重たいからはさみでもっとスイてくれません?

店長:タマム!(オッケー)

とか言ってもうはさみを手にすることのなかった店長。そして道行く観光客にかたっぱしから"ヘンロ~ン!(ハロー)イエスッ!キャナイヘルプユ~ン?”って声掛けを決して怠らず。おいおい、私の髪に集中してくれよ。

英語になるとなぜかオカマっぽい口調になるのにまた笑いこらえるのに必死。

もうこれ以上伝わらない要求をしても一緒だとあきらめ、されるがまま。笑

髪乾かさずこのまま帰る?それとも軽くセットする?って聞かれたので、濡れたままもなんだし(って濡れたまま帰すとかありなん?)、乾かす程度でいいですって言ったのに

サザエさんにされるのか私は!

チビ怪獣が薄ら笑い浮かべながら母ちゃんの変貌過程を観察。

Dr.フィッシュも人気でいつも誰かが足つっこんでます。時々店長。

櫛を何個も巻き付けられて形がつくまでの時間でチャイタイム。

冷や汗と笑いに満ちた一時間。ささっと横からカラーのサンプルブックを滑るように出されたけど、今回は丁重にお断りさせて頂き、記念撮影。

なぜかがっしりチビの手をにぎる店長。これにはおジェイはんも薄ら笑い。

持って行った写真と似ても似つかぬ仕上がり。こけし、はたまたクレオパトラカットとでも言いましょうか。

今回のトルコ生活の教訓。

ビジネスだ安いだといって床屋に行くな。ちゃんと美容院に行け。

行くとしてもマッサージかネイル、子どもの編み込みにとどめよ。

痛み抜いてリカちゃん人形の髪みたいだったとこが全部なくなっただけでよかったとしようと気を取り直し、クシャダス魚市場へ。

チビが選んだイカとチプラやサバを買って本日は屋上にてBBQ。

イカは大好物のカラマリにしました。やわらか~い。

いただきま~す。


食後の運動にスリラーダンス。おジェイはんゾンビになってチビを追いかけ回す。

追いかけ回され返す。

ゼ~ゼ~。歳だね。

わたしゃ食後の運動もできないぐらいどっと疲れた一日でした。

リエちゃん、トルコでまともな美容院が見つかるまで帰国の際は宜しくお願いします。笑

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