On the Corner

めぐりあいつむぎつづれおる日々を生きていく中で感じたことを

変幻自在

2013-09-26 08:39:07 | Gospellers

「ハモ騒動 ~The Gospellers Covers~」が発売されました。


カバーアルバムに、正直ここまで揺さぶられるとは思ってもみなかった。

ラジオなどで聞くところでは、制作過程では選曲が難航して生みの苦しみもあったとのことだけど、完成したラインナップの年代、ジャンル、アレンジの幅広さ。
どの曲にも、ゴスらしさのプライドが感じられます。

ぞくぞくしたし、誇らしい。とことん味わい深い。

やっぱすごいよー、ゴスペラーズ。

これはいろんな世代の方に聴いていただきたい。
ツアーにお誘いしている同僚にも自信もってプレゼンしちゃう。

この先、またいろんなworksも増えちゃうんだろうな~とも予感させてくれるよ。


最近サボっていた全曲感想を思わず通勤車内で書き始めるほど、楽しんでます。


1. 猫騒動
この曲で始まるのは、熱いよねー。
他の誰もしていないことを、ゴスはやるよやれるよという挑戦と自己信頼がなきゃ成立しないと思うもんね。
これをやろう、という満場一致な心意気が本当にすごいと思う所以。

アナログな音、せーの録りがいい!
何が始まるんだという、わくわくとさわさわした気持ち。
渾身の威嚇、全力のハモり。
昭和8年の、歌う喜びが平成によみがえる。

2. やさしさに包まれたなら
猫騒動でつかまれたところに、キラキラしたハーモニー。
白く明るい日差しが差し込むような、風景が歌声を通して見える。
生まれた頃の曲とは思えないくらい、色あせないなあ。
大好きな歌だから、素直に嬉しい。
ユーミン、原曲へのリスペクトはキーとシンプルさにあるな~


3. ロビンソン
あらためて聴くと、これをアカペラアレンジにしたところに五人のプライドを感じる。
ちょっと尖ったギターのイントロが印象的な原曲に対し、まろやかで穏やかで。
この曲の途中までアカペラのみ。音の豊かさに驚く。


4. Heartbeats
集いで聴いて、これはハマると思った通り。待ってました。
なんてラブソング。
1990年らしい音に、作詞は小西康陽さんだったのね!
ふたつのちがう鼓動を感じる。ひとりのドキドキだけじゃなくて。
大サビのてっちゃんのレンジのいったりきたりがそれをまた象徴しているようで、引き込まれる。


5. Just The Way You Are
新しく、誰もが知っている歌の代表格として。
序盤で感じる淡々とした熱が高まっていくのがたまらない。
前曲のてっちゃんにくらりとしてたのが、酒井さんにぐぐいっと引き戻される。
ああ、私の初期衝動は酒井さんの英語発音にあった!と、懐かしくもそしていつでもそこにあるものとしてよぎる感慨。


6. Love Train
頑張るときの応援歌だ。
私がゴスに求めがちな、弱った背中を蹴り上げてくれる感じの。
どの曲もだけど、五人の声が次々に見えてくるのが嬉しい。
これ、ライブで聞いたら笑顔で泣くなー。

7. 太陽の五人
ロビンソンとこの曲だったら、実はこちらばかり聴いていた暑い夏。
あえて日本語にしたところが、山田ひろしを歌いこなすのがゴスらしい。
確か、ファーストアルバムの選曲会議で「Betcha By Golly,Wow」か「Could It Be I'm Falling In Love」のいずれか競ったときに後者スピナーズに一票入れていた、という酒井さんが主にリードとっているのがまた嬉しや。
時がきた!って感じね。


8. 真赤な太陽
ライブやTVではおなじみだけど初音源化だったのね。
リードを消して、究極なアレンジのハモりを堪能できる一曲。
原曲のよさはもちろんだけど、それに拍車かけるのがさすがと毎度舌を巻く。
酒井北山ゴールデンラインのもと、なりきりしたいなー。


9. TIME STOP
ランチ食べながら聴いていて、途中思わず箸がとまった。
SoulPowerで聴いたはずなのになんだこの破壊力は。
ライブでは酒井さんのロングトーンに拍手しちゃいそうだ。
ホーンズ共演もまた、五人は嬉しかっただろうな~豪華!
学生時代思いだす、名曲。


10. ROCKIN' & CRYIN' THE BLUES
「あたらしい世界」のあとにボーナストラックとして入っているのに、あまりちゃんと聴いたことなかったかも。

アカペラ芝居で、みんながニコニコというかニヤニヤ笑いながら歌っているイメージ、思い起こすな。
バンカラなてっちゃんの歌いっぷりと楽器のようなハーモニーがさすがだと思う。

11. Someone To Watch Over Me
10で一転した雰囲気が、ここでまたグッと。
さらっと歌っているように感じるということは、非常に難しいことを心地よく聴かせてくれている証。
最近またCMで流れてますね。バックに富士山の絵が流れるとゴスとの縁を感じます。

12. Thank You
フルバージョン!
ボイスサンプリングもふんだん!
アカペラ教本で、ハモり分解されていますが、フルで聴けるのは嬉しい。
若かりし頃より断然、迫力を感じます。
リズム隊の酒井さんのHBBも北山さんのベースも重みがあって力強くて。
「これ、人力だけなんですよ!」と言ってまわりたい。

13. 夢伝説
きた。
人の声だけでこんなに揺さぶられることあるんだと、ぞくぞくせずにいられない。
いつもの人数倍以上で、こんなに厚くなるんだ!
スタレビさんだけでなくトライトーンも参加しているとあれば納得重厚。
どこまでも広がる、夜明けもしくは夕暮れ時のまだ青い水平線のような。
幾層にも溶け合ったグラデーションの声々が、なんとも言えない。
これまでのライブを通じての気心や尊敬が歌に表れていて、素敵。
スタレビといえば思いだす「高い音楽性と低い腰」はホント名言だと思う。



なんかもう、何度めなんだろう。くつがえされたわー、って思うの。
よそとは違う、というのもそうだし。
誰もが知っている曲だけじゃなくて、名曲、いい歌を次の世代へつなげていく役割を担っている。
ハモリ地図からハモリで年表みたいな(笑)

五人の、足し算だけじゃない声音。
感動してしまうのは、そこにチームとしての、個人としての生き様が感じられるから。

人声力は、人生力だな。

いやあ~、ハモりって素晴らしいですね!!
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