本を読んでいて、思い出した過去
「前向きに〜〜
プラス思考で〜〜」
何かと それが口癖の知り合いがいた。
でも、その言葉を発する張本人がいつも、何かのノルマを抱えているかのように苦しそうだったのだ。
なんだろうか
いつも必要以上に心配ばかりで、晴れやかに開放されていなく、心が喜んでいない有り様は。
私はその人が心から笑う顔を見た事がなかった。
何でだろうか、
話す言葉はいつも「前向きに生きなきゃ」
「なるべくプラスに考えよう」
そればかり。
その発しているそばから、表情がマイナスなのだ。
そうか、プラスになりたいから そのように暗示かけようとしているんだな と気づいた。
そして会う度に、だんだんと 自分も重くなってしまった。
そのあたりから 好きではなくなった言葉
プラス思考で、、
前向きに前向きに、、、
プラスもマイナスもない。
それを変えたいから、自分が苦しいから、なんとしても、その現実を変えたくて、プラスに 前向きにって 言い聞かせているだけ。
要は、マイナスを受け止められないだけ。
要は、気分が悪いのが気に入らないだけ。
そう思うのだけど。
わたしは、その人を通じてそのように思った。
そのうち、私の身に不幸があったら、、という要らぬ心配をかけるようになった。
だから、なにかあれば困るから、
プラスにプラスにプラスにね、、と 会った際には いつも言葉をかけてくれる。
取り立てて、悲観的にマイナスになっているわけではないのにだ。
それが尋常じゃないほどになってきたので、
心配しないでと、伝えた。
やたらに心配されすぎると、逆に不安だと。
そらが全く伝わらなかった。
心配してあげるのが、愛だと信じていたから。
私は、結果的にその人と距離を置いた。
心配されると、その通りのことが起きるのではないかと、、、逆に暗示がかかってしまう恐れが強かったから。
そんなことを思い出した。
そんな意味でも、
好きではない言葉が
プラス思考
前向きに なのだ。
もう10年も昔の話なのにいまだに、この言葉は好きではない。