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夢の羅列<雨の駅前パーキング>

2016-08-11 17:05:47 | Dreams
最近、
左手の親指の腹になぜか切り傷が何度も出来る。

カミソリで慎重に浅く血が出ない程度に15ミリほどスーッと引いた感じの傷。

真相はまったくわからない。

ヒゲを剃るにはジレットの5枚刃だから、こんな風に切れることはないだろう。

ふと気がつくといつの間にか傷が増えているような気がする。
昨日もなんとなく痛みがあるから見たら少しだけ血が出ていた。

今見ると、左の親指の腹に左下から右上に4本くらい同じ角度で、
つまりそれぞれ平行に、小さなブルーインパルスが飛び去ったみたいに切れている。

寝ている時に誰か、全裸白髪のお婆さんみたいな妖怪が忍び込んできて、
「キッキッキッキッ」などと笑いながら切るのだろうか。

それにしてもよく眠れる。完全熟睡だ。暑さもまったく関係ない。

寝ている時に殺されてもきっと気がつかないで、朝に目を覚ましてしまうかもしれない。



夢の羅列<雨の駅前パーキング>


そんな夢の中で、
私は独り駅前に立っていた。

けっこう大きな駅で、中央線の阿佐ヶ谷や高円寺程度ではない。たとえば立川、大宮、あれくらいの規模の駅とその周辺の佇まいであった。新宿渋谷ほどではなかった。

冷たい雨が降っていた。
駅はスクランブル交差点を渡ったすぐ向こう側に見え、電車はビルを縫うように高架を走っているようだった。

私は先ほど駅を出て、交差点を渡った駅前のビルの前に立っているだった。

ビルの1階はゲームセンターだった。
大きな黄色のキャラクターの、例えるならモンスターズインクのあのブルーのキャラクターがイエローに変わったような感じの毛むくじゃらの、これは何だろう。何かをこいつにぶつけて点数を稼ぐようなゲームなのか、そんな人間より大きい筐体が店頭に目に付いた。

人は交差点にも通りにもゲームセンターにもたくさんいた。雨の午後の五反田駅前くらいには人が流れていた。

私が何をしているかというと、このゲームセンターのすぐに横のパーキングに車を駐めていたのだった。

ドアを開けて後席に荷物を降ろした。
新品のZIPPO、10個入りが4箱。地方のお土産の箱が数箱。なんだかわからない紙袋がふたつ。そしてビニールでボールのように包まれた、これは何だ。なんか鶏肉を丸く包んだような生な感じ。おっと子猫の死骸じゃないか。

子猫が目を開いたままビニール袋の中で丸く死んでいた。腐ってはいなかったがどうにも水っぽい。先に書いたが、ドリップがずいぶんと出てしまった鶏の胸肉を丸く包んだ感じである。ビニールがぷつんと破れたりしたらひどく嫌な日になりそうだ。私は夢の中で少し驚いたが、そっと座席の上に置いた。

さて、これらを自宅に運ばなければならない。

このまま車で運べばまったく問題ないのだが、なぜか私は躊躇していた。出来れば荷物をひとつにまとめて自転車の荷台に載せて運びたいと思っていた。その理由は、

どうもこのパーキングはたまたまここに駐めた場所ではなく、ここが私の常用駐車場であるらしく、荷物を自宅に降ろして、またこの雨の中をここまで戻ってこなければならないからのようであった。自転車で帰ればそれで終わりの作業が、車だとこの地点から一往復半を強いられるわけだった。だから自転車で帰りたい。しかしそれには問題はいくつかあった。

この荷物の量では小さな荷台に載るだろうか。それ以前にどうやってこのバラバラな荷物をまとめるというか。大きな箱をドラッグストアからでももらってくるか。ところがもっと重大な問題があった。自転車をどこに置いたかまったく憶えていない。駅の反対側の人気のあまりない空き地だったような記憶はあるのだが、私は現実にも小さな脳みそなのに夢の中ではもっとあるかないかの量なので、駅前の、ゲームセンターの横の、ドアが半開きの地味なセダンの前に立って長らく考え込んでいたが、ちっとも結論は出なかった。今日中にはこの雨は止まないだろう。

人は影のように暗く通り過ぎる。
夢の街のネオンに色彩はあるのか。夕暮れは賑やかだが、どこか薄ら寒い。
ゲームセンターからの音は入り口から漏れて私を落ち着かせない。
箱を探すべきか。いや先に自転車を捜すか。
おいおいおい。そんなことより、家はどこだったか。
子猫も早くどうにかしないと。
それにしても雨が冷たい。
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