「歩くと左膝が痛いので、家の中を、
カニさんみたいに、横歩きしてるんですよ。
横歩きなら、膝は痛くないんです。
何故でしょう、ねぇ?」
・・・Mさんは81歳。~~加齢という理由もありますが・・、
「横歩きなら、痛くなくて、歩ける。
でも、前に歩こうとすると、右膝が痛くて歩けない」
・・・それは、何故・・?
・・「原因は、膝関節の異常」でしょうか?
・・・ボディークイズですね。
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急な坂道や、長い階段を上るとき、
「体を斜めにして、斜めに上がっていくと、楽ですよ」
って、言われたこと、ありませんか?
そこには、カニさん歩きと同じ理由があります。
階段を上がる時は、足を上に持ち上げる力が必要です。
歩く時も、一歩踏み出す時に、足を持ち上げる力が必要です。
しかし、カニさん(横) 歩きの場合は、
足を上に持ち上げる力は、あまり要らない。
つまり・・・、
Mさんの左膝の症状は、
左足を持ち上げる力(足力)の減衰が反映している、
と考えることも出来ます。
・・・抽象的な話になりますが、
足力の減衰は、重力との闘いに負けている、ということです。
重力の力は大きい。
体(特に足)には、常に下方向に力(負荷、重力)がかかっています。
体(特に足)は、重力に対抗して、常に上方向に力を発揮し続けなければなりません。
ましてや、体を移動する時は、重力の2倍以上の力が必要なのです。
それを、何気なくやっている体は、エラい。
足も、ガンバっている。頑張り続けてもらいたい。
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左膝が痛い時は、左膝関節の治療を優先して行うのが一般的ですが、
Miz 整体の場合は、上のような理由から、
左足を上げる力の減衰で、一番の原因は何か、どこかを調べます。
Mさんの体を調べてみると、
(・・説明が抽象的ですが、ごめんなさい・・)
1上体を右ひねりする姿勢の癖により、力の方向性に狂いが生じ、
2そのため、左大腿筋群の力の方向性にも狂い(捻じれ)が生じている。
3つま先(左足指と指の付け根)に体の負荷がかかっていない。
4そのため、つま先力が働かず、足(体)を上げる力が減衰している。
5左膝は、1~4の力の葛藤の狭間で、痛みの悲鳴を上げている
・・・・・・
この体の状況を、Miz 整体ではどのように対処するか、
その説明は、具体性に欠けますが、
1体の右ひねりの姿勢を補正し、
2左鼠径部~大腿筋群の方向性の狂いを補正し、
3左つま先にも、体重がかかるように体を補正し、
4つま先力を高めて(つま先立ちが出来るように・・)、
5膝関節の狂いを補正する
という手順(手法)で作業を進めます。
・・この作業、「言うは易し、行うは難し」でキツい仕事です。
Mさんは81歳。・・完治ではないけれど、
その日は、来室時よりは前向きで歩けるようになって、
お帰りになりました。
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