みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

あなたのアキレス腱は左右同じ長さですか?

2020-03-04 | 足首、膝、そけい部
世の中は、新型コロナウィルスの脅威で騒然としていますね。
私もちょっとした鼻風邪を引いて、
「あれ?・・もしかしてコロナの前駆症状?」ってゾッとしましたよ。

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アキレス腱に関して、おもしろい施術例があったので、お話しします。
スクリーンショット 2020-03-02 17.18.39

















Mさんは車に乗ると「右タイヤがパンクしていると感じる」

Mさん(50歳)はある工務店の奥さま。
仕事が忙しい時は、ご主人を助けて力仕事も手伝っています。
Mさんが言うには、
「車に乗ると、前輪の右タイヤがパンクしていると感じるの。
 特に仕事をした夕方は、怖くて運転ができなくなります」と。
そして、Mさんは工務店の奥さまですが、
高いところに上るのが苦手=高所恐怖症 」なので、ご主人の仕事を手伝えないこともあるそうです。

Mさんの体の特徴を見て、みーばぁは、
Mさんは、運転していると中央線側(右)に寄っていきやすい特徴をもっていることは、推測できました。
駐車場にバックで入れることも、苦手だろう と思われました。
それを指摘すると、
「そうなの、そうなの。バックでぴったり入れることが出来ないの」と。

車の運転に関して、皆さんは次のことをご存知でしょうか?

① 体の向きが真正面ではなく、やや右方に向いている人は、
運転中に中央線側に寄っていく傾向があり、
左側(歩道側)が死角になりやすい。
② 体の向きが真正面ではなく、やや左方を向いている人は、
運転中に歩道側に寄っていく傾向がある。
右側(センターライン側)が死角になりやすい。

つまり、
その人の体の向きや視覚による死角によって、思わぬ交通事故が発生することもあり、要注意!です。このような体の向きによる交通事故は、認知症検査では防ぐことは難しいでしょうね。
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それはさておき、Mさんの
「前輪の右タイヤがパンクしているような感覚」というのは、
いったい、何に由来した感覚なのか? 
原因はどこにあるのか?・・については推測できませんでした。

右足アキレス腱が 左足アキレス腱より短かかった  
 
Mさんは、「夕方になると、足首が痛くなる」と言います。
そこで、Mさんのの体を調べ、施術を進めていくと、
判ったことがありました。
① Mさんの足首関節が圧縮されていること。
② Mさんのアキレス腱が標準より短いこと。
③ 特に右足のアキレス腱が、極端に短い!(ほとんど無い)ことでした。


みーばぁは、これまで多くのお客様の体や足を見てきましたが、アキレス腱の長さが左右で極端に異なる方に出会ったのは初めてでした(あるいは、それと気づかずにいたのかもしれませんが・・)。
初めてなので、短いアキレス腱を伸ばすテクニックは会得していません。
そこで、まずは圧縮されていた右足首関節を伸ばしていく施術から始めました。右かかとの変形や足底の変形をじっくりと修整しながら右ふくらはぎや膝との融合を進めました。

この施術は簡単ではありませんでしたが、、、、
足首関節の圧縮を改善しながら、
右足のアキレス腱を伸ばすことが出来ました。
右足と左足のアキレス腱が、同じ長さになったのです!

右アキレス腱が伸び、左右が同じ長さになると・・

施術が終わり、、、
Mさんがベッドから立ち上がってみると、、、
右アキレス腱が伸びたので、左右の脚が同じ長さになったからでしょうか、Mさんの右向きの体が修正されて、ほぼ真正面を向く体になっていました。

ためしに歩いてみました。
「すごく歩きやすい! 体が軽い、軽い!」とMさんの満足そうな声。右足と左足の長さが同じになったので、体の動きが軽快になるのでしょう。      〜〜よかったねぇ。
スクリーンショット 2020-03-02 15.08.08

















その後、Mさんから、
「前輪の右タイヤがパンクしているような感覚が無くなりました」
という報告が届いています。
   
   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Mさんの
「前輪の右タイヤがパンクしているような感覚」という体の謎は、
結果として考えると、
Mさんの右足のアキレス腱が極端に短かかったが故に、
アクセルを踏もうとすると、やや前のめりにならざるを得なく、
その感覚は、車体が右下がりの感覚であり、右タイヤがパンクしていて車体が傾いている感覚へとつながった、
という筋書きになるでしょう。
そして、
「仕事の帰りには、運転が怖くて出来ないことがある」
というMさんの状況については、
公務店の仕事では重い物を持ったりするので、Mさんの足首に負荷がかかり、夕方には左右の足首のバランスはさらに崩れ、
体の傾きがより大きくなるための症状だろうと思われます


  〜〜〜追記です〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて、Mさんは今回の施術によって、
前輪の右タイヤがパンクしているような感覚が無くなりました。

これで「めでたし めでたし」で終了になればいいのですが、
通常の場合(みーばぁの事後観察)だと、
3週間ほど過ぎた頃に、以前と同じ症状が現れるという例が数多くみられます。(なぜ3週間程度かは不明です)
〜〜Mさんの場合も、3週間が過ぎた頃に、
「センセイ、また前のように右車輪がパンクしている感じが出てきた」という不満の訴えが来るだろうと予測しています。・・以前よりは軽症であろうとは思いますが・・・。

右アキレス腱が短縮していたという問題は、アキレス腱以外の脚の組織、骨盤や体のバランス組織などにも波及している一連の組織変化があるはずなので、一連の組織を改善していく施術(系のシステム改善)が必要になってくるでしょう。
体の症状というものは、「イッキ(一気)改善」ということは稀で「少しづつの改善の積み重ね」が大事と、みーばぁは感じています。



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