国立歴史民俗博物館に出かけるとまずは臼杵の磨崖仏がお出迎え。この造形はその後館内の素晴らしい模型につながるできのよさ。
時代に応じた部屋、テーマに応じた部屋がある中、これは最初の展示室。縄文。この造形を作った人間、あるいはその同時代人と決して話は合わないような気がする。この造形を生み出す思考は、しかし、たいそう魅力的だ。矛盾を含んで重層的で、違う宇宙を見つめている。
この模型に限らず置いてある模型、展示の素晴らしさ。かつてモデラーとしてレオナルドに通っていた身としては大変興味深いものでありました(戦闘機専門だったんだけれど)。
比婆荒神神楽の実物大複製。洋の東西を問わず蛇(あるいは龍蛇)は人間のある種の感情の根本に存在している。
沖縄のミルク神。弥勒菩薩=布袋さんという信仰の現れのような笑顔の弥勒さん。
ほかにも団地、第二次大戦後の民家などの再現などなど見どころ多くて。開館と同時に入らないと一日では回り切らないほどの充実内容がお待ちしてます(って、別に関係者でもなんでもないのだけれど)。それにしても、関東に住んでいてここを訪れないのはちょっともったいないかも。