一人旅が好きです。いえ、決して一緒に行ってくれるような友だちがいないとかそういうことではなく、いや、ただ単に一人旅が好きなんです、だから、ほんとですって、違います、え? やだなあ、違いますよ、ええ、泣いてなんかいませんよ。
そんなわけで冬の一泊旅行は一人で雪三昧。先週土合に行って、あ、ここ泊まれるじゃんと見つけた天神ロッジに一泊して、初日はのんびり(前日が忘年会だったので)、ワカンをはいて一ノ倉沢を見に行き、2日目に谷川岳に登るという、たぶんもう雪が嫌いになっちゃうんじゃないかというくらい雪まみれの2日間。いいえ、ごめんなさい、雪は嫌いになりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/92/ed6d985c3b8b82694cf0d9d005ff5fed.jpg)
2週続けて土合駅。なんだか奥深い色彩が舞台美術を感じさせる様相です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/b2/98ea972d7bd94fea1422fd0c4b3ea819.jpg)
天神平ロープウェイ駅に着いたのがもう昼過ぎ。ラーメン食べたり、ビール飲んだり、初日はのんびりスタート。ワカンを履いて一ノ倉沢目指します。この日は吹雪。風と雪が容赦なく叩きつけてきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b4/0ed9c8df921bacdf913326670b620e22.jpg)
吹雪にけむる一ノ倉沢。幻想的でまさに魔の山という印象です。魔の山の最大の特徴は魅惑的ということでしょう。ただ怖いだけならば人は近づきません。危険と同等以上の魅惑に人は惹きつけられるのです。
一ノ倉沢に着くまで聞こえる音といえば風の音と自分の踏みしめる足音だけ。自然の音と自分の音。ほかの音が消え、そこには自然と人間の際のような境界が立ち現れます。熊すら現れない死の森の中にただ一人いることの感覚は都会にいては味わうことのできないものです。
ふとかつて似たような感覚を覚えたことを思い出しました。あれは10年以上前、伊勢へ旅した際に訪れた月出露頭でのことでした。まあ、10年たってもおんなじようなことしているんだと我ながら持続する志。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/c0/cb8e34cbb49f9ff12320e5bcda440995.jpg)
翌朝は快晴。宿のスタッフが初めてここに来た年は、12月から2月まで1日も晴れ間を見たことがなかったというほど、冬の快晴は珍しい。なんてラッキー。谷川岳に登る者、ロープウェイ駅付近で雪崩遭難時のビーコン操作を練習する者、滑落した際の姿勢や動きを練習する者、スキーヤー、ボーダー、いろんな人々が天神平に集います。そんな中粛々と天神尾根を進みます。ところが右足にすでに靴ずれが。ほんの小さな傷ですが、これが曲者の痛さ。一足ごとに顔をしかめながら登っていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/6f/db6e9af05fd3e27386d5021964af3383.jpg)
肩の小屋付近のケルン道標。時折吹き付ける風に痛めつけられながらもここまで来れば頂上はもうすぐ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/90/005075a53ba96767b188b57590f6a855.jpg)
強い風が積雪に風紋を形作ります。これはこれで美しい景色なのですが、この風を受ける人間には厳しいものがあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/f5/1bfb4cc60840055e8ab26b2692360247.jpg)
そしていよいよ頂上。足の痛みは続いていたのですが、気持ちが違います。一応ラーメンを作れるよう道具は揃えてきたのですが、寒くてお湯を沸かす気にすらならず下山します。止まって調理などは厳しいのでやはりおにぎりなどの行動食がほしいところでした。反省。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/41/86d95f20b1ee4674e69b53153f155f8c.jpg)
途中まで降りて振り返ると今登った谷川岳が見えました。ああ、あそこのてっぺんに立ったんだなと思うと感慨無量でした。しかもこんな晴天に恵まれて、なんという幸せ! そんな雪まみれの2日間でしたが、帰りの電車で雪山の新しい道具を検索したりして、雪に飽きるどころかますますはまっていく始末。次はもうたぶん今年の登り納め。さて、どこに登ろうか、わくわくしながら計画中です。
そんなわけで冬の一泊旅行は一人で雪三昧。先週土合に行って、あ、ここ泊まれるじゃんと見つけた天神ロッジに一泊して、初日はのんびり(前日が忘年会だったので)、ワカンをはいて一ノ倉沢を見に行き、2日目に谷川岳に登るという、たぶんもう雪が嫌いになっちゃうんじゃないかというくらい雪まみれの2日間。いいえ、ごめんなさい、雪は嫌いになりません。
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2週続けて土合駅。なんだか奥深い色彩が舞台美術を感じさせる様相です。
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天神平ロープウェイ駅に着いたのがもう昼過ぎ。ラーメン食べたり、ビール飲んだり、初日はのんびりスタート。ワカンを履いて一ノ倉沢目指します。この日は吹雪。風と雪が容赦なく叩きつけてきます。
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吹雪にけむる一ノ倉沢。幻想的でまさに魔の山という印象です。魔の山の最大の特徴は魅惑的ということでしょう。ただ怖いだけならば人は近づきません。危険と同等以上の魅惑に人は惹きつけられるのです。
一ノ倉沢に着くまで聞こえる音といえば風の音と自分の踏みしめる足音だけ。自然の音と自分の音。ほかの音が消え、そこには自然と人間の際のような境界が立ち現れます。熊すら現れない死の森の中にただ一人いることの感覚は都会にいては味わうことのできないものです。
ふとかつて似たような感覚を覚えたことを思い出しました。あれは10年以上前、伊勢へ旅した際に訪れた月出露頭でのことでした。まあ、10年たってもおんなじようなことしているんだと我ながら持続する志。
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翌朝は快晴。宿のスタッフが初めてここに来た年は、12月から2月まで1日も晴れ間を見たことがなかったというほど、冬の快晴は珍しい。なんてラッキー。谷川岳に登る者、ロープウェイ駅付近で雪崩遭難時のビーコン操作を練習する者、滑落した際の姿勢や動きを練習する者、スキーヤー、ボーダー、いろんな人々が天神平に集います。そんな中粛々と天神尾根を進みます。ところが右足にすでに靴ずれが。ほんの小さな傷ですが、これが曲者の痛さ。一足ごとに顔をしかめながら登っていきます。
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肩の小屋付近のケルン道標。時折吹き付ける風に痛めつけられながらもここまで来れば頂上はもうすぐ。
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強い風が積雪に風紋を形作ります。これはこれで美しい景色なのですが、この風を受ける人間には厳しいものがあります。
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そしていよいよ頂上。足の痛みは続いていたのですが、気持ちが違います。一応ラーメンを作れるよう道具は揃えてきたのですが、寒くてお湯を沸かす気にすらならず下山します。止まって調理などは厳しいのでやはりおにぎりなどの行動食がほしいところでした。反省。
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途中まで降りて振り返ると今登った谷川岳が見えました。ああ、あそこのてっぺんに立ったんだなと思うと感慨無量でした。しかもこんな晴天に恵まれて、なんという幸せ! そんな雪まみれの2日間でしたが、帰りの電車で雪山の新しい道具を検索したりして、雪に飽きるどころかますますはまっていく始末。次はもうたぶん今年の登り納め。さて、どこに登ろうか、わくわくしながら計画中です。