A Felicidade performed by Johanna Grüssner
A Felicidadeは映画「黒いオルフェ」(1959年)の主題歌として作られた曲で"幸せ"という意味を持つ。「悲しみには終わりがなく、幸せには終わりがある」という切ない歌詞は、リオのカーニヴァルに参加するというほんの数日の幸せのために毎日必死に働いてお金を貯める人々の気持ちを歌ったもの。
アントニオ・カルロス・ジョビン/ Antonio Carlos Jobim作曲、ヴィニシウス・ジ・モライス/ Vinicius de Moraes作詞というボサノヴァの名曲を次々に生み出した巨匠二人の作品なだけに、ボサノヴァの名曲として語られることが多いが、筆者はどちらかと言うと1920年代に生まれたサンバ・カンソン(スローなサンバ)の流れを汲んでいると考える。
ジョアン・ジルベルトが奏でたボサノヴァは繊細で穏やかな空気を運んでくれるのだが、この曲は歌を聞かせながらも踊りださずにいられないリズムを刻んでいる。つまり歌詞に込められた両義性(悲しみと幸せ)が曲の構造に織り込まれていると思うのだ。
ヨハンナ・グリュスネル/ Johanna GrüssnerがストックホルムのジャズクラブFaschingで披露したA Felicidadeは情熱的な伴奏をバックに、彼女らしいスキャットを駆使したクールな仕上がりになっているのが面白い。
参考までにオリジナルのA Felicidadeも紹介しておく。
faschingウェッブサイト
A Felicidadeは映画「黒いオルフェ」(1959年)の主題歌として作られた曲で"幸せ"という意味を持つ。「悲しみには終わりがなく、幸せには終わりがある」という切ない歌詞は、リオのカーニヴァルに参加するというほんの数日の幸せのために毎日必死に働いてお金を貯める人々の気持ちを歌ったもの。
アントニオ・カルロス・ジョビン/ Antonio Carlos Jobim作曲、ヴィニシウス・ジ・モライス/ Vinicius de Moraes作詞というボサノヴァの名曲を次々に生み出した巨匠二人の作品なだけに、ボサノヴァの名曲として語られることが多いが、筆者はどちらかと言うと1920年代に生まれたサンバ・カンソン(スローなサンバ)の流れを汲んでいると考える。
ジョアン・ジルベルトが奏でたボサノヴァは繊細で穏やかな空気を運んでくれるのだが、この曲は歌を聞かせながらも踊りださずにいられないリズムを刻んでいる。つまり歌詞に込められた両義性(悲しみと幸せ)が曲の構造に織り込まれていると思うのだ。
ヨハンナ・グリュスネル/ Johanna GrüssnerがストックホルムのジャズクラブFaschingで披露したA Felicidadeは情熱的な伴奏をバックに、彼女らしいスキャットを駆使したクールな仕上がりになっているのが面白い。
参考までにオリジナルのA Felicidadeも紹介しておく。
faschingウェッブサイト