StellarHeart 67Ch🌟💙

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Re・Birth ~No.4~

2004-06-02 12:03:26 | star spiritsシリーズ☆
 「…全くもうっ、洋次ってば本っ当、しつこいんだからっ…!」
 忍は膨れっ面をしながら、ハンバーガーにかぶりついていた。
 「アイツも悪いヤツじゃないんだけどねぇ…」
 好美は、洋次が固まった時の表情を思い出して笑っていた。
 「もうっ、好美ちゃんってばっ! 笑い事じゃないんだから~っ! 学校行ったら洋次ってば、いっつもあんなんだよ~っ。全く、いい加減にしてほしいよ~っ!」
 そう言って、忍は最後の一口を一気に食べ終わると、ドリンクを一気に飲み干した。
 「アイツってば、忍が男だって判ってても、忍の事好きなんでしょ♪」
 「やめてよ~っ…」
 忍は、学校でも毎日洋次にしつこく迫られているらしく、ウンザリしていた。
 <…俺が好きなのは…>
 忍は、好美にそう言いそうになりかけたが、声にならなかった…。
 <ホント、鈍感なんだからっ…>
 好美は忍がそう思っているのを気付かず、窓際の席から外をボンヤリと眺めていた…。

 夏休みの間、好美は忍としょっちゅう会っては、お互いの家に寝泊りしたり、洋次や他の仲間達と一緒に遊びに行ったりして過ごしていた。
 その間、好美は身体に何か「違和感」を覚えていたが、忍に余計な心配をかけまいと黙っていた…。

                               ○

 町の山々が紅葉で鮮やかに彩られた頃、好美はようやく学校にも慣れてきた。
 だが、その頃から毎晩「不思議な夢」を見るようになっていた…。