卓写!! ―Taku's Nature Photo Gallery―

野鳥,植物,昆虫,風景写真を中心にしたフォトギャラリー&日々の雑感などを徒然なるままに・・・

秣岳・栗駒山(天馬尾根コース)前編 240622

2024-06-30 22:22:58 | 登山
今回は野鳥ではなく,登山の写真である。

梅雨入り前日の6月22日(土),地元の山,栗駒山に登ってきた。
昨年9月には,須川温泉から産沼コース,10月には,いわかがみ平から東栗駒コースで登っている。
今回は,須川温泉を起点に,秣岳→栗駒山→須川温泉と周回コースを歩く計画を立てた。
コース図は下のとおり。(ヤマレコのマイページから引用)


朝4時半に自宅を出発。
宮城県道42号築館栗駒公園線を栗駒ダムまで進み,そこから宮城県道・岩手県道49号栗駒平泉線へ。
国道342号にぶつかったら,須川温泉までは一本道だ。

5時45分,須川ビジターセンターの駐車場に到着。
人目を憚りながらも,試合前のイチローのごとく入念にストレッチをする。
登山靴に履き替え,愛用のkarrimorのザックを背負い,クマ撃退スプレーのストッパーを外して右腰に装着する。

6時ちょうど,いざ出発。
ここから秣岳の登山口まで,国道342号を3kmほど歩かなければならない。
しかし,天気がよく,景色もきれいで,アスファルトの上を歩いていてもぜんぜん苦にならない。
道端のタニウツギの花も,目を楽しませてくれる。


もうすぐ登山口というあたりで右手に須川湖が現れる。
写真を撮ろうと駐車場の奥まで歩を進めると,ヤマレコアプリの警告が鳴る。
「予定ルートから外れたようです。地図を確認してください。」
思いもよらぬ警告をくらって思わず苦笑がもれたが,同時にアプリの実力を知ることができた。
たかだか数十mの逸脱だが,整備されていない登山道や,濃霧,悪天候,日没後などの悪条件下では,確実に遭難の危険から遠ざけてくれるだろう。


写真を撮りながらゆっくり歩き,6時40分,1117mの秣岳登山口に到着。

まずは1428mの山頂を目指して,樹林帯の登山道を歩き始める。
途中,目に入ってくる花を撮影していく。

マイヅルソウ


ツマトリソウ

白い花弁が風車のようにきれいに並んでいる。

サラサドウダン

このルート全体で数多く見られる。

ウラジロヨウラク

花の色は淡いピンクから赤紫に近いものまで個体差が大きい。文字どおり葉の裏が白っぽい。


カエデ(種類はわからない)の若い種子

秋になると熟した種子が風に乗ってクルクルと回りながら落ちてくる。

ブナの若い実

去年は全国的にブナの実が大凶作で,ツキノワグマが人里に多数出没した一因に考えられていた。
今年はそこそこ実がついているのではないだろうかと思う。

登り始めてから約1時間,一旦視界が開けて秣岳上部の山容が目に入る。
山頂まで,あと20分くらいだ。


視界が開けると,そこは秣岳の頂上だった。
時刻は8時ちょうど。


ここから向こうに見える栗駒山山頂まで気持ちのよい稜線歩きが続く。


上の写真中央右側に広がる草原が「しろがね湿原」だ。

さて,長くなりそうなので前編はここまで。(以下,中編に続く。)
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福島市小鳥の森&仙台市大沼 240503

2024-05-06 10:27:30 | 野鳥
3年ぶりのブログ更新・・・。

5月3日,午前6時に福島市小鳥の森に到着。
目に入った花や昆虫などを撮りながら歩を進める。
新緑の山で目にまばゆいのはレンゲツツジ。


アオダモの木もレースのような花を咲かせている。


五本松沼周辺ではシオカラトンボの姿も。
子供の頃,塩辛い味がするのかと舐めてみたことがあった。


これはコミスジ。
ホシミスジ,ミスジチョウ,オオミスジと似ていて,どれも羽に3本の白いすじ模様が入っているが,1列目のすじの形状で識別できる。


遠くでキビタキやオオルリの声も確認できたが,姿は見えず。
メジロやアオジ,シジュウカラなど,目に入る鳥はいるのだが,枝葉や下草がかぶってなかなか撮りづらい。

これはシメ。夏は嘴の色が灰色になる。


これはクロジ。


結局2時間ほど滞在し,帰りついでに仙台の大沼に立ち寄る。時刻は9時30分。
農業園芸センターのフラワーゾーンを通って沼に向かう。
最初に目に入ったのがこのキジバト。
一般的にはもっと茶色っぽいのだが,この個体はかなり白っぽい。


センターを抜けて沼を1周しながら目に入った鳥を撮っていく。
これはカシラダカ。冠羽が寝ている。


この直後に撮った沼の周囲の道路上を歩いていたヒバリ。
こちらも冠羽が寝ていて,先ほどのカシラダカと似ているが,嘴が細長い。


沼の北東部は水深が浅く,水位が下がると陸地になるが,この日は水位が高い。
これはバン。黄色い嘴と鮮やかな朱色の額版が美しい。


こちらはオオバン。
白い額版が大きく,先日観た映画「ゴールデンカムイ」の鶴見中尉を彷彿させる。


バンもオオバンもツル目クイナ科の鳥である。
クイナというと「歩く鳥」というイメージが強いが,オオバンは泳ぎが上手だ。
その秘密は足にあった。この写真を見てほしい。

水掻きはないのだが,足の指が異様に長く,しかも「弁足」という開閉できるビラビラがついている。
これによって泳ぐときに効率的に水をかいたり,柔らかい泥の上を沈まずに歩いたりできるというわけだ。
水陸両用のハイブリッド仕様なのである。
これに対しバンは弁足がない。なので泳ぎもあまり得意ではない。
こんな感じで体を前後にゆすりながら不器用に泳いでいた。


さて,もっと載せたい写真もあるのだが今回はこれにて終了。
それにしても3年間も間を空けてしまったか・・・。

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宮城県某所(低山) 210503

2021-05-05 21:28:18 | 撮影行
恥ずかしながら・・・1年半ぶりのブログ更新。

5月3日,居ても立ってもいられずカメラを持って山に入った。
不要不急の外出なので気が引けたが,周りには誰もいない山の中。街中やスーパー,コンビニなどよりよほど安全である。・・・と自分の行動を正当化し,いざ出発。

墓地の駐車場に車を止め,カメラと双眼鏡を準備し終えると早くも鳥の姿が。墓地に植えられたコノテガシワの上にホオジロが止まっている。早朝なのでほぼ横から日が差していて,しかも逆光。鳥を刺激しないように移動し,何とか数枚撮れた。


それにしてもこの日は天候が不安定だった。風が強いうえに,日が差したかと思えば急に黒い雲が太陽を遮り,時折雨もぱらつく。これだけ風が吹けば撮影は難しいだろうと思いながら獣道を踏み分け進んでいく。
小一時間ほど歩いているとキビタキの囀りが聞こえた。双眼鏡で探すが,木の枝が風で揺れてこのうえなく見づらい。しかし,30mほど先の木の枝にやっとその姿を見つけた。


その後も一時間ほど歩くがめぼしい鳥の姿は見えず。しかし,キビタキを撮れたことと山を歩いたことで気分はすっきりした。

帰り際,若葉が茂るカエデの小木に動くものが目に入った。近付いてみると,小さな鳥が10羽ほど,強風でゆっさゆっさと揺れる枝の中で花をついばんでる。7,8mまで近寄っても逃げる気配を見せず,枝から枝へと細かく動いている。黄色っぽい鳥だ。カワラヒワかアオジだろうか・・。
カメラを構えファインダーをのぞくが,強風で常に枝が大きく揺れ,ピントが合わせづらい。
風が弱まり,やっとその姿を認められた。マヒワだ。




この日は夏鳥と冬鳥の両方を見ることができた。
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蕪栗沼 191104

2019-11-04 22:34:45 | 撮影行
 令和初の更新になってしまった・・・。
 撮影に行けなかったわけではない。ペースは落ちたが、月に1度は行っていたのだ。蕪栗沼、伊豆沼・内沼、福島市小鳥の森、県民の森、蒲生干潟、etc.・・。そして夏には秋田でクマを撮ってきた。しかも2回も。
 4月の転勤から早7か月。体重が4キロ減った。ボクシングでいえばライト級からフェザー級へ2階級落ちた。8月にはひどい五十肩・・服の脱ぎ着もままならなくなった。そんなこんなで更新を怠っていたのである。

 さて、久しぶりに蕪栗沼を訪れた。いつものように南側の駐車場へ車をとめ、白鳥遊水池を西側から1週するコースを選ぶ。頭上の電線からジョウビタキのオスが出迎えてくれた。


 蕪栗沼との境の道を北進。アカゲラの姿がやけに目に入る。上空にはトビが5,6羽旋回している。そのうちの2羽が近くの灌木に降りてきて何やら絡み合っていた。



 中間まで進むとノスリの姿も見られた。



 北側の駐車場で一休み。その後、駐車場の北側の水田に群れていたマガンを双眼鏡で観察していると白いものが目に入る。最初は畔に置かれた土嚢か肥料袋だと思ったが、何やら動いているようにも見える。さらに近付いてよく見るとなんとハクガンではないか。しかもつがいのようだ。ちょっとだけ幸せな気分になった。


駐車場に戻り帰り支度をしているとオオハクチョウが頭上を通過していく。その中の1羽に向けてシャッターを切り帰路に就いた。


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県民の森 190218

2019-02-19 00:34:17 | 撮影行
今日は先週の土曜日の代休で久々の平日休みだ。
天気もいいことだし、ぶらっと撮影に行くことにした。
今回はあまり気合いを入れずに、軽く山歩きをする感覚で「県民の森」へ行くことにした。

中央記念館に車を置いて、鶴が丘方面に下っていく。1km弱歩くと洞ケ沢堤に出る。
ここは時々カモ類が羽を休めているが、今日は対岸にカワウがいた。


嘴の先端は鉤形に曲がってる。きっと水中で捕らえた魚を離さないためだろう。そして水面に出て上を向いてくわえた魚を丸呑みにするのだ。
かなり大きな魚も頭からすっぽり飲み込んでしまう。のどに引っかかることはないのだろうか。もしのどに詰まったらこんな声を出すんだろうな・・・「ウッ」

そういえば最近、鳥類の分類が変わって、ウ科はペリカン目からカツオドリ目になったらしい。逆にサギ科はコウノトリ目からペリカン目になったそうだ。
そんなことを考えながら観察していたら、2羽のウが休んでいたところに別のウが飛んできて着水した。
すると婚姻色の羽色の方のウが、突然何度もリズミカルに頭を振り上げ始めた。
そしてしまいにはそっくり返って荒川静香のごとくイナバウワーのポーズをきめたのだった。


こんなウの行動は初めて見た。最初は威嚇しているのかと思ったが、おそらくこれはウの求愛行動なのではないだろうか。
動画に撮っておけばよかったな。そしてBGMはペレスプラードオーケストラのマンボNo.5で決まりだ。「あ~っ、ウッ!」

くだらない冗談はここまでにして、いよいよ今日のハイライトである。
泉松陵高校の下まで来たとき、私の視界の隅に青い鳥が入ってきた。ルリビタキだ。
♪ようこそここへ クッククック 私の青い鳥ぃ~


小刻みに移動しながらも私の前からそれほど離れていかない。むしろこちらに興味を持っているかのようだ。



思い過ごしかもしれないが、ヒタキ類はそんな傾向が強いようにこれまでの経験上感じている。

思いもよらずルリビタキに出会えたことで、短い時間だったが今回の撮影行はテンションが上がった。
帰り道、数枚の写真を撮って気分よく帰路に就くことができた。

ジョウビタキ♀


コゲラ♀


ヒヨドリ


ホンドリス













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