ホメオスターシス

先日、15日に行われた藤木明美トリオコンサートでは、
バイオリンの宇賀田圭さんが話してくれた「医学と音楽」についての話が多くの方の共感を呼びました。

この話は、私たち3人の、もともとの共通認識であり、
私が演奏をする大元の所以でもあります。

音楽の本質は、魂と心身の「浄化と調和」に他ならないということ。
それを皆さんに、共感して頂けたということは、
誰しもそのことを無意識に知っているということだと思います。

コンサートでの、彼のコメントを文字にしてみます。

「（現在では）医学は医大、音楽は音大で学ぶことになっていますが、
ギリシャ時代（プラトンとかピタゴラスの時代）は、音楽は魂の浄化をするものとして捉えられていて、
自然科学のひとつで、宇宙や神の真理を読み解くための学問と考えられていました。

宇宙には（世の中には）、大きな普遍的な波があり、
音楽の調和、ハーモニーは、その大きな波へ到達するための最良の手段と考えられていました。

人間には体の恒常性を保つ働きが生まれながらにしてあります。
それを、医学ではホメオスターシスと言います。
医学は、その肉体的、生理的な調和を保つ働きをサポートするものです。

その意味において、音楽も医学も同じ方向を向いているのではないかと考えています。」

藤木明美ピアノトリオコンサート

8月15日の藤木明美ピアノトリオコンサート、
沢山の方においで頂き本当にありがとうございました！



それぞれの人々の想い、それぞれの人生のエネルギーが集まり、
大きな調和のエネルギーに満ちたコンサートだったように思います。
いまだ、言葉に尽くせない感慨の中にいます。

私自身は、1曲目から音のゆらぎの中に溶けていました。



5月に出雲から始まったばかりの私たち3人ですが、互いに音楽の本質を語らずとも、
もともと共有していたから出遭ったのだろうと改めて思いました。


音楽は、かつて自然科学であったこと、音楽は心身を浄化し調和をもたらすものとしての学問であったこと。
その話に皆さんが深く共感して下さいました。
それはつまり、皆さんが無意識にそれを知っているということに他ならないわけです。

昨夜の「場」は、その記憶の波紋を広げるために用意されていたように思いました。

私にとっては、演奏活動25周年、ソロデビュー１５周年の記念という
意味深いコンサートでもありました。

このたびのコンサートを企画し、支えて下さった方々に、
そして深い精神性の音楽を紡いでくれた共演者に、
心から深く感謝しています。ありがとうございました・・

New Album CD発売お知らせ

今年ソロデビュー１５周年・演奏活動２５周年を記念して、
オリジナル曲集「ユニバース」のオーケストラ版をリリースしました。


■「ピアノとオーケストラのための組曲『ユニバース』」
　（藤木明美＆アンフィニオーケストラ・ライブ録音）
　　
　　￥1,500

ずっと制作したいと思っていた、オーケストラ版のCDがやっと完成しました。
ライブのCD化ですが、苦労して制作したので、この楽曲がたくさんの人に届いて欲しいなあと思いながら、
ひとり聴いています。
ご希望の方は、メッセージでお申し込み下さい。
また、15日のコンサートで発売いたします。15周年なので、15日発売で￥1,500です。

記念販売として、お買い上げ頂いた方に、ピアノ版CD「ユニバース」（2007年リリース）をプレゼントいたします。
ピアノ版とオーケストラ版の２つの「ユニバース」を合わせてお聴き頂けます。



■収録曲
１．天空の夜明け　２．モンゴルの風　３．うつろひ　４．満つる終焉　５．ユニバース　６．あなたに