ダンボール小屋で
シャーと頑張ってイカクしてた
灰色の爺ちゃん猫
きのう 珍しく
ダンボールの中にいないなぁ
お散歩かなと思ったら
庭の キンモクセイの根元で
いきたえて 横たわっていた。
小雨にぬれてて
かわいそうにも見えたけど
そこは ふかふかの落ち葉があり
うもれるように横たわってる姿は
遠目には 子猫のようにもみえた
とりあえず 最後の数日
多少は あたたかく
食べ物の心配もなく過ごせて
良かったんだ、と思う事にした。
見つけた初日。
カイロをダンボールに
仕込んでおいたせいか
夜中 小さくいびきをかいて
爆睡していたのが忘れられない。
それまでの生活の 厳しさも感じた。
息子は 猫が 気の毒だ
病院に 連れて行けば良かったかな。とも
確かにね。。。
猫と暮らすようになって思うのは
コンクリートで生き絶えた猫の不憫さ。
土に還れない不憫さ。
熟した柿が コンクリートの上に
落ちる時も不憫に思う。
そういうところに
都会の限界みたいなものを感じる。
お父さんと息子で
とむらっていたけど
たまたま二人
真赤な長袖にブルーのズボンで
でっかいシャベル持って
マリオブラザーズという感じだった。
そこは ちょっと面白かった
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