制作から今年で500年、最近修復が始まったGiovan Battista di Jacopo di Gasparre,通称ロッソ・フィオレンティーノ (Rosso Fiorentino)のキリスト降架(Deposizione dalla croce )
写真:Wikipedia
この作品は作家のガブリエーレ・ダンヌンツィオ(Gabriele d’Annunzio)や 映画監督のピエル・パオロ・パゾリーニ(Pier Paolo Pasolini)などにも愛されたマニエリズムの傑作。
元はヴォルテッラ(Voltrra)のフランチェスコ教会に有ったこの絵
現在は絵画館(Pinacoteca)に置かれているのだが、今回その絵画館に修復スペースを作り、それを見ることができるようにした。
最近こういうスタイル増えてるよね。わざわざ行って「修復中」で姿が見えないとがっかりだから嬉しいけど。
絵画館は9時から19時まで。
ワクチン接種済みの人(Green passの提示が必要)のみ入館可。
実際の様子はこちらの動画で。
スポンサーはアメリカの財団Fondazione Friends of Florence
この財団はウフィツィ美術館の「ボッティチェッリの部屋」の改修などのスポンサーにもなっている。
そういえば昔イタリア人だけの”遠足”に参加した時、どこかでボロボロのロッソの作品を見たなぁ…
と思って調べたら、珍しくちゃんとブログに記事を書いていた。(記事はこちら)
写真:Wikipedia
栄光のキリスト復活(Cristo risorto in gloria)
これとにかく傷んでるんだよね。記事を読み返すと、ロウソクの煤で黒くなっているらしい。
最後の修復は1982年。
この場所に移されてから、壁を工事してしまい、壁を壊さないと外に出せなくなったというなんとも悲劇的、いや喜劇的な作品だ。(すっかり忘れてた。そしてラファエロのStendardを見たことも…)
思い出せてよかった。
参考:https://www.pisatoday.it/cronaca/restauro-deposizione-rosso-fiorentino-volterra-lavori.html
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