イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

ミュシャ展

2017年04月07日 14時29分25秒 | 日本のこと

時差ボケが少々残っています。
夜10時くらいには眠くて耐えられなくなるもので、寝てしまい、朝5時くらいから目が覚めて…
でも5時はまだ暗いので、6時くらいまでベットでうだうだ。
6時の鐘を聞いてから、起き出して今日は朝から一仕事。
ユーロが若干安くなっているので、郵便局に8時半過ぎに段ボールを出しに行き、処分する(譲る)本のリストを作りお昼になりました。
今日は午後友人とお茶するので、本のリストを見せ欲しいものをもらってもらうわけです。

さて、日本滞在中にもう一か所展覧会に行きました。
国立新美術館です。
なんて都会なんでしょう。このエリア苦手です。

始まったばかりの「ミュシャ展」
全然行くつもりはなかったのですが(都会嫌い!)、テレビの特集を見て行きたくなりました。
なぜならチェコ国外初お目見えの「スラヴ叙事詩」が来ていると知ったから。

”2017年は日本とチェコが国交を回復してから記念すべき60周年を迎える年にあたります。”
ってそれだけで全20点貸出ってすごくないですか?
本国チェコの美術館はどうなってんだろ???
と思ったらやっぱりもめてるみたいですね。

ミュシャの遺族は、作品が恒久的な展示場所を作ることを条件としてプラハ市に寄付したのに、市はその約束を守らないだけでなく、作品を2年近くツアーに出すとか。
このツアーで得たお金で展示場所作るつもりかな?
日本の後、中国、韓国、アメリカを周るらしく、チェコではしばらく見られないと言うから驚きです。

訪れたのがプレミア・フライデーの金曜日、更に春休みに入っていたので、すごい人。
いや、日本の展覧会はみんなこんな感じか?
並んでなかっただけ良しとするか。
こちらより草間彌生の展覧会の方が混んでいたようですが、あちらには全然興味がないので、ミュシャだけ。

実は特番を見るまで「スラヴ叙事詩」の事は知らなかったんです。
ミュシャと言えばサラ・ベルナールのポスターに代表されるアールヌーボーの作品しか知りませんでした。
知らないことが多いので、オーディオガイドも借りました。
520円って安いですね。まぁ「スラヴ叙事詩」以外の説明はほとんどなかったんですけどね。

大きさもそうですが、素晴らしいですね~
ミュシャのイメージがすっかり変わりました。
「スラブ叙事詩」についてはここでは深く触れませんが、よくできたサイトを発見したので、こちらを参考にすると良いかも。 
意味が分かってみるのと、分からないで見るのとは大違いです。

それよりも気になったのは見学者のマナー。

一部屋だけ写真OKの部屋が有ったのですが、まぁそれは良いんです。
それよりもなんでこんなに混んでいるのに、リュックサックを規制しないのか。
人に対しても作品に対してもこれほど危険なものはないかと。
イラっ、としてしまいました。

話は逸れますが、ミュシャ繋がりで、滞在中に読んだ原田マハさんの「サロメ」という本。
ストーリーはオスカー・ワイルドと彼に見出されて「サロメ」の挿絵で一躍有名になったオーブリー・ビアズリーを軸に展開されているのですが、
オーブリー・ビアズリーと彼の姉が訪れたパリでミュシャの名前を一躍有名にしたサラ・ベルナールの舞台を観て興奮するシーンが描かれていました。
ミュシャの名前は出てきませんが、時代が繋がったのが面白かったです。
オーブリー・ビアズリーについては作品は知っていても、名前は知らなかったので、また新しい発見をさせていただきました。

そうそう、原田マハさんと言えば箱根のポーラ美術館で今月22日に講演会が有るそうです。(既に定員に達してしまったようです)
開催中の「ピカソとシャガール展」絡み…えっ、「ゲルニカ」のタピスリーが展示されてたんだ!?
9月24日まで展覧会はやっているので、次回戻った時に行けば良いと思っていたのに…行けば良かった。(タピスリーは5月11日まで展示されているそうです)
彼女は2016年に「 暗幕のゲルニカ」という作品を出版しています。
これも良かったですね。
これ読んで、再び「ゲルニカ」見たい!!と思ったくらいですからねぇ。
ちなみにポーラ美術館も入場料高いですねぇ~1800円かぁ。
箱根まで交通費もかかるしね。
ん?何?入館料払うのに、駐車場代も取るってかぁ~

更にまた原田さん繋がりなのですが、2012年直木賞候補ににも上がった「楽園のカンヴァス」を読んで、絶対行きたいと思って昨年秋に訪れたのに、
次の展覧会準備のために見られなかったバイエラー財団リベンジの旅へ明日から出かけます。 

あれ?今日は何のお話でしたかねぇ…



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