イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

岡田美術館ー箱根

2017年04月06日 21時42分38秒 | 日本のこと

うわぁ~かなりご無沙汰しちゃっていました。
え~と前回アップしてから、イタリアのかかとの方を周ったあと、3週間ほど日本に帰国して、おとといフィレンツェに戻って来ました。
今回は免許の更新などのこの時期に済まさなければならない雑用が有ったので帰国したのですが、
3月頭、南イタリアから戻った頃から風邪をひき、と言っても症状は喉→鼻だけだったのに、鼻がおかしいと何事にも集中できず、揚句帰国直前には鼻をかみすぎたせいか、耳が詰まって聞こえが悪くなり…
と風邪をこじらせ、そのまま飛行機に乗るのが非常に不安でしたが、気圧の関係かなぜか機上の方が耳の調子は良かったのですが、結局帰国後耳鼻科に直行した次第です。
医師には「あらら、随分黄色い鼻水になっちゃって…」と言われてしまい、そこから10日間抗生物質漬け。
鼻水は数日で止まったものの、耳は詰まったまま。
念のため聴力の検査はしたけど、そちらは異常なしということで、様子見となったのですが、人には会えずあっという間に1週間が過ぎ、翌週は妹が2人の子供を連れて里帰りしていたもので、子守りをし、最後の一週間は唯一数人の友人と会ったり、わずかにしか咲いてないのに花見をしたりであっという間に3週間は過ぎてしまいました。
詰まった耳が正常に戻ったのは、結局出発の前日くらいでした。
聴力に問題ないことは分かっていたのですが、やはりこのままこの詰まった感じは戻らないのか?とちょっと不安でしたね。 

さて、そんな状態でしたが日本で2カ所美術館(1つは展覧会ですが)に行ってきました。
1つは箱根の岡田美術館
2013年に出来た美術館ということで、その存在も知らなかったのですが、帰国前に同時期に日本に帰国する在伊の友人が
「若冲見に行く!」と言っていてその存在を知りました。 
箱根ですから、この美術館の為にわざわざ行く気にはならなかったのですが、丁度温泉に行く予定で取った宿がここのそばだったので、行ってみました。

丁度「東海道五十三次」の特別展も開催中でした。

入り口にお姉さんたちが…

福井 江太郎氏によって再現された「風神・雷神」の大壁画、縦12メートル、横30メートルもあるそうです。
この壁画を見ながら足湯に入れるようになっているのが箱根ならでは。

箱根の美術館は得てしてどこもなのですが、入場料が高い!?
観光客料金なんですかねぇ…
ここはその中でも格段に高い!!
なんと2800円もしますよ~
ちょっと美味しいものが食べられそうな値段ですわ。
まぁ一度くらいは入っておくか、特別展も興味深いのやってるし、と泣く泣く入館。

ちなみにこの美術館は完全撮影禁止。
それも徹底していて携帯電話、カメラなどは一切持って入れません。
その手のものは全てロッカーに預けなければならず、今日本の他の美術館がどうなのかは分かりませんが、空港と同じセキュリティーチェツクの装置が有りました。
そうそう、3月末から成田・羽田空港に導入されたボディースキャナー
(とっくに導入されている 国もあるので、「日本遅いな」と思ったりもしましたが)
これのせいで羽田空港の出国審査に時間がかかっていましたよ 。
と言っても羽田空港は成田に比べて出国審査がスムーズですけどね。

話はもとに戻りますが、この岡田美術館
美術館は明治時代に存在した欧米人向けのホテル「開下亭」の跡地に建てられたもので、岡田和生氏が蒐集した日本、中国、韓国を中心とする古代から現代に渡る美術品が展示されています。
1階から5階までというとにかく広い展示スペース。
一階には埴輪や磁器、陶器などが飾られていて、ここでじっくり時間を費やしてしまったのは失敗でした。

お目当ての若冲は3階の一番最後に有りました。

日本画の事はよく分かりませんが、5階で流れていたビデオを見て、この作品がいかに素晴らしいか、少し分かった気がします。
この「孔雀鳳凰図」は昭和8年、重要美術品に認定されたのち行方が分からなくなっていましたが、83年ぶりに発見されました。
保存状態も非常に良いです。
昨年若冲の生誕300年を記念して東京都美術館で開催されていた「若冲展」で初公開されました。
この展覧会が恐ろしいことになっていたことは聞き知っていますが、なんでこんなに若冲がもてはやされているのか、
なんで何時間も並んでまでこの展覧会が見たいのか?私には全然理解できませんねぇ。
ちなみに岡田美術館にはこの1組の作品しかなかったですが、独り占めでガラスに張り付くくらいの距離で好きなだけ眺めることが出来ました。

そしてこの後い急ぎ足で4階の「東海道五十三次展」へ
歌川広重の保永堂版の「東海道五十三次」は53次+日本橋と三条大橋(京都)を加えた55図からなっています。
あ~これはもった時間をかけて見たかった。
5階には数体の仏像が有り、更に庭園にも出られるのですが、結局時間切れでした。

入場料の元を取れた気はしませんが、まぁ1度くらいは行ってもいいかも。
しかしとにかく広いので、余裕を持って訪れた方が良いと思います。

在日中行ったもう一か所の展覧会については明日お伝えしますね。
時差ボケか、段々眠くなってきて…
 



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