日本に八百万の神社が有るとは言え、最強の縁結びと言ったら「出雲大社」ではないでしょうか?
出雲大社が「縁結び」として文学にも登場するようになったのは江戸時代から。元禄時代に井原西鶴によって書かれた「世間胸算用」に、「出雲は仲人の神」という一文があるそうです。
一般的には神無月と呼ばれる旧暦の10月、日本中の神々は出雲の国に集まって来ます。
年に一度の集会(?)が開かれる出雲の国では唯一この期間を「神有月」と呼んでいますが、この集会では全国の神々が縁結びを決めていたので、この出雲大社が縁結びの神様として広く知られるようになったようです。
しかし、島根は遠いなぁ…という方におすすめなのは、東京にある出雲神社。
出雲神社東京分祠
六本木の高層ビルの谷間にひっそりたたずんでいます。
現在森アーツセンターギャラリーで開催中の「新・北斎展」を見るために六本木に行ったついでに寄りました。
ひっそりたたずんではいますが、平日だっていうのに結構参拝客がいます。
ここ”出雲大社東京分祠は、出雲大社の御祭神大国主大神の御分霊を奉斎する都内唯一の分祠であり、東部の要として、第八十代国造、出雲大社教初代管長の千家尊福公によって明治の初期に創設されました。”(引用:出雲大社東京分祠HP)
分祠とは「本社と同じ祭神を、別に神社を設けてまつること。また、その神社。」ということで、分祠だからと言って、本社よりご利益が劣るなんて罰当たりな考えを起こしてはいけません。ご利益は島根の出雲神社と同じです。
ご祭神は大国主命(古事記:大国主大神)。本来は国造り、農業、商業、医療の神様として信仰されてきましたが、初めに書いた通り、良縁でも知られています。
本殿は3階にありました。
お手水を済ませたらまず左側へ(私は気がつかずに本殿に先に行ってしまいました…)
初めて見ましたが、「祓社(はらえのやしろ・はらいのやしろ)」が有りました。
ここら辺が出雲大社独特のものなのでしょうか?
本社の方も、鳥居を超えるとまずこの祓社があるそうです。
20年位前に一度行ったんだけど…出雲大社の近くで「出雲そば」を食べた、という記憶しかありません。
読んで字のごとく、ここで祓いを落とすそうです。
こちらの小さなお社の彫刻がまた素晴らしい。
つい見逃してしまいそうです。
本殿での参拝は、出雲神社と同じく、普通の神社の二拝二拍手一拝ではなく、「ニ拝四拍手一拝」です。
ご参拝を済ませたあと、左側にある社務所で御朱印を頂きました。
男女の良縁はもうどうでもいいのですが、是非お仕事で良い縁が出来ればいいなぁと思います。
六本木ヒルズのビルの谷間から東京タワーが見えました。
そして私はこの翌日、反対側から東京タワーを眺めることになりました。
出雲大社に東京分祠があったんですね。知りませんでした。出雲大社には去年のゴールデンウィークに行ってきました。私は駅近くのお店で出雲そばをいただきました。石見銀山や松江城、島根県立美術館などにも行きました。
今週16日からフェルメール展が大阪で始まります。6点展示されます。駅や電車の中で広告が出ています。
うちの方は海側なので、積雪はほとんどなかったのですが、寒かったですね。連休だから良かったですが、本当に北国の人から見たら笑われてしまいますね。まだ寒い日が続くようですので、お体ご自愛ください。
島根県立美術館に行かれたんですね。先日「新・北斎展」に行って知ったのですが、北斎研究の第一人者の永田生慈さんのコレクションが寄付されたと聞き、是非行ってみたいと思っていたところでした。(昨日のNHK「日曜美術館」でも特集されていました。)
フェルメールは、気が付いたら終わっていた、という感じでした。予約制が功を奏したのか、ムンク展の方が混雑していたのではないでしょうか。今年は日本美術の展覧会が続いているので、少しそちらを勉強しようと思っています。
へ~こんな番組があるんですね。知りませんでした。