イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Leiden(ライデン)再訪ーこれが本当に最終回

2015年09月20日 00時06分49秒 | 他の国

昨日友人のイタリア人と久々にランチをしていて、衝撃の話を聞きました。
いや、これは笑い話として流すべきなのか…

Cicerone(キケロ)というと、イタリアでは観光ガイドの代名詞となっています。
これ、この世界では当然で私もなぜ?って今まで考えたことはなかったんだけど、なになに…
Ciceronaがガイドをしていたわけではなく、キケロのように知識が豊かで他人に色々なことを説明できる人というのが最初に意味だったのに、時間が過ぎてキケロ=観光ガイドになってようです。
更に1855年に出版されたカール・ヤーコプ・クリストフ・ブルクハルト(Carl Jacob Christoph Burckhardt)の『チチェローネ イタリアの美術品鑑賞の手引き Der Cicerone』 という本の影響も強いでしょう。

これはあくまでも前振りですが、
ガイドという仕事は、世界で一番古い仕事の一つとも考えられていたり、とにかくイタリアでは観光ガイドという仕事が非常に守られています。
更にこの先どうなるか、はおいておいても(ガイド全国区化という法律が出来たとかできないとか…)
とりあえず取った地域のガイドしかできないようになっています。
つまりフィレンツェのガイド資格保有者は、ピサではガイドが出来ないということです。

フィレンツェは非常に厳しいというか、嫌な同国人が多いというか…
日本人だけなのか他の国の人たちもそうなのかは知りませんが、ズルしているとたれこまれて、警察に仕事しているところ踏み込まれ、罰金取られてという話、他の都市に比べてかなり多いそうです。
嫌な奴!と思うか、これが仕事を守るために当然、と考えるかはその人次第ですが。
時々堂々と資格がないのにガイドをしている人、よその州のガイドが平然とフィレンツェでガイドをしているのを見ると、決していい気はしません。(まぁ私には関係ないことなんですけどね)
だからと言って私がたれこんだりはしませんよ。
あくまでもその人の良心に任せるし、悪いことをしてると絶対しっぺ返しが来ると思っています。

添乗員をしている友人曰くガイドの仕事がここまでしっかり守られているのはイタリアだけらしいんですよね。
他の国に行くと、何も分かっていない人が来たりして…そうすると添乗員が説明せざるをえなくなるそうです。

ところが昨日友人から衝撃的な話を…いや、笑った。どう聞いても信じられない。
こというのもこの数年急増している中国人、韓国人観光客に対して、フィレンツェでは資格を持っている観光ガイドが不足しています。
日本人は既に100名以上いるので、今更資格を取っても仕事がありません。
フィレンツェの場合、他の街と違って現在はお金を払って(200€)コースに通うと、ほぼ必然的に資格が取れるようになっています。
他の場所ではもう数年試験がなかったり、2年に一度だったり、でも合格がものすごく難しいと言われているので、わざわざフィレンツェのコースに通っている人が結構いるそうです。

それでも追いつかない中国人は、もぐりのガイドがいっぱいいるそうで、警察はそれを見て見ぬふりらしいです。
ところが友人の知り合いの台湾人(ここが重要)の有資格のガイドが言うには、そのもぐりの質があまりにも悪いとか。
何でもミケランジェロのダビデ像を説明する時、
ダビデが裸なのは、これからお風呂に入るから。
肩に担いでいるのはバスローブだ、と説明していたとか。
そしてこの台湾人、頭にきて警察にたれこんだそうです、すると急に仕事が来なくなったとか。

ここがさすが中国人、と思ったのですが、彼らは全てのグループ旅行を管理している人がいて、その人(2名。絶対mafiosoだよこの人たちは…が全ての中国人関係の仕事を牛耳っているとか。
つまりお土産屋で働いている人、ガイド、などすべてこの元締めの一言でなんとでもなるんだそうです。
この台湾人は結局数日でガイドの必要性から元通り仕事が出来るようになったそうですが、もう仕事が来なくなるから、下手なことは言わないことにすると言っているそうです。

しかし友人曰く、「聞いている方が疑問に思わないのがおかしくない?」と
確かにねぇ…日本人でこんな説明してたらびっくりされるよね。
続けて曰く「中国人はガイドブックも読まないんだねぇ」と
勿論台湾人の人が言っていたことはすべて本当ではなく、多少は誇張してるよね、と話私たちは考えますが
何ともレベルが低すぎて…恐るべし。

この話誰かに言いたかったのですっきりした。
決して中国人に対する誹謗、中傷ではありませんのであしからず。

さてさて、本当の最終回の始まり、始まり始まり。
そうそう、まずはこの旅をおさらいしてみましょう。

移動した場所はすべてこの地図の中にあります。
ハーレムからアムステルダムを通らないルートで向かい、前日と同じく、ライデンからスキポール空港へ向かいます。
ハーレムからライデンは30分位かな?
美術館が17時半には閉まってしまい、入館は17時まで、逆算しても大して時間が有るわけではなかったのですが、
やはり見なかったことを後悔するより、10分でも見に行きたい、ということで行きましたよ。

前日も見た風車。
ここの近くに有るはずなんだけど、見つからない…
せっかく来たのに…と思ったんですけど、何とかつきました。
それにしても、ここやってるの?というくらい静まり返ってるし、人気がない。
まぁここに始まったわけじゃないけど。

ここも勿論ミュージアムパスOK。
荷物もコインロッカーに預け(そういえばどの美術館はちゃんとしたコインロッカーが有りましたね。ちっ、イタリアは)最後の力を振り絞ってGoooo~!
何故か探し物がなかなか見当たらないのよね。
3階の端の方の部屋に有りました。

小さな部屋だったんですけどね。

こんな感じでした。
これで今回の目的は達成です。
17時くらいに美術館を出ました。

美術館を出ると、そこは運河。
 
そうそう、名前は
Museum De Lakenhal(ラーケンハル博物館)でした。 

ここからもうほぼ足が前に出ないよ…という感じだったにもかかわらず、「絶品フレンチトースト」という記事を見て、そこまで行くことにしました。
空港に行くには少し早いし、かといってもう美術館博物館は閉まっちゃってますから。


着いた。
18時までって書いて有ったけど、そんなことはなさそうなので座った。
いや、もう立っていられなかった。
だってこの日、電車以外座ってないんだもん。
もう限界です。
 
運河側に座ります。

メニューを見てびっくり!
フレンチトーストは午前中のみのメニュー。
ひ~この記事書いた方、そこまで書いといてよ…
でも諦めきれず、もしかしたらやってくれるかも?とかすかな希望でつたない英語で聞いてみたけどダメだった。
でも座っちゃったし、ビールを飲むにはちと寒い。
ということでお勧めのケーキを頼んでみた。

これ、ホワイトチョコレートのケーキ。
うまい~
こうなると余計フレンチトースト食べたかった~

反対側はこんな感じ。
しばらくすると雲行きが怪しくなって来たので、早めに撤退し、スキポール空港に向かいました。
あ~本当に名残惜しい。

空港に思いのほか早く着いたので、中に入らずぶらぶら。
荷物を預けないので、ギリギリまでぶらぶらできます。
とりあえずコインロッカーから荷物を取り出す前にぐるっと回ってみました。

ミッフィーショップ発見。
ここでまた買い物しちゃった。
ミッフィー大好き~ 

そうそう、ミッフィー好きな友達から聞いた話で、私も忘れないよにどこかにメモっておきたいのでここに書いてしまいますが

この子に見覚えが有るのは同世代の人でしょうねぇ。
私もなんとなく覚えていたんですよ、このキャラ。
さすがに名前までは思い出せなかったんだけど…

このミッフィーとキティーを足して2で割ったようなキャラは”ムスティ”
 『ムスティ』(Musti) は、ベルギーのアニメーションスタジオであるスタジオTVデュピュイ (Studio TV Dupuis) が製作したアニメーション及び絵本のシリーズである。
ネコの男の子「ムスティ」を主人公にしている。1968年からフランスとベルギーで製作された。
日本では1970年代初頭に絵本が発売された。
アニメ版の監督はレイ・グーセンスがベルヴィジョン・スタジオ退社後に手がけ、キャラクター・デザインにも携わっている。
また1990年代にNHK教育と衛星放送のキッズステーションでも放映された。(Wikipediaより)

キティはあまり好きではないんだけど、この2匹(二人?)は良いですねぇ。 
このミッフィーショップには、美術館にないものも有りました。(だから買い物しちゃったんだけどね)
お買い物し忘れた方はこちらへ。
しかし、結構奥まったところにありました。

そしてやっと見つけたこちら。
 
やっと見つけたよ~

ハーリング、にしんの酢漬けだよ。
オランダ人と思われる方々はパンなしで食べていましたが、
このパン美味しいよ。
コッペパンみたい。 

このキャラもかわいくないですか?

お魚とおじさん。
ええええ、知らなかったハーリング、いつでも食べられるわけじゃないの!?
2015年は6月10日がニシン漁の解禁日だったそうですが…
ということは、私が食べたものはほぼ初物!
だから特に美味しかったの???
いや、こんなチェーン店っぽいとこは冷凍かな ???
更に旬のこの時期は屋台もあちこちに出るらしいですが、全然見かけなかったのは、今年は解禁日が遅れていたようなので、そのせいかな? 
まぁ生ものなので好き嫌いは分かれるところらしいですが、私は一口で気に入りました。
オランダ人はパンに挟んで食べるより、にしんの尻尾をつまんで頭からぱっくり行くのが普通みたい。

これで楽し、おいしのオランダ旅行は終了です。

荷物チェックを済ませて、最後のビール。
ハイネケンの超冷たいやつ。
美味しいねぇ~

ひそかに近いうちに帰るつもりでいます。
次回はベルギーにもよろうかな? 
長い間お付き合いいただきありがとうございます。
次回からはイタリア国内のお話になります…と思います。 



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2 コメント

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良いですねぇ~ (fontana)
2015-09-23 01:04:04
Leslieさん
日本人の口にも合うと思うんですよね。良いですねぇ、空輸でとは。
はい、金唐革、たくさん見られました。イタリアにはほとんど残っていないので、やはりオランダでしたね。今はどこへ行っても壁ばかり見ています。(笑)
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ハーリング (Leslie)
2015-09-22 21:08:15
Aringaオランダの屋台でおいしいのをいただきました。日本では10年ほど前にオランダ女王陛下のお誕生日を祝う会で空輸のハーリング戴きました。金唐革たくさん見られたのね。良かった。
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