イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Pizzaとスタンダール

2012年03月05日 20時55分18秒 | イタリア・食

疲れた・・・言葉も無い。
ということで今日はお昼ごはんを載せて終わり。
横着~!!

久しぶりにPizzaを食べました。
一緒に食べていた知り合いが「料理するの面倒だと結構Pizzaにしちゃう」と言っていたけど、私は・・・
一人Pizzaほど寂しいものはないと思っている。

鼻が詰まって苦しい。
これは風邪かアレルギーか・・・一応風邪薬を飲んだけど。
明日になれば結果が出るでしょう。
早く寝たいのだが、昨晩と今晩、2夜連続でスタンダールの「La Certosa di Parma(パルムの僧院)」(Parmaなのになんでパルム?)をやっている。
今年はRai本当にいい仕事しています。
受信料払ったんだからしっかり見させていただきます。
それにしても、こちらのパルムの僧院、本読んだことなかったので内容にびっくり!
てっきりウンベルト・エコーの「バラの名前」みたいな歴史ものかと思っていた。
この夏帰国す時には是非本を読もうと思っています。

スタンダールは1817年我が家、いえいえ、それは言いすぎ、Firenzeを訪れています。
所謂スタンダール症候群を引き起こしたのはSanta Croce教会内でのこと。
初めてイタリアへ旅行した時にフィレンツェのサンタ・クローチェ教会の内部の17世紀のフレスコ画を見上げていた時に、突然眩暈と動揺に襲われしばらく呆然としてしまったということから、1989年、イタリアの心理学者グラッツィエラ・マゲリーニが同様の症状を呈した外国人観光客の例を数多く挙げてこのように命名したもの。彼女によると、崇高な充実感と同時に強い圧迫感が見られたという。

原因は解明されていない。憧れのイタリア美術の精髄を目の当たりにして、その作品の中に吸い込まれるような経験をするのだという説もあるが、イタリアのローマやフィレンツェ、ミラノのような都市は見上げるような人を圧倒する美術作品、建築が多く、長く上を見上げて眺め続ける姿勢により、眩暈や吐き気、失神が引き起こされるという説もある。(wikipediaより)

現在では、この症状は長い間上を見上げることで、首をそらした状態で、同じ体勢を持続しているうちに、首の後ろが圧迫され、血液が流れにくくなる。その後、血小板も滞り、「血栓」が出来る。
首を戻したときに、勢いよく血流が流れ、そのまま血栓までもが、細い血管まで届いてしまい、詰まる。
そこで「卒中」を引き起こす、ということらしいですが・・・
他にもこのスタンダール症候群、圧倒的な美の造形や絵画に人の魂が吸い込まれるからなんていわれていたりもする。
私はこちらの方が好きだけど。
なぜなら私も実際時々起こすので・・・私の魂もイタリアに飲み込まれちゃってるなぁ。

ちなみにWikipediaには
このような症状が起きるのは、殆どが西ヨーロッパの国々からの観光客で、イタリア人にはほとんどない。またアメリカ、日本からの観光客にもこのような症状が出ることはほとんどない。
とある。
スタンダール症候群、エコノミー症候群みたいなものですからね。

フィレンツェやシエナなどトスカーナの各地を訪れたのちに、スタンダールは
「お前を知ったが故に、私の心は永遠に変った」と書いた。

スタンダールが魅せられたイタリア。
スタンダールもPizza食べたのかな?

P.S.今ドラマ終了。
これが・・・イタリアのドラマには良くあることですが、「え~~~ここで終わり???」な展開でした。
あらすじを読んでいたので、残り時間で全てをどのように終えるのか?と途中から不思議に思っていたけれど、やっぱりねぇ。
最後の山場を3行の説明文で終えていました。(更にテロップが早すぎで読みきれなかった。)

もともとこの大作を2晩(1晩約2時間)で収めようということに無理が有るってさぁ。
そういえば去年「赤と黒」をやっていたときも2晩だった。(こちらは・・・試験中だったのかな見れなかったんだよね。)
しかし、???の多い作品だ。
大体この主人公。人騒がせにもほどがある。馬鹿じゃないの・・・と思わず何度も口にしてしまった。
モラル的にありえないでしょう・・・と思う部分が多いし・・・
これが世界文学の中でも傑作なんだから分からない。

イタリア文学の最高傑作の1つと言われる「i promessi sposi(日本語訳:いいなづけ)」などもそうですが・・・
主人公はいつでも常識はずれの自己中心的な人物。
勧善懲悪、ハッピーエンドに慣れ日本人にはちょっと理解できかねます。
とりあえず、帰国したら必ず読みたい1冊です。

さっ、



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