先週一般公開されていない、ある企業の美術館に行ってきました。
詳細はお話できませんが、自宅から100キロ超もあるその美術館へ、なぜわざわざ行ったのか、と言いますと、実はそこに私の研究テーマ(というほど大それた研究はしていませんが)である金唐革があると教えてもらい、更にご招待いただいたから。(関係者以外は普通入れないのですが、そこを融通して頂きました。感謝感謝)
そして実物は予想以上に素晴らしいもので、論文を終えて2年、すっかり情熱は冷めきっていましたが、それを見てもう1度研究をスタートさせようという気になりました。
その話はさておき、この美術館は日本の開国をテーマとした作品を多く所蔵しているのですが、そこで面白い話を聞きました。
それは黒船が来航した時、一般の人々はそばに寄ることができないので、その船を見るために丘に登りました。
その丘には大勢の人で賑わいました。
人が集まる所では必ず商売が始まります。
なんとその丘の上では、黒船を描いた記念の絵や、お団子が売られていたそうです。
「黒船見物団子」やお饅頭って、いつの時代も変わりませんね。
その黒船来航の絵がこの美術館にも保管されているのですが、この話を聞いてピンときたことがあったんです。
それは2週間前、今放送しているNHK大河ドラマ「西郷どん」の本編が終わった後に数分流れる関係の有る土地を紹介する映像のなかで、なんとこの「黒船見物の丘」が紹介されていたんです。
その時は何気なく見ていたので、それがどこにあるかまできちんと聞いていなかったのですが、この絵を見て興味がわき、調べてみたんです。
するとなんとこの「丘」は自宅から目と鼻の先にあるではないですか。
何十年も横浜に住んでいながら知らなかった…
ということでようやく天気もよくなったので行ってきました。
京浜急行とリラックマのコラボってことで、なぜか駅名にくまがいる上大岡駅です。
上大岡駅だけくまが付いてるらしい。
くまのイラストが付いた電車なども5日から走ってるらしいです。
そうか、だから最寄り駅の線路沿いにカメラやスマホを準備した人たちが集まっていたわけね。
そっちの方には興味ありませんのでサイトだけ紹介しておきましょう。
なんかすごい立派なカメラでこの駅名撮影している人とかいて(いい大人)ちょっと引きます。
上大岡駅からかなり急な坂道を息も切れ切れに15分程登った先に丘はありました。
今はこの表示しかありません。
更に残念なことに
海は全く見えません。
当時に比べて海岸はかなり埋め立てられてしまったのでしょう。
ランドマークタワーが見えるので、辛うじてあそこに海がある、とわかる程度です。
まぁでもせっかく横浜に住んでいるんだから、知らないより知ってた方がいいですよね。
良い運動になりました。
この美術館に行って、初めて日本は鎖国していた時代も、海外に対する興味がなかったわけではなかったことを知りました。
8代将軍徳川吉宗がかなり海外のことを調査させていたことを知ることができ、また吉宗の時代に開国という可能性も有ったとか…
色々お勉強になりました。
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