イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

イタリアを旅行する上でのイタリア語の必要性についての考察

2014年08月15日 00時45分33秒 | ちょっと言わせて!

自転車・・・
やはり盗まれてる。
無残にざっくり切り取らた鎖だけが残されていました。
あんなおんぼろ自転車売れないと思うんだけど、今日たまたま自転車を見に行った先にいたおじさん曰く
「自分なんか12年も使っていた自転車を車の中に入れていたら、それ盗まれたんだよ」ですって。
車は無事だったらしいですけど・・・
とにかく丈夫な鎖をつけないと泥棒は電動のこぎりでやってくるらしいです。
この自転車屋さんには新品しかなくて、出来るだけ古いのが欲しい私はちょっと保留。
だって新しいと盗まれるし、私基本的に雨ざらしだから。
あ~あ。

「厄払いだよ」と友人に言われたけど、確かに家に泥棒が入られることを考えたらよかったよ。
この時期、どこの街も異常にジプシーが増えていました。
ローマの或るお店で買い物中お店の人と話していたら、彼らの住んでいるところは暑いから、夏の暑い時期は揃って街に出稼ぎにやってくるんだって。
この時期住人はバカンスに、町には世界中から観光客があふれているのでカモだらけですよ。

泥棒だけでなく、怪しい人もいっぱいいます。
例えば先日もミラノのDuomo広場で私が写真を撮ろうとちょっと離れたら、アテンドをしていた人たちも元へハトのえさを売っている浅黒い人がやって来た。
あれ、知らずに触ったりしたらアウトだし、変なことしないとも限らない、という思いが一瞬にして走り
「あっち行け」(もちろんイタリア語)とすごんだら
「頭がおかしい」(伊語と英語で2度も)と逆切れされた。
おかしいのはそっちだろ!!
こういう善良な日本人に近づいて来る輩にはこれくらい言った方が効き目があります。
たとえ「Sei matta? Are you crazy!」とかダブルで言われてもね。
危険を感じたらとにかく大きな声を出すこと。
もちろん日本語でもOkです。
言葉は分からなくても通じるはずです。
何よりも用心に越したことはありません。

そうそう、怪しい人と言えば・・・ってなかなか本題に入れませんが。
これもミラノの話ですが、切符の券売機のところに、自称”切符を買うのを手伝ってくれる人たち”がいます。
この人たち、ボランティアでも何でもありません。
正直悪い人だと思います。
実際知り合いが昨年ですが、おつりを持っていかれてちゃいました。(10ユーロ)
非常に危険なので、とりあえず話を聞かない、無視です無視。
出来れば彼らがいない券売機で買うのが一番ですが、ものすごい数居たので、それも難しいかも。
この人たちが怖い人は、切符売り場に並ぶか(ミラノは番号を取る形にようやくなっていましたね)
街中にある旅行会社で多少の手数料は取られますが、そこで買った方がいい。
もしくは、上の階に行けば警察官が近くにいる券売機もありました。
さすがの私もちょっと怖かったので、この時期イタリアを旅行される方はくれぐれもご注意を。
なぜか今はローマが一番やつらがおとなしかった気がします。
それでも注意は怠らないようお願いします。

さて、今日書きたかったのはこの話ではないんです。
1週間、ある方たちのアテンドをしていたという話はしましたが、
実は正直このお話を頂いた時「わざわざアテンドを頼むってどんな人たちなんだろう?」って思ったんです。
それは会ったらすぐ解決したんだけど、最近高齢の方も個人で旅行している人が多いのでちょっと不思議でした。
しかし、昨日の帰り、やはりイタリア語理解出来ないとこの国を旅行するのは難しいと思う事件が起こったのです。
私危うくFirenzeに帰れないとこだったよ・・・

後ほどここに詳しく書きますが,仕事が終わったおととい、私はその足でPesaroへ
Rissini festivalに行ったんです。
そして昨日Pesaro-Bologna-Firenzeの行程で家に戻ったわけです。
Bologna駅が改築して特急列車は地下のホームになったので、以前ほどこの駅の混雑はなくなった気がします。
Pesaroからの電車はほぼ10分遅れで1番線に到着。
一番線は地上階なので、重いスーツケースを上げる必要がなくラッキーと思いながら待合室へ。
この駅は唯一この辺で広く、快適な待合室があるよね。
昨日気が付いたけど、赤ちゃんのオムツ替えコーナーが出来ていました。

Firenze行きは20:36、Terni行きのIC(インターシティー)だったんです。
で、これ5分遅れのサインが出ていましたが、なんとラッキーなことにこれも1番線。
ということで重い荷物の上げ下しがなくてラッキーと思っていたんです。

予定の時間、なぜか一台の電車がFirenze方向からやってきました。
私が乗るはずのICはBologna始発ではないので、この方向から来る電車のわけはないと思っていたんです。
すると私のそばにいた、多分アラブ系と思われるカップルが駅関係者(でもTrenitaliaの人ではなかったんだなぁ)に
「あの電車ではないですよね?」と片言のイタリア語で聞いていたんです。
「次にくるやつ」とその人は言っていたので、安心していたんです。
ところが、その電車の方へ行った人たちが戻って来ず、なんとなく不安になっていたら、なぜか先ほどの人が
「もしかしたらあれかもしれないから、急いで行った方がいい」と言ってるじゃないですか。
なに~
ということで、ホームを猛ダッシュ。
一人でよかった。

電車のそばにいた今度はTrnitaliaの人にぜいぜい言いながら
「これTerni行き?」と聞いたら「そう」って言うじゃないですか。
ひ~かろうじて間に合った。
やられた・・・
先ほど質問していたアラブ系の人たちもギリギリで間に合ったみたい。
そしてこの電車に私が買った席番はなかった。

出発後、程なく車掌がやってきて
「席はどこでも空いてるところに座って」と言って周っていた。
何でもTerni行きのIC、Bolognaの手前で故障。
Bolognaから別の電車を出したらしい。
更に車内放送で「Firenzeより先に行く人は、Firenzeで用意されている別の電車に乗り換えてください」って
私はFirenzeで降りるのでホッとした。

Firenze到着直前の
「この電車は15番ホームに到着します。14番に停車している電車に乗り換えてください」とアナウンスが入ったもののイタリア語のみ。
ここで、私はイタリア語分からない外国人はどうするのよ・・・さっきBolognaで乗れなかった人も絶対いたはず、と思っていた。
案の定、先ほどのアラブ系カップルは状況が把握できていないようで、ゆっくり腰を落ち着け、降りる気配がない。
そうこうしているうちに駅に到着、乗客はみんな降りて行くけど、社内にはイタリア語が分からない外国人が取り残されている。
先ほど彼らがいなかったら、この電車に乗り遅れたかも、という気持ちから、このカップルに話かけてみた。
「イタリア語分かります?」と聞くと「少し」というので仕方がない、なんちゃって英語で電車を乗り換えなくてはいけないことを説明したら
「そんなこと切符を買った時聞いてないよ。何で?」というから
「この電車はここまでしか行かない」と答えると
「なんで?」というので
何で?なんて答えられないよ、これがイタリアだから!
と心の中では思いながら
「分からないけど、とにかく乗り換えないと」とだけ言って私は一人電車を降りた。

いや~ホント不親切極まりないですよ、この国は。
そしていくら昔より英語が通じるようになったとはいえ、まだまだイタリア語でなければ対処できないことが多い。
今回の旅でも、大体観光客が行くようなお店はみんな英語できるくせに
「あなたガイド。良かったわぁ」と声をそろえて言っていた。
なんだかねぇ・・・
確かにアテンドのニーズはありそうですよ。

とにかくこの国は観光大国なのにこれです。
こういうちょっとしたことを改善していかないと、リピーターは増えませんね。



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2 コメント

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そうですね (たま吉)
2014-08-15 12:06:19
fontanaさん、自転車の盗難災難でしたね。
売るのではなく、使うために盗んだかもしれないですね。

イタリア・・・確かに要領が悪いし、改善が必要な事も沢山あり、みすみす自業自得を招いている所もあるんじゃないの?って内心激しく思ってますが、おおらかなのね~と考える事にしてます。

実は、私も一人の時ローマ駅の券売機で、”切符を買うのに手伝ってくれる人”に遭遇しました。その時既に前日券売機を試してて、その日に翌日のフィレンツェ行きの切符を買おうか悩み中(座席や金額の確認がしたくて)操作していたら、ふっとオシャレではない女性が声をかけてきてピッピッと手伝ってくれたんです。お金を払う所まで差し掛かった時に、私は親切な人だわねって思いながら、「あ~でもやっぱり昨日検索したのと同じだから、当日電車に乗る前に買うか、切符売り場に並んで色々質問してみるわ」と思い、その女性に「やっぱり今買うの止めるわ」って言ったら逆切れされました(笑)そこで、「あら、新手の悪いやつね」って思ったものの、何を言っているか分からないけど、言われっぱなしじゃなんなので、あえて「手伝ってくれて有難うね~」と肩をポンポン。振りほどかれて、わーきゃー文句言いながら去っていきました。
その時はもし切符を買っていたら「チップよこせ」って言われるのかなって思っていましたが、おつりを持って行かれるんですね。酷い奴らですね!

それにしてもfontanaさん、無事にフィレンツェに戻れて良かったですね!現地に住んでいる人でもこんな事に遭遇するんだから、旅行者はもっと大変ですよね。
その土地を訪れる時、現地語が必要だって思ったので重要性分かります。それ以上に言葉が分からなくても色んな人に話しかけて聞きまくる度胸も必要かもですね。


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注意してくださいね (fontana)
2014-08-15 15:51:16
たま吉さん

自転車はよくあることなので、仕方がないですね。友人も言っていましたが「厄払い」ということでいいほうに考えます。

切符の件ですがやつらはとても悪質なので、今Firenzeでは券売機の周りに柵を巡らすという策をとっていますが、友人たち曰く全く役立たず。かえって長蛇の列が出来迷惑と言っています。警官を増やしても全然減らないし・・・とにかくたま吉さんのようにうまく対処するか、私のように強く言い返さないと痛い目にあいます。
無知な外国人をカモにできることよくやつらは分かっています。特に日本人は強く言い返したりしないので。

ジェスチャーを交えれば大抵のことはわかってもらえます。ただイタリア人が危険なのは悪気なしにうそ教えるんですよね。今回の電車の件もそうですが、知らなければ知らないと言ってくれればいいのに・・・(-.-)
私みたいなおせっかいを見つけてください。(笑)
まぁ何事も経験です。危険な目にあわなければ、失敗も良い思い出ですよ。
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