イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Veronaでお勧めのレストランーosteria del Duca

2012年06月30日 19時13分25秒 | イタリア・食

結局こちらは1週間ご無沙汰してしまいました。
ゆっくり文章を書く時間はさすがになくて・・・
涼しかったのは最初の2日間、ツェルマットだけでした・・・
今日こちらは40度越え!?という話も・・・今は窓、雨戸を閉め、室内で小さな扇風機を回し穴倉みたいな感じでPCに向かっています。

さて、今回は両親のスイス旅行に便乗(?)する形で、子供の頃から夢だったスイスに行くチャンスに恵まれた。
何で"夢"だったか・・・
それはもちろんアニメの"ハイジ"の影響。
若いころは外国嫌い(単に英語アレルギーだっただけですが)だったので、一緒に一度スイスに行ったら海外旅行はいいや~なんて思っていたのに(それも新婚旅行!?)、まさか海外で生活することになるとはね・・・新婚旅行?ないしねぇ。

で、早速スイス話に入るかと思いきや、この暑さで写真を整理する気力がない。
ということで、まず記憶が新しい方から行かせていただきます。

ツェルマットから真っ直ぐFirenzeに帰っても良かったのだが、せっかくだから・・・と考えた時、ふと頭に浮かんだのが
「Veronaでオペラ観る?」だった。
Arenaでオペラを観た最後は既に10年くらい前かな?
まだリラの時代だった気がする。
そのときは「カルメン」を見たんだけど、最終幕で雨が降ってきて途中で中止になったんだよね。
確か、一度始まってしまうと途中で中止になっても払い戻しはないんだよね。

演目のAida(アイーダ)はここで一番初めに、いや人生で一番初めに観たオペラだ、それもここで。
あの時はオペラの"お"の字も知らなかったので、どんなだったか全然覚えていないんだけど、ここで上演されるアイーダは本当はスケールが違う。
屋外だから音がいまいちという人もいるけど、ショーとしては最高だと私は思う。
問題は順調に行っても終わるのは1時過ぎ(今回は1時10分でした)
ホテルはそばに取らないとね。

さて、その話ではなく、オペラのある日はとにかくすごい人。
危うく夕食食いっぱぐれ?という感が(なんでいつもこうなんだろう?)有ったのだが、我慢してピザで済ませた。
ピザが悪いわけではなく、できれば普段食べられないものが食べたい、という単なる贅沢な話なんですけどね。

ということで、お昼は何がなんでも(すごい執念)地元の料理を食べてやる~!!と行ったのがこちら。

日本のガイドブックにも出ているので、どうかなぁ?とちょっと疑ったんだけど、オペラの夜も、ここに来てみた。
するとすごい人!ということで残念ながらピザになったわけですが・・・
ということで、味は補償されたので、お昼ちょっと早い時間にやって来た。

さすがに12時半なんて時間は観光客ばかり。
みんな何食べてるのかな???と思って見渡すと・・・駄目だ、全然参考にならない。
メニューを見るとありました!!
Veronaと言えば馬肉が有名。
これを食べずには帰れませんよ~
こちらお昼はPrimoとSecondoで16€というメニューがある。
その中でも、定番イタリア料理とVeronaの伝統料理という2種類の区別が有って、もちろん私が選んだのは後者。
ウエイターのお兄ちゃんに「Ottima scelta」(最高の選択)と褒められた。いひ
もちろんワインも頼んで・・・

valpolicellaをグラスで。3€だから良心的。
普通ワインを飲むときはお水頼まないけど、暑さで・・・ほぼ1本飲みきった。
熱中症になるので、体が欲しているときは水分をしっかり取りましょうね。

このパン大好き!!
ってうっかりパン食べちゃうとお腹いっぱいになっちゃうから気をつけないと。
この籠もかわいい。

食べてる食べてる。
そして来ましたPrimo

Bigoli(ビゴリ)という太目のパスタにロバの肉を使ったミートソース
Bigoli al forchio con ragù d' Asino
ロバの肉???
くせがあるのかと思ったけど、全然そんなことない。
これを食べた時点で、最後までフルコースで行くことを決める。
というのも、私は大体Primoを食べておいしかったらSecondo、Dolceまで全て食べることに決めている。
そうしないとこのお店が本当に"いい"お店か分からないでしょう?
まぁ、単に自分が食いしん坊なだけですが・・・

そしてSecondo
これを選んだとき本当に感じのいい(更にかわいい)ウエイターのお兄ちゃんが
「これpiatto freddo(冷たい料理、つまり火を通してないもの)だけどいいの?」と聞かれたので
「えっ、なんで?駄目?」と聞きなおすと
「いやいや、でもこっちのシチューとかの方がいいんじゃないかな?おいしいよ。」と
う~ん、心が揺らぐ・・・
でも今回はこの写真を見たときから絶対これを食べようと決めていたので・・・

Sfilacci di cavallo con rucola e grana
海藻サラダみたい・・・
スフィラッチ・ディ・カヴァッロは、馬のモモ部分の肉を約15日間塩漬けにした後、燻製、それを細く裂いたもの。
それにルッコラとチーズ。
確かにこれ、前菜で出しているお店も多いみたい。
馬肉、という感じはない。
しかしこの組み合わせがなんとも言えない。
レモンをかけただけ・・・おいしい。

入り口
食べ終えてぼ~としているとお兄ちゃんが「caffe'?」と聞いてきたので
「Dolceないの?」と聞くとちょっとびっくりしていた。
日本人はそこまでいけない人多いのかな?
リストから選んだのがこちら

Semifreddo di Gulietta
ジュリエットのセミフレッド・・・ジュリエットね。ふふふ、これだから半円なのね。って考えすぎかな?
味はヘーゼルナッツ。
これもすごくおいしい
そして占めにはもちろん

あ~満足満足。

外暑そうだなぁ・・・
これで占めて29€
私は安いと思う。久しぶりにまた来たい、と思えるレストランに行きあった気がする。
感じのいいお兄ちゃんに最後に日本のこと色々質問された。
日本に行きたいそうです。Ben venuto!!

ちなみにこちらのお店には日本語メニューもあります。(私には出してくれなかったけど・・・)
私が調度食べ終えた頃に入ってきた日本人の夫婦はそのメニューを見ていたにもかかわらず、想像していたのと違うものが出てきたようでうろたえていましたが・・・
あちこちの日本人のブログで紹介されているので、そちらもご参考にされるといいと思いますよ。
それぞれ好みがあるので、まぁこんなことを言うのは何ですが、イタリアにはその土地その土地でしか食べれないものがたくさんあります。
Veronaでペンネ・アラビアータとか・・・もったいないと思いますけどね。
(余計なお世話だということは良く分かっています。)

次回はポレンタと馬肉の煮込み!
ってVeronaに来る理由を作らねば・・・本末転倒?

こちらのお店はCasa di Romao(ロミオの家)のお隣・・・というか同じ建物というか。
だから食事をしている最中も、お店の前で観光客が写真をパチパチ

Osteria del Duca
Via arche scaligere, 2b
12:30~14:30,19:00~22:30
045 594474
日曜休み、夜は予約したほうが良さそう。

ちなみにosteria Giulietta e Romeoはこちらの姉妹店だそうです。
corso S.Anastasia 27
045 8009177



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