イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Trattoria Sostanza

2013年10月15日 23時48分43秒 | イタリア・食

いや~今週はネタてんこ盛り。
「勉強するんじゃなかったの?」と突っ込まれそうですが、一年に1度(今年は数度?)の外食週間。
フィレンツェ中のおいしいお店を連日グルグルしております。

さて、今晩はその存在は以前から知っていたけど、実際どこにあるか、どんな店かよく知らなかった、というお店に。
前置きは長くなりますが、実は昨晩予定していたお店が月曜日は夜営業していないことが分かり、急遽以前から気になっていたお店に行ってみたものの、そこがはずれぽくて店を変えたときに偶然通りかかったらなんとイタリアには珍しく開店前に行列が出来ていた。
ふと店の名前を見て「あ~ここが」となり、
列に並び開店と同時に入店するも、昨晩は予約なしでは入れなかった。
そこで、すかさず翌日(今晩)の予約を取り付け、隣のお店へ入ったというわけ。(ここも悪くはないですよ)

そして今晩、ちょっと早く到着したらなんと一番でした。
お店の前でひたすら開店を待っていると、続々と人が集まってくる。
実はこのお店1869年開店のフィレンツェでも老舗中の老舗。
なんと1950年代には元アメリカ大統領のレーガンも訪れたという名店。
最近では友人曰く日テレのアナザースカイという番組で峰竜太が訪れていた、ということで検索したら確かに出てきました、ということで、日本人もいっ~ぱいいました。
ただ、私たち行く前からメニューをチェツクして、入ったら速攻オーダー
なんと入店してから30分でメインまで食べ終えていました。

色々なサイトを見て研究した結果、前菜、プリモは飛ばした方がいいという結果に。
前菜、プリモだけではなく、大衆的な雰囲気はよそに値段はここそれほど安いわけではありません。

オーダーしたのは全部で3点+ドルチェ
まず

パンが無造作に置かれる。
しかしこのパン、典型的なトスカーナの塩抜きパンではない上に、バターがほんのり香り、なんと温かくてなんとも美味。
ついついつまんでしまう。

店内は40席しかありません。
有名人がいっぱい来るので、壁中に有名人(私たちにはさっぱり誰が誰だかわかりませんでしたが)の写真や手紙などが所狭しと飾られている。
開店10分弱でほぼ満席。
今日はラッキーにも予約なしで座れた日本人がいましたが、基本的には予約しないとダメでしょう。
私達の前に座っていた人たちはなんとお会計のあと、次の予約を入れていました。

しばらくすると頼んだもの全部出てきました。
前菜、プリモを頼まなかったので当然のことかもしれませんが・・・はやっ。

Bollito di manzo con salsa verde
ブロードの中で煮込んだ柔らかいお肉にランプレドットなどにつけるフィレンツェ名物(?)”緑のソース”と呼ばれるパセリ、ニンニク、ケッパー、オリーブオイル、アンチョビを混ぜたソース。
これがなぜか野沢菜の味がしたんですよねぇ・・・

付け合せに
Bietoline lesse
ビエトラという葉っぱをくたくたに(ここが重要!)茹でたもの。
日本語では「フダンソウ」になっていました。
レモンをかけて食べます。

そしてこれがこのお店の最大の売り!!
ちょっとお隣さんたち、これを食べずに良いんですか???

tortino di carciofi
アーティチョークのオムレツ
いやいや、これだけ食べに来る価値ありよ。

卵は半熟。
いったいいくつの卵を使っているんだろうか???
いやいや、もう言葉では表現できないです。
もう「生きててよかった」
とこの言葉をここ毎日口にしている私ですが、今晩は本当にホント。幸せ~!!
世の中にはまだまだ知らないことがいっぱいあり、食べたこと無い物がいっぱいある。
だから人生は楽しいのさっ。

お隣さんはこれまたこの店の名物のBistecca alla fiorentina(フィレンツェ風Tボーンステーキ)と
Petti di Pollo al burro (鳥胸肉のバター焼き)を頼んでいて、私たちがカメラを向けると快く撮らせてくれました。
次回(多分来月来る友達と)はこの鶏肉に挑戦だ~!!
かたやこちらのテーブルは

ここもステーキですねぇ。
このお店残念ながら(?)お客さんは9割以上外国人。
特にアメリカ人率は高い。
お肉もバンバン出ていましたが、ここ500gで25ユーロと決して安くない。
もちろん炭火で焼く本当のフィオレンティーナだけど、もしビステッカが食べたいなら私なら別のお店に行きますねぇ。

そして最後にこれもお店お勧めの

セミフレッドとメレンゲ イチゴ添え
おいしかったけど、これで9ユーロはちと高すぎゃ~しませんか?
イチゴ抜きなら6€らしい。

お会計を済ませたあと許可を取ってキッチンを覗かせていただきました。

あっ、この人確か名物おじさん(?)だったよね。

このお肉・・・
そしてもう一つ

Buco di caffe'と私が勝手にネーミングしたんですけど、このお店食後のコーヒーが出ないんです。
というのも昔、コーヒーはこのドアの向こうにあったBarで入れてもらい、ここから渡してもらっていたそうです。
今はお隣のBarはないので、お店でコーヒーを飲むことは出来なくなってしまいました。

さてフィレンツェ通の皆さんならもうお分かりかと思いますがお店はこちら

Trattoria Sostanza(トラットリア ソスタンツァ)
住所  :via del Porcellana 25R,Firenze
電話番号:055 212691
定休日 :土・日
営業時間:昼 12:30-14:00
       夜 19:30-22:45(L.O.21:45)
       要予約(夜は19時半と21時スタートのの2回制)
       4,5,9,10月は土曜日も営業。8月は1ヶ月間お休み。

いやいや、ご馳走様でした。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オムレツは憧れ (nobu)
2013-10-16 23:52:58
こんばんは、温泉、食べ歩きと充実していますね。どのブログも楽しくて、読み返しているうちにコメントの機を逃してしまいそうです。
トラットリア ソスタンツァは私も一緒に行った気分になってしまいます。アーティチョークのオムレツ、ぜひ食べてみたいです。これからお忙しくなるのでしょうが、これからもブログを楽しみにしています。
先週、北京に行ってきました。あちらの北京ダックや四川料理も美味しかったですが空気が気になるのが、イタリアと違うところなんですよね。空気も文化?
返信する
空気・・・ (fontana)
2013-10-17 04:27:09
nobuさん
えへへ、友人に付き合って1週間私もすっかり観光客してしまいました。
はい、このオムレツは最高でした。是非これを食べにきてください・・・って私の店じゃないんですけど。(笑)

空気ですね・・・違うとおもいます。風のにおいとかも違いますしね。今日は久々の秋晴れでした。
明日から大学生に戻り、ダイエットです・・・(~_~)
返信する

コメントを投稿