春ですねぇ。
今日はそんな感じの一日でした。
しかし、油断大敵、今晩から明日にかけて、冬の置き土産がやって来るそうです。
標高の高いところでは雪が降るかも…って、3月も後半なんですけどね。
三寒四温ですかねぇ、少しずつ春へ向かっていくのは分かりますが、まだまだ気温の変化が激しそうです。
いやいや、最近ドイツ人(だけではないですが)の気持ちがよくわかるわぁ。
天気が良いと太陽の下に行きたくなるし、気分も全然変わりますよね。
天気が悪いと何もしたくなくなって、ボーとPCに向かっていることも多いですが、ぴーかんになるとやはり動きたくなる。
今日は用事があって出かけたあと、久々に家の窓を全て全開にして少々片づけもの。
もう着ないだろう、真冬のものをちょっと奥の方にずらしたり、処分するものと日本に持って帰るものを分けたり…気が付いたら17時でした。
今日は何を書こうかなぁと夕飯を食べながらニュースを見ていたらちょっと気になるニュース。
エトルリアの最古の碑文がCortonaで公開される、というのをやっていたので、食後ちょっと調べていました。
というのも、”mummia di Zagabria”がどうのこうの…
mummia?
ミイラのことです。
碑文とミイラとどんな関係が有るって言うんだい?
ということで検索をかけたら出ましたよ。
おっ、確かにミイラ。
でも、中心はミイラではなく(ミイラは来てないはず)で下の写真。
このエトルリアの最古の碑文が書かれた麻布。
Zagabriaは日本語だとザグレブ(クロアチアの首都)
ザグレブの考古学博物館に収蔵されている、このミイラがこの麻布にくるまれていたんです。
で、このエトルリアの碑文…石じゃないから”碑”じゃない、”布文”???
イタリアでは初公開になるそうです。
日本語の詳細は…ないか。
仕方がない、少し頭を使いますか。
何々?
Mummia di Zagabria(ザグレブのミイラ)と呼ばれる手稿は “liber linteus” (ラテン語で「麻の本」) と呼ばれ、高級な麻の織物の上に筆でインクを使って書かれている。
それぞれ34行の文章が書かれ、全部で12枚の長方形に分かれている。
織物は本のページのように長方形の縦方向にアコーデオン状に折り重ねられていた。
手稿はザグレブの考古学博物館に収蔵されているが、エジプトで発見されたもので、プトレマイオス朝の女性のミイラに用いられていた包帯のように、横長に裁断されてミイラを包むように”リサイクル”されていて、その一部だけが現存。
現存しているものもかなり欠落が見られる。
文章は確実にエトルリアの文書のうち、世界で最長のもので、230行、1350文字に及ぶ。
1800年半ばごろクロアチアの収集家Mihail de Brariæ(ハンガリー王国の書記官)が他の古代の遺産と共にエジプトから運んで来たものだそうで、
(どこの国も好き放題!)
数年後、ミイラをくるんでいた包帯(布?)に黒いインクで文章が書かれていることが発見される。
1892年になってようやく1200語以上のこの文字がエジプト研究科のBrugschによって研究され、エトルリアのものだと決定づけられた。
1947年よりミイラと包帯はザグレブの考古学博物館に移された。
最近の修復は1997年、イタリアのチームによるもの。
内容はとても興味深いもので、様々な神々を祭った決まった日にちに行われるお祝いに特化した宗教の暦なんだそうです。
宗教的な規定について書かれたものは、ペルージャ、コルトーナ、トラジメーノ湖周辺にも残されています。
筆跡はとても正確で、綿密で紀元前3ー2世紀のエトルリアの北の地域で用いられていたもののようですが、実際は現在も分からない事が多いようです。
エトルリアは全く専門外ですが、なんか面白そうな感じがしますね。
展覧会は3月19日から7月31日まで、CortonaのMAECで開催だそうです。
Cortona…車がないとちょっと行きにくいですが、これからの季節ちょっとお出かけするにはいい場所ですね。
お肉とワインが美味しいよ。
考古学専門の友達、行かないかな?
私が初めてエトルリアの碑文を見たのはGubbioだった…と思って調べたら、ガーン。
ショック!!
今の今までこれエトルリアだと勘違いしてたけど、なんとこれはウンブリア語の碑文だった。
Tavole eugubineの1枚
”ウンブリア語(ウンブリアご、英語:Umbrian language, イタリア語:Lingua umbra)は、古代にイタリア半島のウンブリア地方で話されていた言語。
インドヨーロッパ語族イタリック語派オスク・ウンブリア語群に属する。
紀元前7世紀から1世紀までの碑文が約30個残っており、その中でもイグウィウムの青銅板(この写真のだよね?)が最も知られている。
ウンブリア語は、他の古イタリア文字と同様にエトルリア文字に由来しているため、右から左へ表記するのが特徴。”(Wikipediaより)
ちなみにこの碑文も宗教の事が書かれていて、彼らの生活や言語を知る唯一の手掛かりなんですって。
わぁお~聞くは一瞬の恥、聞かずは一生の恥でした。
無知ってこわいこわい。
ということで今日はちょっと脱線でした。
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