イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Strage di via dei Georgofili

2010年05月27日 20時25分42秒 | イタリア・イベント
1993年5月26日未明から27日にかけて,
17年たった今もFirenze市民が忘れることのない事件がおきた。

Strage di via dei Georgofili
1992年、93年は、近代イタリアの最も暗い時代だった。
”Cosa nostra”と呼ばれる、マフィア。
そしてそのマフィアの撲滅を図る勇敢な人たちや善良な市民との抗争の一番激しかった時期。
どれだけの人が、その犠牲になったことか。

一番有名と言っても過言ではないのが、マフィア撲滅にその生涯をささげたシチリアの裁判官、
Giovanni Falconeが殺されたのが1992年
その2ヵ月後、同じく同僚Paolo Borsellinoもマフィアの手にかかる。
2人の詳しいこと知りたい方は、2006年Rai1で放映されたこちらのドラマが非常によく出来てます。
Giovanni Falcone, l'uomo che sfidò Cosa Nostra
(イタリアではDVDが出ています)

話をFirenzeに戻すと、via dei GeorgofiliはUffiziの裏側
今でもその惨事を物語るオーリーブの木が残されている。
爆弾により、生まれたばかりの子供を含む5人が殺され、
Uffizi美術館、美術品に多大な損害を及ばしたこの事件。
未だに「なぜ?」の部分は未解決のままだそうだ。

ということで、この事件を風化させないために昨日は色々とイベントが有った。
一番大きなのはPiazza della Signoriaでのコンサート。
ということで私も出かけて行った。

9時半からということなので少し早めに行ったら、既に席はなかった。
初めから座れることなど期待していなかったので、柵のそばに陣どった。
待てど暮らせど始まらないのはいつものこと。
結局始まったのは10時少し前。
幸いこの時間でも全然寒くない。

いや~それにしてもとにかく話が長い!
副市長のうちの大学の教授の話が下手なことには呆れたし、
特に被害者の家族会のおばちゃん。
イタリアでは珍しく、途中からブーイングに手拍子
日本で言えば「帰れコール」?
内容はもちろんまじめだしみんなが考えなければいけないこの国の一番暗い部分。
でも・・・
いい加減にして~と思っていたのは私だけではなかったらしい。
途中で雰囲気を読めたらしく、さすがに切り上げた。
それにしたって、ねぇ・・・

更においおい、なのは司会のおねぇちゃん。
「本日のコンサートになんでこの曲を選んだか説明します。」と言ったがいいが
この人まで朗読を始めた。
もちろん恐ろしいブーイングが起こった。
さすがに座布団は飛んで来ませんけどね
ということで結局コンサートが始まったのが
11時過ぎ・・・やっぱりちと寒い。

曲目はVerdiのレクイエム
前出のおねぇちゃん曰く
「犠牲者に対する鎮魂ではなく、生きている私たちが惨事を繰り返さない為」と申しておりました。

第2楽章を録画中、バッテリーが切れた
ということで雰囲気だけお楽しみ下さい。
<!-- レクイエム -->


珍しく女性の指揮者。
楽団、合唱団はイタリア人だけではなかった。

Giuseppe Verdiのレクイエム、好きなんだけど、気がかりなことが有って・・・
ラテン語の宿題終わってない!
ということで、2楽章の終わりであえなく退散。
うちに帰ってもまだ遠くから音楽は聞こえていた。

終わらない
こんなことなら出かけるんじゃなかった・・・と思いながらも
ふと気がつくと
いすにふんぞり返ってウトウト
はっと目が覚めると、どこからともなく鐘の音が。
何?12時過ぎてるのに???
そう、しばらくすると行進のラッパが・・・

そうです、朝のニュースで確認したけど
事件が有った27日1:04に市長を先頭に関係者が事件現場を訪れ,
花束ではなく、月桂樹の花輪を供えたとのこと。
詳しいことが知りたい方はこちらをご覧ください。

ちなみに何でCosa Nostraというのか気になって調べてみた。

コーサ・ノストラLa Cosa Nostra)とは、イタリア語で「我らのもの」を意味し、
一般的には
マフィアとして知られている秘密結社的犯罪集団である。
正確な時期は不明であるが
18世紀末から19世紀初頭にイタリアのシチリア島で発生し、
19世紀末から始まった
アメリカへの移民と共に、イタリア国外へと進出し世界的な組織と成長していった。
「コーサ・ノストラ」という言葉は構成員が自らの組織を口に出す時の名称であり、
「マフィア」という言葉は外部の者が彼らに対し使う言葉である。(wikipediaより)

なるほどね!
テロのない平和な世界が訪れることを願いながら、眠い目を無理やりこじ開けながら宿題に追われていた私
結局、眠気に負けて朝早く起きた。
あ~もう若くないのにお肌に悪いことばかり
今日は早く寝よう
ってあんた、いつ試験勉強してるんじゃい?



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