イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

芸術三昧な日曜日

2014年03月23日 22時41分21秒 | イタリア・文化

天気予報大当たり~
先週は30度近くになった日も有ったのに、昨日からまた急に気温が下がり、今日は雷を伴う雨が降ったりして、すっかり冬に逆戻りしてしまいます。
夕方は太陽が出ていたけど、また今ゴロゴロいってます。

さて、日曜日。
今日はラテン語の授業がキャンセルになったので、気ままな日曜日。
というよりてんこ盛りの文化の日となりました。

最近アンテナを外に張り出していないので、全然イベントが引っかかってこないのですが、今日の午前中は友人が教えてくれて、彼女とその彼と興味深い講演会に行ってきました。
こちらが会場。
あっ、すごい音。雨降ってきたな。

会場はこちらの映画館。
先日の本屋の話ではないですが、映画館も次々とつぶれてしまい、今フィレンツェの中心街にあるのはここだけ。
丁度今は韓国映画フェスティバルの真っ最中でした。

これが始まる前。
劇場はクラッシックで趣があります。
今日はここでライオンズクラブ主催で、ヴァチカン美術館の館長Antonio Paolucci氏によるRaffaello(ラファエロ)の公演が行われました。
日本人にはなじみが薄いと思いますが、現代のイタリア人美術史の中ではかなり有名な人。
テレビにもよく出ています。
簡単な紹介を聞いて初めて知ったことですが、Roberto Longhiの最後の直弟子。
更に彼の弟子の中でも、最も優秀な人の一人なんですって。
納得。
Roberto Longhiはフィレンツェでは神様みたいな存在ですからね。

お話は小1時間。
ウフィツィ美術館の館長も同席していて、二人のやり取りがなんとも面白かったのなんの。
とっても興味深い内容でした。
って詳しい内容は・・・本を買いま~す。

さてこれが終わったのが1時過ぎ。
この後そのままもう1軒行きたいところがあったので、友人カップルとは別れ、一人目的地へ。
しかし、住所をうる覚えだった為たどり着けず、一度家に戻ることに。
途中ちらっと見たらおいしそうだったこれ

お昼前だってのに食べちゃった。
予想通りすごくおいしかった。

一度家に戻ってお昼を食べ、住所を確認して再度出発!!

実は昨日今日とFAIのGiornata primaveraというイベントをやっています。
FAIは以前にも何回か紹介したことがありますが、文化遺産の保護を目的とした非営利団体。
毎年こうして普段は入れない場所を公開し、会員や寄付を募っています。
私も毎年入会しようかどうしようか悩んでいるんですけど、結局入っていません。
入会するとイベントの時も列に並ぶことなく入れるんですけどね。

今回は全国で750箇所。
フィレンツェの中心地では3箇所特別公開されていました。
ひとつはここPALAZZO VENTURI-GINORI
それとPALAZZO DELL’ARTE DEI BECCAI - ACCADEMIA DELLE ARTI DEL DISEGNO
ここはCosimoⅠがVasariに依頼して開校(?)させた、世界初の美術アカデミーです。
ここは別の機会に入ったことがあるので、今日はなし。
もう1つはPALAZZO DEL RETTORATO - AULA MAGNA, SALA DEL SENATO ACCADEMICO E SALA DEL CONSIGLIO
自分の大学の校舎の中なのでここも却下。
ということでここに来たわけです。

入り口で30分ほど待たされた。
ここは現在フランス系の学校になっているので、見るのもはほとんど天井に描かれたフレスコ画のみでした。
この建物の話を始めると、明日になってしまうので、それはまた機会があったら・・・ってことは闇の中ですねぇ。

この後本当は全然行く気なかったのに、たまたま昨日夜の地方ニュースで見たら面白そうだったので、行ってみることに。
実はここ数日Teatro comunale(市民劇場)で子供のためのオペラとして”トリスタンとイゾルテ”をやっています。
メインの歌手、オーケストラはプロですが、他は一般の子供たち。
なんと900人が舞台に立ったそうです。(日替わりで)
いや~どうかなぁと思ったのですが、演奏はプロだし、どんなもんだか見てみよ~という感じ。
チケットが安いということもあったのですが。

最初に副市長(真ん中。どちらにせよ顔見えないね)から挨拶が。
市長は首相になってしまったため、この人が現在は市長になっています。
実はこの人、昔授業を取ったことがあるのですが、すぐ~く嫌な教授だったのよねぇ。
友達(日本人)が試験を受けた時、途中で寝られた(多分たぬきだと思うけど)
とにかく人の上に立つ人がそういう態度でいいんですか?と言いたい。

本来オペラの”トリスタンとイゾルテ”は4時間強の大長作。
え~子供たちが4時間!?
と疑わしかったらやはり1時間でした。
でも全てのストーリーの要約だったので、とても分かりやすかったです。
う~ん、オペラが見たいかも。

帰りには

太陽が出ました。

てなことで芸術三昧の日曜日でした。
日本に帰ってしまったらこういうことは出来ないんだよねぇ・・・と思うとちょっと心残りです。
あ~また一週間始まります。
今日は頭も体も疲れたので、もう寝ます。
今週もがんばろ~!!



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