先日拙ブログを読んでくれたカンサンさんから「東山魁夷展が今年日本で見た展覧会のなかで一番良かった。」とコメントを頂いたので、全然行くつもりはなかったのですが、「ボナール展」に行くついでに行ってみました。
ミッドタウンは既にクリスマス一色でした。
正直な話、日本画家の展覧会ってほとんど行ったことがないんです。
美術の興味が完全に西洋>東洋なんですよね。
でも今回はせっかくおすすめが有ったのし、場所は同じなので行ってみることにした…のは良かったのですが、最終週だったので、平日なのにすごい人でした。
まず初めに感想。確かにこれは私的にも今年1番良かった展覧会、としても良いです。
東山魁夷、初めてまとめて見ましたが、いいですねぇ。
生誕110周年を記念した今回の展覧会は、京都と東京の巡回展で、京都では30年ぶり、東京では10年ぶりの回顧展だったそうです。
戦後の日本を代表する国民的画家なのに、彼のことも作品も全然知らずに行ってしまいました。
会場は
第1章 国民的風景画家
第2章 北欧を描く
第3章 古都を描く、京都
第4章 古都を描く、ドイツ・オーストリア
第5章 唐招提寺御影堂障壁画
第6章 心を写す風景画
の6章で構成されていました。
東山の画家人生の集大成となった「唐招提寺御影堂の障壁画」の素晴らしさは格別ですが、その他の作品もなんとも言えません。日本画特有の岩絵の具を使った色遣いが非常に暖かく、特に青とも緑とも言えない微妙な色がなんとも言えない暖かさを醸し出していました。全体がふんわり優しい雰囲気に包まれている、そんな感じの作品が多く、またなんと繊細な筆遣いなのでしょう。
西洋絵画は知識でよむもの、日本画は感性で感じるもの。
これが今回私がこの展覧会を見て強く感じたことでした。
だから多くは語らず、感じて欲しいです。
まだ見てない方は、明日までですのでお急ぎください。
東山魁夷展
写真はHPより拝借しました。
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