昨日の午前中、初めて瞳孔を開いて目の精密検査をした。
最近右目だけ急に視力が落ちた気がしたので。
結果、異状なし。
ということでほっとしたのはいいのだが、確かに医師も言っていたけど、外に出てびっくり。
目が開かないくらい眩しい。
なんとか日陰を通って帰宅。
4,5時間で元通りになると言われたけど、結局7時間くらい復活せず、本も読めない、PCの字も読めなかった。
ということで昨日は投稿できなかった。
医師は老眼がひどくなった状態、と言っていたけど、この先こんなにひどくなるのかぁ…とほほ。
さて、先週はあまりネタがなかったのだが、今朝見つけたちょっと気になる記事はこれ。
フィレンツェのウフィツィ美術館が中国、上海とのパートナーシップにより5年間、10展覧会に貸し出すことになった、という記事。
昨日、中国でウフィツィ美術館(Gallerie degli Uffizi)と上海のBund One Art Museumが2022年から1027年までの5年間で10の展覧会を開き、文化交流を図り、研究の機会を与えることに合意した。
既に最初の3回の展覧会に関しては契約が交わされていて、記念すべき1回目の展覧会では初めて上海の美術館にボッティチェッリの作品を含む、美術史の中でも最重要と言われる数点が貸し出される。
このBund One Art Museumがどんな美術館なのかは分からないが、最近ではマルモッタン・モネ美術館(Marmottan Monet Museum)の作品でモネ展をやったり、8月から2022年1月まではカッラーラ美術館展(Accademia Carrara)をやっているらしい。
文化大臣ダリオ・フランチェスキー二(Dario Franceschini)は「これはイタリアの文化遺産の知識や魅力を深めてもらう良い機会だ。」と言っているが、ここに当然政治的なメリットが存在しないはずはない。
イタリアの最大の武器であり、中国と対抗できるのは”芸術”しかない。
第1回の展覧会は2022年春開幕予定で「ボッティチェッリとルネサンス(Botticelli e il Rinascimento)」、出典作品はおよそ50点。
写真:Wikipedia
第2回は2022年9月から2023年1月の間、「肖像画、ウフィツィ美術館の傑作(Autoritratti, capolavori dagli Uffiz)」で、1500年から21世紀までに活躍した世界を魅惑する肖像画を集めた展覧会になる予定。
2023年3月から7月は、「ウフィツィ美術館1700年代の傑作(Capolavori del Settecento dagli Uffizi)」で1700年代の様々な流派の作品が集まる。
更にこのプロジェクトには アブダビのルーブル美術館(Louvre ad Abu Dhabi)も賛同しているため、そこからも作品が貸与されるのだろう。
ウフィツィ美術館館長Eike Schmidtは、「来年から5年間、上海においてウフィツィ美術館の作品が展示されることは、中国において直接私たちのコレクションやイタリア中国人に知ってもらえるよい機会だ。これは中国、イタリアお互いにメリットになる」と考えている。
フィレンツェ市長に、2015年市長に就任した一年目から”アジア”とのつながりを求めていたという。
この”アジア”、最重要国は既に日本ではなく中国だ。
コロナ前、日本人観光客は減り、それを補ってあまりある中国人観光客がイタリアにお金を落としていた。
この3回の展覧会だけでBund One Art museumは200万ユーロ(およそ2億6000万円)以上、更に入場料の一部もウフィツィ美術館の懐に入ることになっている。
記事はこう締めくくられている。
フィレンツェは中国における観光、文化のプロモーションの大きな可能性を手に入れた。
経済的にも政治的にも大きなダメージを受けたイタリアにとって、起死回生の最大のチャンスである。
参考:https://www.ansa.it/
追伸:ポスター発見した。
写真:https://artemagazine.it/
これはイタリアが一帯一路に参加したことにともなうプロジェクトでしょうが、中華人民共和国相手の約束は反故にされるものとして制裁/抑止力をもってないとダメですね。コーザ・ノストラをチャイナ・マフィアに対抗させますかね。
コメントありがとうございます。
思わず笑ってしまいましたが、マフィア対決でもイタリアは負けますね。(笑)
前の館長は学者気質が強く、非常に面白いイタリア人でしたが、馬鹿な権力者によって財政難を救うために選ばれたのが外国人経営者だったというわけですね。
確かにこのドイツ人のお陰で金稼ぎには成功してるかもしれませんが。
あれだけ中国を卑下し、馬鹿にしていたのになんだかな、と思います。