イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Castelloないけど、Castelfiorentinoへ行ってきました。

2011年07月11日 20時53分40秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)

あづい~
というのが定番(?)の挨拶と化していますが本当に暑いです。
それでも峠はあと2,3日ということで、今年も暑いところ暑いところへ移動する運命のようです。

さて、月曜日。
昨日から「今日はCastelfiorentinoへ朝行って・・・」と考えていた。
それなのに、朝いつも通りに起きてしまった。
でも待てよ、なんで午前中?
午後にすれば他の用事が済ませられるじゃない、ということで急遽午後に変更。
一番暑い時間に出かけるのは嫌だけど・・・

CastelfiorentinoはFirenzeから1時間弱
EmpoliとSienaの間
そんなところへ、帰国直前のバタバタしている(荷造りもしていないのはいつもと同じ)時期に何しに行ったのか、と言いますと、もちろんMostra
かなりお気に入りのBeneozzo GozzoliとCosimo Rosselliの展覧会が7月一杯開催されている。
Benozzo Gozzoliで日本人に一番おなじみなのは多分これ

Palazzo Medici RiccardiのCappella dei Magi
もちろんこの作品には圧倒されるけど、私は個人的にこちら↓MontefalcoのChiesa di San Francescoが一番好き

ということでとにかく猛暑の中出かけた。
更に、乗る予定だった電車が20分遅れ・・・ついてない。

名前はよく聞くけどいったいどんなところなんだよ。
Castelfiorentino、っていうくらいなんだからCastello(お城)が有るの?

美術館は駅から歩いて5分もかからなかった。

BeGo Museo Benozo Gozzoli
外見、ものすごくモダン
中に入ってもっとびっくり!!
えっ、これだけ???
面白いことは面白いんだけど・・・1時間かけてはるばる来たのになぁ・・・

何よりもこの美術館の存在自体、賛否両論じゃないかな?
展覧会用にUffiziの倉庫に有るものとかを借りてきた作品は普段見られないのでよしとして、
この美術館の目玉作品って本来有るべき場所からフレスコ画をはがして持ってきたもの。
確かに”保存”という観点で考えるなら、温度管理が完全になされた美術館で保存されるのが一番いいのは分かる。
でもここの作品のように、完全に本来あった場所から切り離された作品を見るたびに疑問が浮かんでくる。

本来有るべき場所から移された作品は不自然に大きく見えたり、遠近が不自然だったりする。
この時代の画家たちは、ちゃんと見る人の視線を考えた作品を作っていたから・・・
女性が美容整形でしわを取るのと同じ。
作品は時間の流れで劣化するのが当然。
それを現代人の理屈で修復することは、画家の本来の意図に合っているのだろうか???

なぁんてことをまじめに考えながらも、思ったより時間が余ったので、せっかくだから街を見学。
それにしても・・・何もない。Gelateriaの一軒もない!
街の中心は丘の上だろうと推察。暑いけど上まで上がってみることにした。

この門をくぐるとかなり急な坂。
思わずTodiを思い出した。 
 
遠くに見える風景がやはりToscana独特
 
頂上に教会。
これがDuomoかな?

ここがこの街の中心だな。
教会をぐる~と一回り



人見知りの猫。君も暑いよねぇ・・・

ここが本当の頂上。
この上に塔が見えたけど、草ぼうぼうでそこまでたどり着くことは出来なさそう。
一応有ったのねCastello



この光景を見て気がついた。
ここ以前オルチャ渓谷に行く時に車で通った道だ。
本当に何もないので、ここから引き返すことに

これが18時前ですからねぇ・・・

教会の裏側に出てきた。

まぁどこも行ってみないと分からないですからね。
往復2時間、滞在時間1時間半でした。

本日のおまけ
午前中見た風景。
 
実はこの角度、私が初めてFirenzeに来た時、
同じようにDuomoを見た瞬間
「私、この街に戻って来るなぁ」と思ったんですよね・・・
今こうして同じようにDuomoを眺めているんだから不思議。

明日は38度になるらしい・・・
強い日差しでお肌が心配なので、パックしながらこの記事書きました。



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