il brodo di Natale di Abruzzo(アブルッツォのクリスマス・スープ)

クリスマスが終わって数日。今年も残すところ・・・げっ、2日。
今朝はガイドの下見に久々にPalazzo Pitti(ピッティ宮)に行ってみた。
久々だったので、色々新しい発見も有ったけど・・・う～ん、勉強足りないかな？
後で本屋へ・・・

さて、ここのところ友人宅にお呼ばれ、夕食をご馳走になる機会に恵まれている。
昨日は「brodo di Nataleをやるからおいで」というのと、先日食べたDolce(お菓子)の作り方知りたかったら来なさい、と半ば強制(失礼!)のお菓子教室があった。(お菓子のほうは後日報告します。）

このbrodo di Natale日本語にすると"クリスマスのスープ"、って"の"以外日本語じゃないじゃん！
"イタリア料理"というのが基本的に存在しないというのは皆さんもうお気づきでしょうが、イタリアにはその土地の料理が5万と存在する。同じような料理でも名前が違ったりするとイタリア人同士でも分からなかったりする。
その傾向がてきめんに出るのが行事の時。
例えば大晦日(San Silvestroと言いますが)
この日は全国的にLenticchie(ヒラマメ)を食べる。
これはヒラマメの形がお金に似ていることから。
来年はお金に恵まれますように・・・って。
私も毎年食べているけど・・・
そのほかにはCotechino(コテキーノ)これは・・・豚の肉、皮、脂で作ったエミリア地方のソーセージ、と日本人的にはドン引きしそうな説明が書いてある。これ、イタリア人でも「脂っこい」と言って食べない人が多い。

ではクリスマスは？と言いますと、七面鳥を食べるうちは少ないな。これはアメリカね。
クリスマス、と言ってピンとくるのはやはりTortellini(トルテリーニ)
何で？かは・・・調べるの？私？
へへへ・・・
ただ、これも地方によって違うみたい。
Tortelliniを食べるのはこれもEmilia-Romagna(エミリア・ロマーニャ)が主じゃないかな？

ということで、今回はAbruzzo(アブルッツォ)のクリスマス料理をご相伴に預かった。
結果・・・
イタリアのマンマに脱帽。
決して手間のかかる料理ではないけど、どれだけ時間をかけているの・・・
素材を生かした激うまスープでした。

私がおうちに到着した時、調度brodoを火にかけながら、肉団子を小さく丸めているところでした。

鶏がらスープです。ラーメンにしてもおいしそう・・・おいおい。
私も及ばずながら肉団子をコネコネ
それを

焼く。

で、このBrodoを煮込んだ後、中身を取り出す。
あれ？野菜は捨てちゃったのかな？鳥は1羽丸ごと入っていた。

韓国のサムゲタンみたいな感じ？
で、この左上に見えていますが、ゆで卵に鳥の内臓だけを取り出して混ぜておく。
そしてPizzaと呼ばれるこちらのクルトンみたいなの

これをBrodoに投入。
別に茹でて細かく切っておいたCardon(カルドン)と呼ばれる草、いや葉っぱも入れていた。
これ、ちょっと癖があるけど、冬の野菜、という感じでスープなどに入れるとおいしい。
 
このPizza
基本はPizza生地みたいな感じだけど、チーズも入っているようで、すごくいいにおいがするの。
他に最初に焼いておいた小さな肉団子、あれも入っています。
で、完成したのがこちら

温まりそう～!!

Buon appetito～！
めちゃめちゃおいしかったです。
とにかく時間が掛かっているこの料理。昨晩はこれだけで終わりだったので、私3杯もお代わりしちゃった。
基本的には、これを最初に食べ、Pasta類を食べSecondoでお肉を食べるのがクリスマス定番。
「このスープを食べないとクリスマスって気がしない!」それくらい思い出のある、伝統的な料理なんですね。
激うま～!!

ちなみにお腹一杯食べたくせに、この後出てきたAbruzzoのお菓子
Pan nero(黒パン)もしっかり食べちゃいました。
　
Abruzzoのお菓子の傾向は、必ずチョコでコーティングされている・・・というのが私の見解。
Abruzzoは日本人にはまだまだイタリアでも馴染みの薄い場所ですが、自然も多くていいところ。
おいしいものも一杯ありそうです。

ちなみに今晩は昨日中国食材店で見つけたトムヤムクンスープのもとで鍋の予定です。
来年は食べることだけではなく、お料理の方も頑張る・・・かな？