9月に入った途端、梅雨のような雨ばかりの毎日。
こうなるとやっぱり太陽が恋しくなりますね。
最近映画の話ばかりでなんですが、昨日はまたイタリア映画を見に行きました。
巨匠マルコ・ベロッキオの最新作「甘き人生」です。
う~んこのタイトルなんなんだろうなぁ???
原題はFai bei sogni,良い夢を、なんですけどね。
このフレーズが題に選ばれた理由は非常に明確で、なんで日本語の題はこうもぶっとんでしまったのか…
1969年、トリノ。
9歳のマッシモの穏やかな幼少期は母親の謎めいた死によって閉ざされてしまう。
神父が母親は天国にいると伝えても、小さな少年はこの喪失を受け入れようとはしない。
時が経ち90年代、ローマ。大人になったマッシモは、腕利きのジャーナリストとして成功を収めてきた。
しかしサラエボでの紛争取材の後、パニック障害を起こしてしまい、駆け込んだ病院で、精神科医のエリーザと運命の出会いを果たす。
それまで人を愛することができなかったマッシモだったが、この出会いによって次第に心を解きはじめる。
そんな折、父親の逝去を機にトリノに戻ったマッシモは、幼い頃両親と住んでいた家を売ろうと決める。様々な思い出が詰まったその家で、マッシモは再び過去のトラウマに向き合うことになるのだった・・・
オフィシャルサイトより
これはいいのですが、映画のチラシにも
「長い間夢の世界にいきてきた男が、1つの出会いによつて覚醒を果たす」
とあるのですが、そうかなぁ???
どうもこの文章はこの映画のテーマを”愛”という方に持って行きたいみたいだけど…
出会いは覚醒を果たすきっかけの1つでは有っても、それが全てではないのは、映画を見れば明確。
なんとなく日本人的な解釈に毎回違和感を持ってしまいます。
映画は古き良きイタリア映画を踏襲したぼんやり紗がかかったような雰囲気で、人間の内側をまるでえぐり取るよう展開して行く。
これぞイタリア映画!!
130分という長さを全く長いと感じさせない、見終わった後に心にもやもやが残る映画だった。
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