イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Macerataで食べる

2016年08月11日 15時17分58秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)

昨日は一年で一番星降る夜、San Lorenzoの日でした。
そんなSan Lorenzoが守護聖人のMontevarchiという街で、友人のコンサートがあり出かけてきました。
フィレンツェは世界中から集まった観光客で毎日ラッシュ状態ですが、こちらはひっそり。
天気が崩れるとも言われていたので、終わった頃はすこし肌寒いくらいでしたが、
フィレンツェに戻ってきたら…

今回はちょっと休憩して、食べるもののお話です。
Macerataに行くとき、色々食べるところも探していたのですが、いまいち良いレストラン情報が見つからなかったんですよね。
初めの2泊は中心部から少し離れたホテルだったので、結局ホテルに着いてそこから近いお勧めの場所を聞きました。
ホテルから800メートル、ちょっと入り口が分かりにくかったのは、Barも併設していて、お菓子がおいしそう。

レストランは2階です。
7時半過ぎに行ったのですが、誰もいません。
実は面倒で2晩続けてこのレストランに行ったんです。お店の人もとても感じが良かったので。
初日はまず「地元の料理は?」ということで勧められたこの2品。

Angus(アンガス)という牛肉のカルパッチョ
キャニーナよりあっさりしてました。
しっかりレモンを絞って食べてね!
そして

この地方の特産Ciauscolo(チェウスコロ)というサラミが入ったCapellini(カペリーニ)
ちと重いのですが(ソースが生クリームだな)美味しい。
最近食べられなくなったなぁ…これでお腹いっぱいです。えっ食べられてるって?

でも誘惑には勝てません
「Dolceは?」と聞かれて「何がある?」と聞いてしまって断れる私ではありません。
食べられない時は聞きませんからねぇ…
すごく気になるものが有ったし、ここの下のPasticceriaで作っていると言うから、期待度高まります。
中でも一番気になったパイナップルを使ったミルフィーユを注文

写真ではお伝えできないでしょうが、これがめちゃめちゃ美味しい。
人生で一番おいしいミルフィーユと言っても過言じゃないです。
あのわざわざシャンテリーまで食べに行ったオリジナルのクリームよりうまい!
ってお店の人にも言ったら「フランス人に勝った!」と言っていました。 



そして2晩目はあまり食欲がなかったので …「どこが?」と突っ込まれそうですが

食欲とは関係ない
この日は自分で選択。
前日はメニューをほとんど見なかったのですが、気になるメニューが結構ありました。
一番気になったのはこれ

メロンと生ハムはメジャーですが、これパイナップルと生ハム。
これが結構いけます。
メロンだと、時々すごく甘い時が有るけど、これはいいね。
そして

ルッコラが食べたくて選んだ鶏肉と野菜のグリル。
この鶏肉料理も意外でした。
結構鶏をカリカリに焼いていて、ルッコラとパルミジャーノ
暑い夏にはいいですねぇ~お野菜もうまい。 
この日はデザート抜き。
なぜなら本に載っていたのですが、有名なジェラート屋さんがホテルの近くに有ること、調べがついていたから。
お腹いっぱいだから止めようかなぁ…とも思ったけど、結局行きました。
自称”ジェラート評論家”ですから。

Macerata中心部に泊まらない人、車の人にはお勧めのこちらのレストランはちょっと変ね名前ですが
LU Spaccittu
via Roma 244
個室ではないのですが

誰かの家?みたいなテーブルも有りました。
私は嫌なのですが、このレストラン珍しく喫煙席がありました。

そして中心街のレストランですが、次回に書きますが、この日は夜オペラがあり、まともな食事はできないな、と朝から思っていたのですが、
なんと「バス停がない・・・」ということで目的地にたどり着けず、それならということで、お昼は美味しいものを食べました。
中心街のレストラン。
行ってみたら、最初に予約していたホテルの裏でした。
ホテルは直前にオペラ会場のすぐ近くが空いたので、急きょそちらに変更。
これは当たりでしたね。
部屋は「これで三ツ星?」という感じだったし、一番嫌だったはテレビをつけたらなんと中国語。
丁度日本の政治のニュースをやっていました。

中国人のお客さんが多いのは仕方がないと思います。
でも自分の食前に入ったのが中国人。
なんとなく前に泊まった人の顔が見える、というのがそれが誰であれちょっと気持ちが悪い。
更に禁煙ルームのはずなのに、なんとなくたばこ臭い。
中国人の事を悪く言うわけではありませんが…

え~ホテルの話は置いておいて
レストランは

Da Rosa
Via Leopoldo Armaroli, 17
げげげげ、ここで大ショック一度全て書き上げたのに、いきなりサイトがシャットダウンして、ここから下が全部消えた~
あ~もうホントなんだよ~
とほほ、でも気を取り直して書き直します。

お昼はコースがありましたが、もしかしたらそんなにお得感ないかも。
ワインも飲んだし、Dolceも食べたからね。


冷えた赤ワインが出てきたのがちょっと驚き。
でお美味しい。
パンも美味しくてついつい…これが命取りになるのよね。
昼のコースはPrimo,secondo,お水で16€
メニューに有るものから選べるわけではなさそうで、聞くと一番最初に出たのが一番気になるものでした。

Macerata独特のラザニアVincisgrassi
見た目そっくりのこの2つですが、ちゃんと違いが有るんですと。
今はイタリア全国どこでも食べられている(と思いますが)Lasagne(ラザニアの複数形)はエミリア州発祥、特にボローニャと言われています。
オーブンで焼くパスタの代表選手。
そしてVincisgrassi(ヴィンチスグラッスィ)はマルケ州生まれ。ラザニアの原型とも考えられています。

この二つは非常によく似ていますが、根本的な違いが有るそうです。
何よりもこのVincisgrassiにはとても時間がかかるそうですよ。

Vincisgrassiが初めて歴史に登場するのは18世紀のこと、有名なマルケ出身の料理人Antonio Nebbia(アントニオ・ネッビア)が編纂したレシピ集。
このレシピ集は1779年初版で"Il cuoco maceratese"(マチェラータの料理人)というタイトルでした。
ここにVincisgrassiの元祖”princisgrass”が記載されているのですが、その料理を一言で表現するなら"lasagne bianche col tartufo"、トリュフ付き白いラザニア
まさにPrincipe(王子様)の名にふさわしいお金持ちの料理。
高カロリーでお腹がいっぱいになる料理だったみたいです。
他にもオーストリア王子ヴィンディッシュ・グラツに由来するなど様々な説があるそうです。

そしてSecondoはこれも偶然昔から気になっていた料理で
Vitello tonnato

仔牛肉にツナのソースを塗ったもの。
ツナのソースはツナ、アンチョビ、ケイパー、マヨネーズをよくすりつぶしたものです。
奥に見えてるオレンジのニンジンが甘くておいしかったです。
ピクルスも美味しかったです。
暑い夏、そしてPrimoが結構重いので、バランス的にはとても良かったと思います。

ここで満腹~でしたが食事中に目の前を通って行ったDolceが気になって…

これ、涼し気なデザート。
なんとパンナコッタの上にジェル状のヴィンサントワインが乗っています。
これが予想通りすっごく美味しいんですよ~
あ~お腹いっぱい。
それなのに最後にコーヒーを頼んだら

おまけ付き。
ビスケットが2種類、ほおづきのチョココーティングが2個、そして中に何かが入ったチョコ。
このチョコを1個食べてびっくり!!なんだこれ???げっ、しょうが???
お会計にやって来たお姉さんに
「このチョコ中に何が入っている?」と聞いたら大当たり!
「普段しょうが食べなれてるけど、これは・・・」と言うと
苦笑いしてお姉さん「ちょっと試しに作ってみたんだけど、やっぱり強かった?」ですって。
ええ、強かったですよ。
もう1つはヘーゼルナッツだって分かったので、安心して食べましたが。

そんなこんなでお昼ガッツリ食べてしまったので、夕方になってもお腹は空きませんでした。
しかしオペラが終わる深夜まではもたないので、Aperitivoでも、と思って外に出たらすぐ良いお店がみつかりました。

エノテカですが

入り口にワイン冷やして有ったから飲めるな~ということで入りました。
Proseccoが飲みたかったのですが、今丁度切れてるということで替わりに勧められたのが

Verdicchio、マルケの特有のブドウ品種ですね。
これがきりりと辛くて美味しい~
このおつまみ付いて6ユーロ。
量も丁度いい。
懐かしいパスクワによく食べるチーズのパン(?)が特に美味しかったなぁ。

お店は
La Botte Gaia di Enoteca
Piazza Giuseppe Mazzini 1
お店の人もすごく感じが良かったですよ。

ワインを飲んでいる間、オペラに行くおしゃれした人がいっぱい目の前を通っていたし、
周りで食事をしている人もみんなオペラに行くのかな?という人ばかりでした。

あ~もう時間かかっちゃったよ。
なんだろう?昨日はいきなり画面が落ちたからなぁ…



最新の画像もっと見る

コメントを投稿