イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Chiamami Francescoという映画

2015年12月12日 21時59分38秒 | イタリア映画

あっという間に12月も3分の1以上過ぎてしまった…もう今年も終わる。あああ
さて、12月だというのに今年も幸い今のところまだそれほど寒くなく、
反対に雨が少なく、12月に水不足、気温が高いので毎日霧が濃くて更に乾燥しているためスモッグの心配が連日流れているイタリアです。
今週末も雨雲はやって来ないとか…個人的にはうれしいですけどね。
しかし寒くなくてもなぜか既に例年通りしもやけ出来てるんですよね

ところで、ここのところ立て続けに映画館に通っています。
映画も見出せば、行く気になるんですよ。
始まる前のかなり長い宣伝でついつい「次はこれ見たい」って思ったりして。
特に今はクリスマス休暇が近づいているので、面白い映画が増えています。
この時期イタリアでは"film panettone"と呼ばれる、クリスマス向けのくっだらない…というと身もふたもないですが
ワンパターンの何も考える必要がない、メンバーもほとんど一緒でよく飽きないねというどんちゃんコメディー映画が増えます。
この手の映画が好きな人も多いんですけど(だから毎年何種類も同じような映画が放映されるんですけど)
さすがにそういう映画には時間もお金も掛ける気になれないのですが、今週はちょっと面白いものが2作品有ったので、出かけてみました。

まず1本目は
 
2007年から修復工事に入っていて今年ようやくリニューアルオープンBergamoのAccademia Carraraの修復期間中から、再オープンの日までをつづったドキュメンタリー
これは12月9日、10日の二日間限定でした。
まぁ何とも言えない感じでしたね。
イギリス人の美術史家かな?英語のイタリア語字幕が早すぎて読み切れなかった…
まだまだ字幕で映画が見られるレベルには達してないなぁと。
まぁ近いうちにBergamoに行こうと思っているので、予習しては面白かった。
結構好きな作品が有るんですよね。

そして2本目は
 
Giubileo(特別聖年)に合わせての公開でしょうね、現法王を扱った初の作品。
Giovanni Paolo II(前前法王)の映画を見た時も思ったのですが、世界の多くの国に日本人が知らないつらい過去が有って
そういう厳しく辛い経験を乗り越えた人だから人の上に立てるんだと。
現法王が信者に愛される所以が少しわかった気がしました。

映画は映画。もちろんノンフィクションなわけはないですが、一応バチカンも公認しているそうです。
女遊びの激しい元首相ベルルスコーニの息子が経営するMediasetが作ったものなんで、
Giubileoのお陰で観客数が増えていると、嬉しそうに語っていました。 

法王は若い頃宣教で日本に行くつもりでしたが、それがかなわず、
近いうちに日本を訪れたいと最後にテロップが出ていました。
(宗教番組では近いうち中国に行くことを考えてるって言っていましたけどね)
こちらは既に世界200か国での配給が決まっているそうなので、日本へ行くかもしれないですね。 

現法王がコンクラーベを経て、バルコニーに法王として現れるところで映画は終わります。
あの放送を私も見ていたし、決まった瞬間街中の鐘がいつもと違う音色で鳴っていたことを今でも覚えています。 
あれからもう2年以上が過ぎたのねぇ…
時間の流れが速すぎて、怖すぎです。 



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