イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

Romaに行っていました

2016年06月11日 16時31分48秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)

ようやく天気がなんとか落ち着いたようです。
と言え、こらが6月とは思えない!
例年なら30度になっていてもおかしくないのに…

今週は本当に天気が悪かった。
そんな中、木曜日、Romaに行っていたんです。(火曜日はVeneziaに行ってたのに)
Firenze出る時も降っていましたが、Romaに着いたら…本降り?
あ~あ、天気は読めないとは言え、がっかり。
仕方なく、予定変更。
本当はVilla Mediciに行こうと思っていたのですが、ここはお庭も見ものなので、次回へ。

ではどこへ行こうか?
久々にBarberiniにでも行こうかな?とも思ったのですが、
電車の中でFBを見ていたら文化庁の宣伝(?)でPalazzo Corsiniが出ていたので、急きょそこへ行くことにしました。 

Raffaelloのフレスコ画で有名なVilla Farnesinaのお向かいです。
ギャラリーは日本で言うところの2階。
入ってすぐの部屋、切符売場もここなのですが、ここだけ撮影禁止。なんでだろ? 
ここにこんな素敵なものが有ったのになぁ。

Beato Angelicoです。
2012年に修復を終えたようなので、色もすごくきれいでした。 

最初の部屋以外はフラッシュなしなら撮影OK。
Berniniの小品などが有りました。
すご~く有名という作品は有りませんが(ルーベンスとかCarracciとかは有りました)、人は居ないしじっくり周ることが出来ますね。
気になるのは大きな声で話をしている係員…
ティラミスが一度にどれくらい食べられるか、なんて話をしていましたよ。

Guido Reniの描いた肖像画。

この部屋は天井もすごくきれいでした。
奥に見えているのはCarlo  MarattaのRebecca ed Eliezer al pozzo(井戸のそばのリベカとエリエゼル)
テーマの方は置いておいて、Carlo Marattaは、日本人への知名度は低いでしょうが、私の中でも画家というより修復家のイメージが強いです。
1650年頃から1700年初めに活躍、お向かいのVilla FarnesinaのRaffaelloのフレスコ画を皮切りに、
1702年はバチカンのRaffaelloのフレスコ画、更にはPalazzo FarneseのAnnibale Carracciのフレスコ画の修復もしています。
この修復については今は評価が低いです。結構手を入れてしまったので。
でもCarlo Maratta自体は非常に評価が高かったです。
1672年Giovan Pietro Bellori(ジョヴァンニ・ピエトロ・ベッローリ)は、彼の作品の美しさと簡潔な構成を称賛し、唯一彼の著書”Vite de' pittori, scultori e architecti moderni”で取り扱うのに値する画家と書いている。

他にもこのお部屋には

「バロックの女王」と呼ばれるスウェーデン女王クリスティーがここで亡くなったと書いてあります。
ヴァーサ家の最後のスウェーデン君主で、父の死後6歳で即位するも、20歳で従兄に王位を譲り外遊。
1655年ローマにやって来た。

” 以後ローマに居を定めフランス・ドイツ・スウェーデンを旅行して廻った。
1660年に従兄カール10世が亡くなり、その子カール11世が5歳で即位すると、クリスティーナはすかさずストックホルムに戻り、「カール10世とその子女に王位を譲っただけなので、カール11世が亡くなった場合は復位する」と宣言した。
しかし、クリスティーナはすでにカトリックに改宗しており、この宣言はスウェーデンで受け入れられるものではなかった。
このため、彼女は王位継承権の放棄を再び宣言、1662年にローマにもどった。1668年、ポーランド王ヤン2世が退位し、クリスティーナはポーランド王国の国王自由選挙に名乗り上げた。
彼女はカトリック信仰と結婚するつもりのないことを主張し支持を集めようとしたが、王位はマグナートのミハウ・コリブト・ヴィシニョヴィエツキが継承した。
その後、ナポリ王国の王位につこうとして失敗したのち、1668年からローマに定住し、学問・芸術・文学を研究する日々を送る。
1674年にはローマにアカデミー(後のアルカディア学会)を創設した。
1689年、ローマで逝去。遺体はバチカンのサン・ピエトロ大聖堂に葬られた。”Wikipediaより

別の部屋には

Caravaggio有るのよねぇ…でも東京行ってた。 

ちょっと良い感じの彫刻。
まぁこんな感じですね。

1時間ちょっとでここを出ると、丁度隣の図書館でも展覧会をしていました。 

これが図書館のホールってすごいよね。
Gregorio Guglielmiが描いた天井のフレスコ画がすごかったです。
ここはBiblioteca dell'Accademia Nazionale dei Lincei e Corsinianaという由緒正しい図書館です。

”アカデミア・デイ・リンチェイ(Accademia (Nazionale) dei Lincei: オオヤマネコの学会の意味)は、ローマのコルシーニ宮殿にある学会で、何度かの中断を経験しながら現在まで続く科学アカデミーである。
名称はオオヤマネコの鋭い視力を科学者の目標にしたものである。
枢機卿バルトロメオ・チェージを出した、富裕な名門の子息フェデリコ・チェージ(1586年 - 1630年)が設立した。
最初のメンバーは、ヨハネス・ファン・ヘック、フランチェスコ・ステルッティ、アナタシオ・デ・フィリスであった。
1610年にジャンバッティスタ・デッラ・ポルタが加わり、1611年にガリレオ・ガリレイが会員となり、1613年、ガリレオの黒点に関する著作の出版を行ったりしたが、1630年にチェージの死によってパトロンを失ったことで活動は停滞した。
ステルッティによって活動は維持されたが、1652年にステルッティが死ぬと活動は終了に追い込まれた。
その後に作られたイタリア学会はこの伝統ある名称を引き継ぎ、現在もL'Accademia Nazionale dei Linceiとして、540人のメンバーからなる国際的な科学アカデミーとして存続している。
1847年に新リンチェイ教皇庁立アカデミア(Accademia Pontificia dei Nuovi Lincei)として設立された学会も、現在のアッカデーミア・デイ・リンチェイの伝統を継承しているとしており、現在はローマ教皇庁立科学アカデミーを名乗っている。”Wikipediaより


奥の部屋は分野ごとに分かれていました。
ここに入るところで係員に「明日大統領が来るので、今朝絨毯掃除したので、足元には気を付けて下さいね」と言われた。
私も足元ではなく、絨毯に気を付けろ…ってことですかね?
この天井近くに有名な人たちの自画像が描かれていました。

こちらはダンテの「神曲」にボッティチェリの挿絵が入っています。
手書きではないけど。

一番奥の部屋に有ったのは
 
これよく見たら、地球儀ではなくて、天体儀?
星が描かれていました。こんなの初めて見た気がする。

あ~疲れちゃった…ってこれローマ時代の彫刻ね。
とまぁこんな感じで大統領も見る、ちょっと貴重な図書館を見ることが出来て、とても興味深かったです。

外に出たら既に雨は止んでいました。

雨が止むと急に湿気が…蒸し暑い。
既にお昼なので、これから目を付けていたお店へ。
途中

発見!
これは絶対当たりだろう。
後で戻って来るのはつらいなぁ…ということでまるで子供のように食前にGelato

ミント、パイナップル、キウイの3種類。
結構こだわりがあるみたいで、普段見たことのない味がかなりある。
チョコだけでも4,5種類は有るよ。
美味しかったです、はい。

その後同じ道を真っすぐ行くと

うわぁ、これは良さそう。
シチリアのお菓子ばかりを扱っているみたいです。
でもさすがにGelato食べたばかりなので、写真だけで素通り。
普段通らない道を通ると、色々新しい発見が有って楽しいですね。

さてさて、お目当てのお店に到着。
しかし、予約してなかったので、入れません。
すると店員さんが「Barに」と連れて行ってくれました。
こっちも雰囲気は良いよ。
一人ならこっちの方がいいかも。 


白ワイン
パンもすごく美味しい…ってついつい食べると苦しくなるのよ。
そしてメニューにはなかったけど、聞いたら出来るというので

本場のカルボナーラ
Guancialeがかっりかりで美味しい。
しかし、一言。
「パスタはもう1分ゆでてくれ~」
ちょっとアルデンテ過ぎました。
でも美味しい。
そしてGelatoのせいでドルチェは入らずコーヒーだけ頼んだのに

小さなシュークリームが付いて来た。

ここです。
この辺りにはRoscioliというお店が多いです。その一軒ね。

ここからMusei Capitoliniに向かいます。

すごい。下から木が(当たり前ですが)
そしてローマの残り(?)かな?柱が…おもしろい。

到着


見たかったのは、特別展なんだけど、時間がちょっと有ったので、絵画だけ見て行こうとぐるぐるしていたら

まただ、これも東京に行ってる。

こちらはさすがに残っていましたけどね。
他にも

この「とげが抜けないよ」(本当の名前はSpinario「とげを抜く少年」とか訳されています)

よく見ると結構間抜けな顔をしてた狼とかも見ました。
ここを出たのが3時半くらい

Romaだなぁ…

Romaですね。

遺跡になんか不思議な白い木が…
そして本体の目的である展覧会会場に到着したのは4時頃。

CoreggioとParmigianinoの展覧会。
すっきすき~全然人がいない。
でもすごく良かったんですよ~

時間余るかと思ったのに、出たのは7時。
満喫しすぎ。

丁度衛兵の交代の時間でした。
ここから駅に向かい。19時45分の電車でFirenzeに戻りました。

こうして一日鞄を肩にかけてぐるぐるしてたら、昨日から背中に激痛が。
筋肉痛??? 
これって運動不足過ぎですか? 

おっとびっくり雨降って来た…



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