今日は久々に一日フィレンツェ。
朝から雨が降ったり止んだりのあいにくの天気ですしね。
大学の図書館に潜入し、本屋によって探していた本をゲットし、友達とランチをしたあと、たまたまウフィツィ美術館で開催している日本美術の展覧会の話になって、そのままウフィツィ美術館へ。
なんて、贅沢な話なんでしょうね。
噂では聞いていたのですが、現在日伊国交150周年事業「花鳥風月-屏風・襖にみる日本の自然-」の開催しています。
150周年だったのは、去年らしいのですが、これが150周年事業の最後のイベントだそうです。
会場は私も行ったことがなかった、完全に新しいエリア。
広々として静かで良いですね。
しかし、もう少し明るくしても良いのでは?というくらい暗い。
一緒に行ったガイドの友人曰く、これは文化庁の思惑らしい。
確かに「国宝展」もこんな感じだったもんね。
10月3日から始まってこの展覧会、1か月位ごとに展示替えが行われていて、今は3期目らしい。
そして、すべてを見ている彼女曰く、1期目に相国寺の長谷川等伯の竹林猿候図が出展されていて、すごく良かったって。
日本にいたってなかなかお目にかかれないのにね。
展覧会に関する講演会で、この作品は等伯が息子に先立たれた後に描いたもので、子供をあやす母猿と枝にぶら下がる父猿の家族愛にあふれた作品であるとこが紹介されていたらしいです。
今期の猿はこちら
式部輝忠の「巖樹遊猿図(がんじゅゆうえんず)」
日本には手長猿はいなかったので、牧谿(もっけい)筆「猿猴図」?を参考にして描かれたと説明されていました。
ここ数年北斎など浮世絵をメインにした展覧会は多かったものの、こういうのは非常に新鮮。
ただ友達曰く「日本人のツアーで来ているお客さんは素通り」とのこと。
まぁ時間的には仕方がないですけどね。
展覧会は2018年1月7日まで。
詳しくは
在伊日本大使館のHP
Il Rinascimento giapponese. La natura nei dipinti su paravento dal XV al XVII secolo
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