相変わらず天気悪い、気温上がらずです。
さて、昨日Leonardo da Vinciとヴェネツィア派の関係について書いたのですが、どうも気になって夜、色々調べてみたんです。
すると、日本語のWikipediaの記述もどうやら間違いではなさそう…というので、その話を少々。
というもの、Le ViteのGiorgioneの項に
「Giorgioneの(作品には)Leonardoの手法が見られる。 煙ったような、隠れたような、とにかく恐ろしく暗い。」と書かれていた。
この作品とか
これとか精神的は表情とか、最大限の繊細さで表現したこの明るさはLeonardoから来たものだろうと。
と言われても…なんとなくすっきりしない。
特に上の肖像画などは北方ヨーロッパの影響では?と思ってしまう。
この肖像画の背景を黒くすることで人物をより目立たせる…
しまった…考え出したら、まだまだ調べなくてはいけないことが出てくるじゃん。
まぁ、Giorgioneはさておき、Leonardoの手法は、本人の作品を通してよりは、Andrea Solario, Giovanni Agostino da Lodi、Francesco Napoletanoなど
Leonardeschiと呼ばれるレオナルドを追随していた画家たちによってヴェネツィアの画家たちの知られるところとなる。
ヴァザーリはLeonardo da Vinci, Michelangelo、Raffaelloの作品を芸術の頂点とし、彼らの手法をManiera modernaと言った。
Manieraとはイタリア語で手法、様式を意味する。
言ってしまえば「今どきの手法」これが一番ブームだよ、ということだろう。(modernaは最近の、モダンなという意味なので)
この3人の脇を固めていたのが、Bramante, Fra Bartolomeo, Andrea del Sarto, Pontormo, Rosso Fiorentino, Correggio, Giorgione, Tiziano, Sebastiano del Piomboだった。
ミケランジェロをあがめたてていたヴァザーリは、ミケランジェロの「手法(マニエラ maniera)」は古代芸術の模倣からついには原点である古代芸術を超越し、芸術の頂点に立ったと言い切った。
良いものをまねるのはいつの時代も、どこでも、何に対しても同じ。
これ以降この手法をまねる画家が増大、その人たちをManierismo(マニエリズモ)というわけです。
なんか、収拾つかなくなったので、これにて今日は終了です。
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