イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

無料誌から学ぶ carciofoの巻

2009年02月16日 01時17分17秒 | イタリア・生活
本は高い!
と常日頃思っているのだが、雑誌はそうでもないかなぁ???
そして大抵の都市では無料新聞を配っている。
しかしこちらは朝だけ、とか駅とかバス停とか、人の集まるところでしか配っていないので、授業のないこの時期はほとんどもらえない

でも最近よくもらっているのがスーパーの無料誌
他のスーパーは分からないがEsselunga(エッセルンガ)というスーパーには無料の月刊誌がある。これは結構充実している。
何故かレジのおばちゃんに強引に手渡されたこともある。

レジのところに置いてある↓こちら2月号

そうだなぁ・・・日本の週刊誌、"週刊新潮"とかの3分の2くらいの厚さ。
広告は大してない。
大体健康のこととか、料理のレシピとか、食材についてが載っている。
全ページカラー
じっくり読むのは気になるところだけ・・・後は、「おいしそ~」で終わり

今月はPastaの特集
それも結構面白かったけど、気になったのはこちら↓

Fior di Carciofo(カルチョーフィの花)
基本的にカルチョーフィは茎は食べません

親切に調理方法が出ていたので・・・
ここにもほぼ全部のgambo(茎)を落すと書いてありますね。
お~あまり聞いたことのない単語ばかり
asportare le peluria dal cuore(中心のうぶげを抜く)
私たちがよく"ひげ"と呼んでいる部分のことで、半分に割ると、中心にひげが生えているのでそこを取り除く。
immersi in acqua acidulata「酢水(という日本語があるかは不明???)につける。もちろんレモン汁を入れたもの(種は抜き)のこと。黒ずみを押さえるため」
だったら初めからレモン水って書けばいいのに・・・

更に、「手を洗うには(このタイプの野菜は手が黒くなるので)レモンを使う。絞った後のレモンを再利用する」と丁寧に説明してあった

更にCarciofoには色々種類があって。
Carciofo di PaestumとRomanesco del LazioはIGP(Indicazione Geografica Protetta)に指定されている。


Violetto↑
棘がなく、中心が特に柔らかい。生で食べるのにお勧め。

Romanesco↑
これも棘のないタイプ。形がまるでハート。火を通して食べた方がよい。

Morello↑
棘があるタイプ。生でも火を通してもいい。

Spinoso di Sardegna↑
名前から分かるように棘のあるタイプ。(Spinoso:棘の多い)中心が緑で肉付きがいい。生でも食べられます。

Carciofiはこの時期(春)しか食べられないのかと思っていたら、ここにもちゃんと説明が・・・
種類はいろいろあるが、イタリア国内で大きく分けると2種。春物と秋物
秋物はcapolino(頭状花序)があるもので、消費者が本物のCarciofiと思っているもの???で大きさは小さい。秋から冬にかけて出回り、4月から5月に再度花が咲く。大部分は工場でオイル漬けにされる用に使われる。

春物は2月から5月の末まで、店頭から食卓に登場する。だからPasqua(パスクア)の時期にも手に入り、CarciofiはPasquaのタルトの材料に使われる。CarciofiのタルトはLiguria地方の伝統的なPasqua料理なんだそうです

Carciofiはカロリーが低く、ダイエットにもいいと・・・
100g中
Proteine(たんぱく質):2.7g
Sodio(ナトリウム):133mg
Potassio(カリウム):376㎎
Calcio(カルシウム):86㎎
Fosforo(リン):67㎎
Ferro(鉄分):1㎎
Vitamina A(ビタミンA):18mcg
Vitamina C(ビタミンC):12㎎
Niacina(なんだこれ?):0.50㎎
これで、22kcalだそうです。

日本ではまだまだ手に入りにくい食材です。
好き嫌いは有ると思いますが、是非一度お試しあれ

私は次はRomaで友達のブログに載っていたRomanesco丸のまんま食べたい!


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