イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

巡礼、via Francigena(フランチジェナ街道)

2011年10月09日 02時09分40秒 | イタリアの小さな街・大きな街(Fi以外)

「テレビなんてくだらない」という人も多いけど、受動的なものなのだから、必要なところだけ吸収すればいいと私は思う。
イタリアでは一日1時間見るか見ないかだけど、それでも色々面白い情報は手に入る。
ちなみに私が住むトスカーナはまだ地デジ化していない。
来月なんですよね。
今日も興味がある話が二つ、それも私にとってはかなり面白いお話。

そのうちのひとつがこちらのVia Francigena(フランチジェナ街道)。
さてvia Francigena(フランチジェナ街道)とは何ぞや?

横着して日本語のサイトを探したけど、いいのがなかった・・・
そればかりか自分がかつて書いた記事が出てきて、ちょっと気恥ずかしかった。
仕方がないからイタリア語から行くか。
お~、イタリア語のWikipediaが戻って来た~!

なになに、via Francigenaは正確には1本の道ではなく、道の集まりなんだそうです。知らんかった!
つまり、例えばアッピア街道とかそういうのとは違うということらしい。
もちろん巡礼の道のりです。

イギリスのCanterbury(カンタベリー)と Romaを結ぶ、1.600kmの道のり。
Cantabury側からはドーバー海峡を渡り、フランスのCalais(カレー)を通り、Reims(ランス)、Besançon(ブザンソン)を抜け、スイスLosanna(ローザンヌ)からアルプス山脈を抜け、スイスとイタリアにまたがるColle del Gran San Bernardo(グラン・サン・ベルナール峠) を超え、イタリアに入る。
Valle d'Aosta(ヴァッレ・ダオスタ州)からピエモンテIvera(イヴレーア)へと下り、Vercelli(ヴェルチェッリ)、Pavia(パヴィア) 。アペニン山脈を超え、Piacenza(ピアチェンツァ)とParma(パルマ)県の、Ducato di Montebello(モンテ・ベッロ公国)、Segalara(セガラーラ)、Fornovo di Taro(フォルノーヴォ・ディ・ターロ) を通りBerceto(ベルチェート)へ。
Ponteremoli(ポンテレーモリ)からToscana(トスカーナ州)へ入り、Lucca(ルッカ)、Porcari(ポルカーリ)Altopascio(アルトパッショ)、Galleno(ガッレーノ),Ponte a Cappiano(ポンテ・ア・カピアーノ)、San Gimignano(サン・ジミニャーノ)かPoggibonsi(ポッジボンシ)、Siena(シエナ)、そしてLazio(ラッツィオ州)のViterbo(ヴィテルボ)を通りRomaへ向かう。

本来は79の要所(Sigerico)を通るものだった。(そちらは省略)
一日1区間、79日を要する全長およそ1,600kmの行程で、一日の距離はほぼ20kだったそうだ。

さて、ここからが本題。(ひ~長かった)
このToscana内のSan GimignanoからMonteriggioni(モンテリジョーニ)間、およそ30キロのルートが今日、安全性を再確認され開通(開通は昔からしているのですが、表現が見つからなかったので)した、というニュースをテレビで見たんですわ。もちろん地方ニュースです。

実は最近密かにマイブームだったんですよ、via Francigena!
このルートには、気になるポイントもいっぱい有るし、できるものなら全コース制覇したいと思っていたんだよねぇ。
何でも2014年のPasqua(復活祭)までは様々なサービスを提供してくれることが補償されています。
30キロだと7時間くらいのコースだとか・・・

更に私が絶対これに行こうと思ったのは、朱印状のようなものを発行してくれるというじゃないですか。
イタリア語ではcredenzialeと言って、信任状という意味ですが、通った場所ごとにスタンプを押してくれるそうです。
詳しくはこちら
道中はこのマークが道しるべ

この冬は食べてばかりいないで、体力作りに励まねば~!
ちなみにこのコースは、徒歩だけではなく、馬、自転車でも通行可能です。
早く暖かくならないかなぁ・・・って寒くなったばかりなのに?
寒くなった途端、道端に栗売りの屋台が出現!?はやっ!!



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
フランチジェナ街道 (sachi@はりま)
2011-12-12 21:23:14
fontanaさん
初めまして。
フランチジェナ街道について検索中にたどり着きました。
イギリスからローマまで続く道なんですね!?
ビックリしたぁ~~。
サンディアゴ巡礼の道関連の本を読んでいて、
そこに出てくるイタリア人の男性が、
ピアチェンツァからローマまで歩いた。
って記事で興味をもったんやけど、
日本語情報は本当に少なく、こちら、貴重です!
歩いてみたなぁ~~~って思いますが、
イタリア語必要ですね。。。。
チャオとクアントコスタ?の短い旅行用言葉
しか分からぬ私には難しそうです。
行かれた暁には、ぜひ!
ココで紹介して下さいお願いします。
返信する
頑張ります! (fontana)
2011-12-12 22:27:21
Sachiさん
コメントありがとうございます。
フランチジェナ街道はヨーロッパの東海道いやいや、もっと偉大ですが(笑)巡礼街道ですがヨーロッパは街道に沿って今も残る街々、所謂宿場町が栄えています。
全コースは無理なので、トスカーナ内の30キロ、40代にはちょっと厳しいですが、来年の目標です。もちろん無事行った暁には紹介しますね。
返信する
アルベルゲ (好奇心)
2017-07-23 23:27:21
10年スペインのいろんな道あるいている70歳のハイテクばあちゃんです。巡礼つながりでネットで更新している巡礼仲間が数日前ローマに到着。今回このコースを知り歩けるうちに実行したいと思っています。アルベルゲどんなだろうと検索してこちらにお邪魔しました。
返信する
すごいですねぇ。 (fontana)
2017-07-25 14:19:07
好奇心さん
コメントありがとうございます。
ブログを拝見しました。すごいですねぇ。私も巡礼してみたいと常々思いながら実行出来ていないので、とても興味深いです。
返信する

コメントを投稿