イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

イタリアで美術史を勉強する!? その2 建築史とは

2009年02月10日 00時17分48秒 | イタリア・大学
Stori dell'architettura(建築史)が次の試験
目下猛勉強中・・・といいたいところですが、
余裕なんか有るわけがないのです、ただあまり集中できないだけ・・・

Storia dell'arteとStoria dell'architetturaの関係
"La storia dell'archieteeura e' storia dell'evoluzione tecnologica,ma soprattutto anche storia di stili e pertanto da sempre uno dei principali settori dell'indagine storico-artistico."
( 建築史とは、テクノロジーの発展の歴史であるが、更に様式の歴史である。だから常に歴史芸術の研究の重要な領域であると言える。)

しかし、全ての建築物がArchitetturaではない。
Architetturaの概念は
Vitruvio曰く"Firmitas,utilitas,venustas"
日本の場合人名なども英語を基本としていますが、表記はイタリア語を使用しています。まぁこれが困難の1つでもあるんですが。

例えばGiulio Cesare
イタリア語ではジュリオ・チェーザレ
ちなみに今Romaで彼に関する作品ばかりを集めたMostra開催中。
英語はジュリアス・シーザー(Gaius Julius Caesar)またはジュリアス・シーザー(Julius Caesar)
古典ラテン語は、ガーイウス・ユーリウス・カエサル(Gaius Julius Caesar)
日本語は引用しているの?ユリウス・カエサル
とこんな感じ。
混乱を招くので、できるだけ日本語の辞書を見ないようにしているわけです。
それにしても、国が違うと名前が変るって・・・
聖人の名前などもそう、Giuseppとヨゼフが同じって・・・と思ったらびっくりするものを発見、当然ですが英語だけではなかった・・・Giuseppe
時間と興味がある方は、是非こちらをご覧ください。
それぞれの国でイタリア語の"Giuseppe"に当たる名前をなんていうか、出ていました。(日本語はもちろんありません)
それにしても、日本人でよかった~
だって他の国に言ったら突然自分の名前が変るなんて嫌だもん

話は大きく反れましたが、できる限りイタリア語と日本語を併記していく予定です。幸い日本語にはカタカナという便利なものがありますので
Vitruvio(伊:ヴィトゥルヴィオ)とは
"マルクス・ウィトルウィウス・ポリオ(Marcus Vitruvius Pollio−紀元前80年/70年 -紀元前25年)は、紀元前1世紀、ローマ帝国初期に活動した建築家・建築理論家である。『建築について』(De Architectura『建築十書』ともいわれる)を著した。この書物は現存する最古の建築理論書であり、おそらくはヨーロッパにおける最初の建築理論書でもある。"Wikipediaより"

イタリア語なら"robustezza,fuozionalita',piacere"
つまり安定性、機能性、好みこの3点を備えたものだけをArchitetturaと呼ぶことが出来る。(これは試験で聞かれるだろうなぁ・・・)

そして建築史はどこから始まるか?というと
全ての道は"Romaに通ず"、というがこれは間違いだと思う。
(個人的な見解ですのであしからず。断言するのは危険です)
全ての道はギリシャに通じているのである(もちろん地理的には???)
Romaだってギリシャのいいとこ取りである。
西洋文化の基礎は"ギリシャ"だと思う。
例えば肉体美の理想が8頭身で有ることを見出したのは、Policleto(伊:ポリクレート)紀元前5~4世紀って、今から2000年以上前ですよ~!

"ポリュクレイトス(Polykleit or Polyklitos, Polycleitus, Polyclitus, ギリシャ語:Πολύκλειτος)は、紀元前5世紀~紀元前4世紀初期の古代ギリシアのブロンズ像の彫刻家。大ポリュクレイトス(Polykleitos the Elder)とも呼ばれる。ペイディアス、ミュロン、クレシラスに続く、Classical antiquity時代(en:Classical antiquity)の重要な彫刻家。大プリニウスが美術のことを書くのに参考にした、紀元前4世紀のクセノクラテスが書いたとされるカタログ(Xenocratic catalogue)では、ペイディアスとミュロンの間にランクづけされている"(Wikipediaより)

↑ここら辺は前回の試験ギリシャ美術の範囲・・・しかし、もう忘れてる
そして建築史の方はというと、実は今回の試験は"歴史"の分野は受けなくて良くて、試験範囲はArchitetturaの概念とterminologia(専門用語)
大まかには、Arco(アーチ)、Volta(ヴォールト)、Cupola(丸天井)の詳細な説明。
ということで、どちらかと言うと理系・・・

ってここで終えたら何も勉強していないみたい
実は何でもギリシャから取り入れられているように見えるが、Arco(アーチ)の作り方はギリシャ人、知らなかったらしい。
簡単そうに見えますが、崩れないように圧力に対して非常に計算されたつくりになっている(らしい・・・理系分野は良く分かりません)。
Etruschi(エトルリア人)は知っていた。
Perugiaの外国人大学の前にある巨大なArcoは、Arco etrusco


そして最後にArchitetturaを形作るには3つの要素が不可欠。
-struttura(骨組み)
-spazio(スペース)
-disegno(設計図)
この3つの要因がうまく統合してこそArchitetturaとして完成するのだそうだ。

あ~頭の中にSpazioがない


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