イタリアの泉

今は日本にいますが、在イタリア10年の経験を生かして、イタリア美術を中心に更新中。

日本人の教え

2010年09月07日 15時09分01秒 | イタリア・生活

今日は朝から
でもちょっと蒸し暑い・・・日本ほどではないですが

さて、昨日は歩くつもりがなかったでサンダルで出かけてしまったのが悪かったのか、左薬指がちょっと痛い・・・
そんなことはさておき、先週のMilano話の続きをしたいのは山々なのですが、なぜか面白いことが次々と起こっております。
これぞイタリアなんですけどね。

今年はTeatro comunaleのabbonamento(定期?というより先行予約のまとめ買いという感じでしょうか?)を買うことにした。
おととし初めて買った時はその日程に縛られて結構辛かったので、去年は買うのを止め、見たいチケットをそのつど買っていたのだが、
今年からオペラだけ、週末だけというチケット形態が出来たので、これを購入することにした。
オペラを見るのは好きなのですが、夜遅いとついつい
週末(日曜)チケットは午後なんです。
Maggio fiorentino、日本では”フィレンツェ歌劇団”と言われているようですが、なんか大げさ(失礼)
更にチケットの料金を聞いてびっくり!
S席が54,000円!?
高級温泉旅館に泊まった方がいいわ
普通の席でも12,000円だとか・・・
それでも売れきれるというから、日本は本当に不景気なのか?と思ってしまう。
どんな人が観に、いや聞きに行くのだろうか???
確かに昨年度から国の援助が減らされている劇団(もちろんFirenzeだけではないですが)、
ストだなんだと大騒ぎしており、未だに折り合いが付いていないと聞きますが、まさに日本に出稼ぎですわ。
これだけの人がAbbonamentoを買いに来ているのに、財政苦しいんだねぇ

この高値を聞いたから、というわけではないのですが、オペラ5演目で100€前後ならお買い得!
オペラはSalome,Le nozze di Figaro,La forza del destino,Tosca
Salome以外は以前も見たことがあるけど好きなものばかり。
Coppellaというバレエ
10月から12月(クリスマス前)までの公演。
それに中国人ピアニストのLang Langのコンサートがあるので、そのチケットも買ってトータル132€
2階席だけど真ん中のクラス。
今の円高なら15000円くらい?
一般のチケット販売は14日からです。
ネットからも購入可能です。(ってなんで私が宣伝してるの?)
Maggio Fiorentino

さてさて、このチケットを買うために10時過ぎに家を出た。
今日は火曜日なので、その後CasineのMercatoに行く予定で。
劇場に到着すると、すごい人、人、人。

思わず写真を撮った。
とりあえず順番のチケットを取り(パン屋とか肉屋にあるやつね)まわりを見回す・・・殺伐としているんだなぁ。
イタリア人って本当に待つことが出来ない人種!
番号は19番
ん?表示は47?
えっ?ということは・・・ん?Gの19
つまり今動いているのはFの番号か
何番で折り返すのか聞くとなんと100番
ということは・・・50人以上いるのか・・・おいおい!
まだ窓口開いて20分だよ!

その上なぜか遅々として番号が進まない。
そのうち始まったよ・・・あっちこっちで自分の状況を大声で話す人たち。
どんな時でも自分の状況を訴えないと気がすまないイタリア人。
黙ってられないんだよなぁ、この人たち。

実はこのチケット売り場には3種類の人がいることが分かった。
1、新しくAbbonamentoを取る人。私もこれ
2、Abbonamentoの延長をする人。
  これは去年と同じ席でいいという人対象。
3、去年Abbonamentoを持っていたけど、場所を変えたい人。
1,3は色々情報を入れないといけないので時間がかかるが、2はそうではないはず・・・
ということで、11時を過ぎたくらいから2の人を別枠で呼び始めたので更にこんがらがり、「そんなのずるい!」と言い出す人が出て、もう収集つかない。

埒があかないので、私はちょっと抜け出してMercatoへ
しかし、30分強で戻ってきたらなんと3人しか進んでいないじゃないですか~!
そのうち「俺を入れろ~」と叫びだす人が出て
「地獄だ」とつぶやいた隣のおじさん。
ははは、イタリアはいつもこうだと思いますけど・・・

私の隣に座っていたSignora(外国人)は
「私はイタリア好きだけど、いつもこれ。最悪だわこの国わ!」と
同感です!

そしてその後・・・
「日本人に教えてもらえばいいんだわ!」と別のSignora
「えっ?」と私が聞くと
「あんた日本人?中国人?」
「日本人ですけど・・・」
「日本人はこういうときでも落ち着いているでしょう?日本人に教えてもらったらいいんだわ。ねっ」
「はぁ~まぁイタリアはどこに行ってもこんなですけど・・・」
更に鼻息荒く、「みんなおとなしく座って待つでしょう日本人は!」
「はぁ・・・まぁそうですねぇ」

結局私の順番が回ってきたのは2時半少し前
実に・・・4時間待ち!!
で、チケット購入にかかったのはたったの3分(もしくは弱)
一人3分×50人=150分?
3時間で回ってきたのでは?
更に窓口は2箇所、午前中は3箇所だったのよ???

あ~あ、これがイタリア
”時は金なり”っていうことわざイタリア語にもあるよね・・・
まぁ本日中に終わったのを幸いと思うしかない、このポジティブシンキングがこの国生きて行くには最重要でございます。



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