昨日は久々に外に出た。
いや、毎日外には出ているけど、うちと図書館の往復だけなので超運動不足じゃ~
太陽が出ると外の方が暖かい。
空気がすごく澄んでいる。
待ち合わせした橋の上でぼ~と日光浴をしていたら、友達に思いっきり呼ばれた。
魂抜けてたなぁ・・・
今回は以前とは違うインド料理のお店でランチ。
Zafferano
via il Prato,9/r
055 285508
www.zafferano.altavista.org
ランチにはワンプレートで8€と10€というコースがある。
「8€と10€の違いは?」と訪ねると10€の方には前菜などがついてくるというので、10€の方にした。
ベジタリアンと普通(肉入り)が選べる。
これは普通のお肉入りね。
そういえばイタリアでこういう区切られたお皿って見ないよね。
このなんとも言えない安っぽさ(失礼!)がインド料理にはぴったり!!(褒めてんのかな???)
これにお水がついて10€、今なら1,000円!
今日、Firenzeで一番両替率のいい、Uffizi美術館の裏にある両替屋の前を通ったら
なんと10,000円で96€!!
実は私ここで昔1万円48€というのを見たことがある。
倍だよ倍。
そのときは「もう終わった・・・」と思ったけど。(いったい何が?)
すごい時代が来たものだ・・・
で、そうそうこれね。
カレーは2種類、前菜は
肉団子かと思ったらコロッケみたいだった。
あれ?もしやこれはCeci(ヒヨコマメ)さんではないですか?
ミントのソースとう~ん、これなんのソースだ?
でもどちらもおいしい!
ナンとご飯がついて・・・お腹いっぱい。
全体的にちょっと甘い。個人的にはもっと辛いほうが良かった・・・と。
友人は「これはイタリア人向きに(彼女もイタリア人だけど)アレンジしているから、次回は辛くしてと言えばいいよ」と。
さいですね~
しかし、食後に頼んだお茶が渋かった!!
素直に店主が勧めるチャイにしておけばよかった・・・
更にこのお茶のせいだと思うんだけど、朝何度もトイレに行く羽目になったよ。
食後、友人とは別れ私は今週末までPalazzo Strozziで開催している
こちら↑のMostra(展覧会)見に行った。
火曜日と木曜日の18時以降はは学生は4€(普段は普通10€、学割でも8€なので)で入れるので。
Denaro e Bellezza(お金と美)というテーマ。
金融業で栄えたFirenzeならではのテーマかな。
これ、今調度私が勉強していることとかぶっていたので結構面白かった。
入り口入ってすぐのところにFiorinoと呼ばれる金貨が置かれていた。
現在これで120~150€位の価値があるそうだ。
表彰される人は記念にこれをもらっているので、ふ~んそれくらいの値段なんだ、と思ったりして。
"黄金の国ジパング"と呼ばれた日本には古来から金貨が存在していたが、ヨーロッパにはもともと金はなかった。
だからヨーロッパでは金貨より銀貨の方が一般に流通していたそうだ。
結局、なんだかんだ言ってもヨーロッパはアラブ、アジアによって潤ってきたんですよ。えっ、なぜかえらそう?
もともと物々交換で動いていた経済に"お金"が入ってきたのは、物流の領域が広がったからだと、今読んでいる、というより目は活字を追っているものの、内容は全然頭に入ってこない本に書いてあった。
その中でも数種類の金貨が流通していた。
中でもFirenze産(?)のFiorinoはどの国でも使用できる、信用度の高い金貨の1つだった。
Firenzeの銀行は海外にも顧客を持っていて、特にイギリス王宮にたくさんお金を貸していた。
14世紀このイギリス王家に借金を踏み倒されたPazzi家とBardi家は破産
ヨーロッパ大恐慌の幕開けとなる。
ちなみに900.000 e 600.000 fiorini d’oroも貸していたそうです。
いくらだ・・・
でも今のイタリアの借金の方が断然おおいよねぇ・・・まぁ銀行1、2軒と国の違いか。
このつまらない(失礼!そんなコト言ったらバチ当たる。)本ではなくて、最近寝る前に読んでいる子供向けのイタリアの歴史の本によると
(今年の目標の1つに、「寝る前に10分以上試験の為じゃないイタリア語の本を読む。」というのを入れたもので)
イタリア統一前と今、イタリアにはどんな違いがあるの?
という項目の中に、統一前はお金も一種類じゃなかったんだよ、という説明がある。
侵略されたこともない日本とは大違い、要は江戸と大阪では違うお金を使っていた、ということですからねぇ。
まぁユーロが導入される前のヨーロッパはそうでしたけど。
ちなみにFiorino以外にはどんなものがあったかといいますと
Piemonteのlira(リラ。これが統一後イタリアのお金になるわけですが)
Romaのbaiocco(バイオッコ。19世紀まで教皇領で用いられていた銀貨もしくは銅貨),scudo(スクード)
Napoliのcarlino(1278年シャルル・ダンジュー1世の作った金貨。19世紀初頭までナポリ、シチリア両国などで用いられた銀貨。)tari(シチリア、ナポリで広く流通した古代アラブの金貨)
Veneziaのducato(1284年ヴェネツィアで鋳造され、1797年までヨーロッパ各地で用いられた金〔銀〕貨)
などなど
面白いのはこれらの古銭の名称が今もさりげなく使われているということ。
Sono senza quattrini.
Non ho neanche un soldo.
どちらも「一銭もない」ということ。日本語でも同じだな。
quattrinoは13~14世紀のイタリア(ん?13~14世紀にイタリアは存在しないんだけどな)で鋳造された4デナーロに当たる銅貨。ってデナーロがどれくらいの単位が分からん???
キリスト教では悪とされる高利貸しのこととか、当時の香辛料がいかに貴重だっただったかとか、結構面白かった。
銀行業で財を成したメディチ家とBotticelli
Lorenzo il Magnificoの死、Savonarola(サボナローラ)の出現。
Savonarolaに傾倒して行くBotticelli
傑作が何点もあるわけではないけど、こういう土地に密着した展覧会っていうのもいいものです。
結局2時間近くゆっくり見て回ったら、外は既に薄暗くなっていた。
でも最近少し日が長くなったなぁ、と。
以前は4時半くらいで暗くなっていたのが5時半くらいまで盛り返してきました。
しかし、今日は今年初めて部屋の温度が二桁を切って9度。
寒い、寒い。
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