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怪人二十面相1

2022-09-18 22:01:46 | 怪人二十面相

そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「二十面相」のうわさをしていました。
「二十面相」というのは、毎日毎日、新聞記事をにぎわしている、ふしぎな盗賊とうぞくのあだ名です。その賊は二十のまったくちがった顔を持っているといわれていました。つまり、変装へんそうがとびきりじょうずなのです。

江戸川乱歩の怪人二十面相です。

In those days when someone met another all they talked about was the Fiend with Twenty Faces like the weather topic.

"The Fiend with Twenty Faces" was a nickname of a misterious theif whici was on the paper everyday. They said this fiend had twenty different faces. In short, he was super good at disguise.

 どんなに明るい場所で、どんなに近よってながめても、少しも変装とはわからない、まるでちがった人に見えるのだそうです。老人にも若者にも、富豪ふごうにも乞食こじきにも、学者にも無頼漢ぶらいかんにも、いや、女にさえも、まったくその人になりきってしまうことができるといいます。

No matter how bright it was, no matter how close you looked, it was impossible to tell he was disguised and looked completely different person. He could be old, young, rich, poor, scholar or rascal, even a woman.

 では、その賊のほんとうの年はいくつで、どんな顔をしているのかというと、それは、だれひとり見たことがありません。二十種もの顔を持っているけれど、そのうちの、どれがほんとうの顔なのだか、だれも知らない。いや、賊自身でも、ほんとうの顔をわすれてしまっているのかもしれません。それほど、たえずちがった顔、ちがった姿で、人の前にあらわれるのです。

Still no one knew how old he was or what he looked like. He had never been seen. No one knew which one is his own look out of all those twenty faces. Why, even he himself might have forgotten his own face. He showed up in front of people with a different face, a different facade that much.

 そういう変装の天才みたいな賊だものですから、警察でもこまってしまいました。いったい、どの顔を目あてに捜索したらいいのか、まるで見当がつかないからです。

His being well disguised troubled the police. Because they had no idea what they had to look for.

チャレンジです。どこまでできるかな。です。