前回の記事で紹介した、ショットシェル型のアイテム。
久しぶりに引っ張り出してみたら思いのほか楽しく、もっといろいろ集めたくなりました。
ところが、ネットで検索してみても、こうしたショットシェル型の商品は既にブームが去ったらしく、もうほとんど種類がありません。
それなら、自分で考えて増やすしかない!
もともと友人から頂いた本物の空薬莢は持っていて、コルク栓をはめて小物入れにしていました。
同じようにアウトドアなどに使えるアイテムに改造してみようと思い立ちました。
本物の空薬莢は割とネットでも売られていて、気軽に購入する事が出来ます。
早速、ネットで注文して空薬莢を購入。
ロンデル部分の中心に雷管が見えます。
使い終わった空薬莢は、当然、火薬も入っていませんし雷管も使用済みなので安全です。
しかし、メーカーやら弾の種類によって、色もロンデルの大きさも底面も様々な種類があるんですね。
さて、この空薬莢を使って、どんなアイテムを作るか・・・
ネットでいろいろアイデアを探し、こんな物を購入しました。
薬品などを入れる小瓶です。
これをスッポリとショットシェルに入れれば、衛生面でも安全なスパイスボトルを作ることができます。
サンプル瓶とかバイアル瓶と呼ばれているこうしたボトル、大きさは様々ですが、5mlサイズで探すと、ちょうどショットシェルの内径にあう直径18㎜のサイズが見つかります。
自分は、たまたま近くのホームセンターでこちらを見つけたので購入しました。
本体がガラス製で、色は透明と茶色の2種。
キャップはプッシュ式で、ちょっと開け閉めにコツが要ります。
本当は割れないポリ製かプラ製で、キャップもスクリュー式のが欲しかったのですが・・・
ネットで買おうとすると50本とか100本のセット売りが多く、ばら売りを見つけることができませんでした。
で、肝心のショットシェルの加工ですが、これは超簡単!!
程よい位置でショットシェルをカットし、瓶をはめ込むだけです。
最初に作ったこのショットシェルは、うまい具合にシェルの底側に向けて内壁がテーパーが掛かっていたようで、瓶を押し込むと底の方がキツくなり、うまい具合にホールドしてくれました。
サカサマにして振り回しても瓶がすっぽ抜ける事はありません。
他のメーカー(種類?)のショットシェルでは、直径18㎜の瓶ではわずかに緩く、そのままではスッポ抜けてしまいます。
また、瓶の長さは40㎜なので、底上げをしてあげないと瓶が安定しません。
底上げには適当に家に転がっていたプラパイプを輪切りにして入れてあげました。
直径の緩さ対策は、当初テープなどを巻き付けて瓶を太らせる事を考えましたが、アレコレ考えて、紙を巻いて調整する事にしました。
テープでも良かったのですが、紙ならイザという時は火付けにする事もできるし、メモを書く事もできるのでサバイバル感が増すと考えたんです。
ちなみに、底上げする際の道具ですが、もし真似する方がいたら、このようなパイプなど長さが調節できる物を使う事をお勧めします。
ショットシェルの底、ロンデル側の部分には、グルースティックのような柔らかいプラスチックが詰まっているのですが、これがまたショットシェルの種類によって厚さがバラバラです。
つまり、完成したショットシェル全体の長さを一定に揃えたい場合は、この底上げ用パイプの長さを微調整する必要があるんです。
自分が購入したサンプル瓶は、偶然にもキャップの直径がショットシェルの外径とほぼ一緒。
完成すると、このような感じで、ショットシェルっぽいスパイスケースになります。
ちなみに、薬品なども入れるサンプル瓶なので液体を入れてもOKです。
油やお醤油をアウトドアに持ち出すのにも活躍してくれそうです。
まあ、容量は5mlなので、ソロキャンプなど使う場面は限られますが。
お次は、もっと簡単な改造・・・というか再活用?
ショットシェルは、本来中に粒上の弾丸が込められており、ショットシェルの先端部は折りたたまれて弾丸を閉じ込めています。
この先端部分の折り込みをクリンプと呼ぶのですが、使用済みのショットシェルはこのクリンプが解放されています。
この折り癖のついたクリンプ部分を、好みの長さでカットします。
本物の装填済みショットシェルの長さが良く分からないのですが、55㎜~65㎜くらいに切るといい感じになります。
長さをカットしたショットシェルに、もともと持ってたコルク栓をはめ、小物入れの完成です。
コルク栓はよくある円錐台型の物ですが、ショットシェルの大きさに合わせてスライスしています。
白いショットシェルを見た時から「これはメディスンケースにしよう!」と決めていたので、中には錠剤を入れています。
外出先で飲む頻度が高い薬として、バファリンとロキソニンを入れています。
ちなみにどちらも錠剤包装の余白をシェルに入れやすいサイズにカットしています。
太さ的には、まだ容量に余裕があるので、あとは食あたりとか胃薬系を入れて置きたいですね。
このままでもいいのですが、より医薬感を出したいので、赤いラインテープで装飾しようかと考えています。
他のショットシェルも同じように先端部分をカット。
こちらは色が緑で、真鍮製のロンデルが長めのショットシェルです。
これも小物入れにするのですが、コルクではなくゴム栓でキャップを作ります。
単に近所のホームセンターでこれが安かったからなんですが。
この円錐台形のゴム栓も規格があるようで、4号サイズというのを使うと12番ゲージのショットシェルに丁度良くはまります。
4号サイズは上径20㎜、下径16㎜、ただし長さは24㎜もあるので、半分程度にスライスして使います。
こちらのショットシェルの中身。
シルベスター・スタローン主演の名作「ランボー」で、主人公を象徴するアイテム、通称「ランボーナイフ」には、柄の部分が中空になっており、そこに小さなカプセルが入っていました。
カプセルの中には、緊急時のサバイバル用として釣糸、釣針、傷を縫うための針など様々な道具が入っていました。
そんな、万が一の時のサバイバルキットを想定して中身を選定しています。
ここ最近の自分のアウトドア趣味での実体験から「あの時これがあれば!」というアイテムを厳選しています。
チョイスした道具は
・マイクロコード 3m
1.5mm程度の太さなのに、耐摩耗性、耐久性が高く、引張強度も40㎏以上ある頑丈な細引きです。
・ロウマッチ 3本
通常のマッチと違い、いわゆる「どこで擦ってもつくマッチ」です。
・安全ピン 大1本、小2本
破けた物の応急処置に使うことが多いです。
針の部分で穴を開けたり、水膨れや血豆の処置も出来ます。
・ゼムクリップ 5本
クリップとしての機能より「ちょっとした長さの針金」として使うことが多いです。
手で自由に曲げ伸ばしできるほど良い硬さなのも使いやすいポイント。
ショットシェルの大きさは、およそ内径18㎜、長さ50㎜程度。
この小さな空間に、意外といろいろな物が入ります。
同じコンセプトでサバイバルキットを作る場合でも、人それぞれの行動や活動で入れるべき道具は変わると思います。
ん~、やっぱりこの手のキットの「お約束」の釣り道具のパターンも作ろうかなぁ・・・
でも、そもそも俺、釣りやらないしなぁ・・・
こういう限られた大きさの中にサバイバル用アイテムを入れるって遊びは、これ自体ハマると楽しいですね。
ファイアスターターや火種になる物を入れるのも良いですし、精密ドライバーのビットを入れるのも面白そう。
さて、このショットシェルの話、まだ続きます。
今回はさほど加工しないで活用した事例を紹介しましたので、次回はもう少しだけ加工するパターンを紹介します。
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