SHOUT! リキリキリッキー絶叫部屋!

リッキー・りさ・ニシザーのお部屋。
うた歌いで、ライダーで、庭師エッグです。

『この世は冗談だ』

手塚治虫先生とちょび頭

2006年02月09日 22時20分40秒 | リキ日記
あたくしには自慢があります。
それはですね、

“手塚先生に「かわいいね」
と言ってもらった事がある。”
という事実です。

はっきり自慢、きっぱり自慢、物凄い自慢!

ちょっとあんた、かわいい、ですよ。
凄いじゃありませんかいな。
天下の手塚治虫大先生様にですよ!

手塚先生の亡くなる前の年の秋に、
和歌山で開催された「デザイン博」の
講演会場にて御会いしました。

あたくしは、その博の前夜祭でありました
白虎社の舞台の、ボラスタッフで参加。
その時の事は、ここでは書き切れないので
省略しますが、そらもー大変だった。。。

しかし、そんな事はふっとぶ位の大プレゼント!
生TEZUKAですよ。

その日、あたくしは、手塚先生に御挨拶しに参ります
白虎社メンバーに、ここぞとばかりびったりくっついて、
コバンザメ方式にて大接近!
しかしキンチョーして、直立しておりました。

丁度その時期、あたくし、くじらの噴水みたいな頭を
しておりましてね、先生それがどうもお氣にめされたの。

てっぺんだけ生やしてゴムでくくってたんです。
ちょび、ってね。

手塚先生はそのちょびを指さしながら
すんごくにこやかに微笑まれながら、
(目と目はばっちりこんですよ、あたしゃ固まってますよ)
「かわいいねえ」と、なんたらかんたら、
つまむような振りとかしながら、なんたらかんたら。。。

その辺からもう定かな記憶がありません。
ボーッとしてしまいまして、
せっかくのお言葉ですのに、なんたらかんたら。。。なの。

あたくしはもう、頭をバリバリかきながら、
「あ」とか「はい」とか「え」とか「は」とかしか、
言うておらんかったでせう。。。
挙動は最高潮に怪しかったでせう。。。
その会話はきっとほんの数秒の事だったでせう。
でもしかーし、最高に嬉しかったのだった。

その後、最前列に陣取りまして講演を聞かせて
いただいたのでした。
すんごい覚えている。(そこはきっちり記憶している)
先生の人生を全部、巻き物のように語って、見せて
くれたんです。
何だか胸がざわざわした。


そして、それから数カ月、
その時、たまたま学校の研究室にいたんですが、
教授宛に先生の訃報を告げる電話がかかって来たのでした。

ものすごく鮮明に覚えている。
ショックだったですね。

あれからもう17年て、
早い。。。。
そりゃ、あたくしも大人になるわな。
(てかその時ももう随分大人ですけど。。。)

あたくしは、巻き物みたいに語れる人生は
まったく送れてないのでした。
もっともっと氣い入れてやんないとな。



ちょびは頑張ります。