雑煮DNA

正月のお雑煮、どんなです？

世の中には色とりどりの色んなお雑煮があります。
アタシはそれを知った時は感動しました。
味付けも地方や家でも色々で、
食べても見ても楽しい。

あたしんち（実家）の雑煮は、
ちょっと人には言えない。
（言うけど）

リキ父の『超個人的好み』の雑煮に、
家族全員でつき合っていた。

お吸い物ベース。
具は「ほうれん草」のみ。
餅はとけて形が無くなるまで煮込む。
（天一よりドロドロにする）

以上三点のポイント。
実にシンプルな雑煮。

アタシはコレが大嫌いだった。。。
だって、なんか見た目も味気ないし、
ドロドロで気持ち悪いし、
液体なんだか餅なんだか解らないモノに、
ところどころ濃い緑の何かがからまっているの。
（ほうれん草だけど）

ちょっと趣味が悪い。
アタシあんまり食べなかった。

だけどコレをリキ父は、正月の間中、食べ続ける。
（だいたい一週間は食べてたな）
見ていて気持ち悪いほど食べる。

餅を何升たべるのだ？
と言う程、食べる。
お餅が無くなってしまい、
餅つき機で何回もついてた記憶がある。

数の子と一緒に食べるのが流儀だ。
（絶対必要）
だから数の子もアホほど食べる。

正月の匂いは、雑煮の匂いであると言える。
それだけ常に家の中に充満していた。

アタシは食べても一日に一杯。
三日目からは食べなかった。
見てるだけでげっぷでる。
あんまりいい思い出ではなかった。



なのに、今。。。

アタシはわざわざ、
餅をドロドロに煮込み詰めた雑煮を作って食べている。

ほうれん草しか入れないのだ、入れちゃダメだ。
もちろん数の子も一緒に食べるのだ。






わーん！

おいちい。。。（泣）



こんな大人になるなんて、
思いもよりませんでした。


おそろしや。